ライブ・映画鑑賞費を会社が負担!?社員の新たなアイデア創出を促進「エンタメ研修制度」とは?
東京ウォーカー(全国版)
24時間楽器演奏可能賃貸マンション「ミュージション」や、ワンストップリノベーション「てまひま不動産」を手がけるマンションデベロッパーの株式会社リブランが2023年10月1日より、新たに「エンタメ研修制度」を始動した。

「エンタメ研修制度」とは?
文学、音楽、バレエ、オペラ、演劇、ダンス、絵画、映画、芸術、博物館、アミューズメントパークなど、教養を広げるためのエンターテインメントに参加する費用を、研修費として一部負担する同社の制度。
・対象者:役員、正社員、嘱託社員、パート・アルバイト(派遣社員は除く)
・利用限度:月1万円までの利用を限度とする(回数制限無し)
社員利用分のみ可。オンライン、バーチャル等のイベントは不可。リアルな体験のみ可。
今回の制度導入について、代表取締役社長・渡邊裕介さんと用地開発部・加藤翔(かとうしょう)さんに話を聞いた。
ーー「エンタメ研修制度」誕生の経緯は?
「『住宅』は、“食べる”“寝る”などの生存的欲求および安心安全を確保する場所という概念から、“遊ぶ”“楽しむ”“快適に仕事をする”などの欲求を満たすものへと変わりつつあります。ジェームス.W.ヤング著の『アイデアのつくり方』にもあるように、“異質なモノ同士を結び付ける”ことにより、新たな商品やサービスを生み出す種は生まれます。しかし、そのかけ離れた領域の知恵をうまく結びつけるためには、当人がどのような『価値観』で結び付けようとしているのかが問われます。そのためには、経験し、気づく力が必要になると考えています。『ひらめいた!』という脳の働きを増やすため、本を読む文化とあわせて、無意識的な栄養を育てていくことを促進したいという思いで、今回の制度施行を決定しました」(代表取締役社長・渡邊裕介さん)
ーー制度導入を受け、社員の反応は?
「私はまだ入社1年未満の社員ですが、音楽愛好家を住まいで支える『ミュージション』が、ゲーマー・配信者向けの『ゲーミングマンション』へとつながり、その生活を豊かにしていく流れを見てきました。自分自身、ただ住居を供給するだけの不動産屋ではなく、人々の幸せに貢献する“エンターテイナー”として活躍したいと思いこの会社に入ったので、本制度をただの娯楽として利用するだけでなく、新たな気づきを創作・共有し、アイデアを具現化するために積極的に活用していきます」(用地開発部・加藤 翔さん)

また、同社の担当者は次のように述べている。
「上限金額や制度活用にあたってのルール決めが課題でしたが、リアルなエンタメイベントからしか得られない知見や感動を事業に掛け合わせて活用していくため、懐を気にせずにどんどん社員に外に飛び出してほしいと背中を押す意味で施行しました。この制度を、不動産会社のみならず多くの企業経営者や人事・総務の方にご覧いただき、日本のエンタメシーンの底上げをはかりたいと考えています」
知識、スキル向上のための、独自の取り組み事例も
【X(旧Twitter)トレンド3位ランクイン記念!全社員へ大入り袋支給】
2023年9月21日~24日に出展した「東京ゲームショウ」で、9月22日にXの日本のトレンド第3位に「ゲーミングマンション」がランクインしたことを祝し、全社員(パート・アルバイト含む)および関係者へ、1万円/人の大入り袋を配布した。

【知の貯金箱】
社員が読みたいと思う本の購入費用を会社が全額補助する。2022年は72.4%の社員が利用し、3225冊、400万強を会社が負担した。この制度を利用する社員一人あたりの経費は、平均して月額9500円程度。本のジャンルを業務に関係するものと縛ることもしていない。
【自己申告研修制度】
気になる社外研修を、全額会社負担で受けることができる。自己申告という制度を採用している最大の目的は、各個人が様々な視点の中から能力アップを図ることができるため。50人の社員がいれば50の視点から新しい知識や情報を取り入れることができることで、会社の基盤が固まり、可能性がふくらんでいくとの考えからだ。
書籍費購入全額補助、セミナー参加費全額補助に次ぐ、社員の新たなアイデア創出を促進する新制度として「エンタメ研修制度」も期待される。
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