「酒精強化ワイン」って知ってる?北条ワインの新たなチャレンジを直撃
東京ウォーカー(全国版)
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今回取り上げるのは、「酒精強化ワイン」。株式会社LASTSHIPが運営する日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム「わいんびと」の生産者パートナーである株式会社北条ワイン醸造所から登場した、「わいんびと」初の「酒精強化ワイン」だ。そもそも「酒精強化ワイン」とはなにか、発売の狙いを含め、LASTSHIP代表の山下さんに話を聞いてみた。

――酒精強化ワイン販売の狙いについて教えてください。
北条ワインが酒精強化ワインを造った経緯は、創業当時(終戦後)ワインがなかなか売れる時代ではございませんでしたので、ワインのほかに劣化しにくい酒精強化ワインも販売していました。アンバーという商品は創業当時から現在も引き継がれており、ラベルデザインは当時のままです。
――北条ワインが造る、酒精強化ワインのイチオシポイントを教えてください。
熟成期間が長いという点と、食中酒としてもお楽しみいただけるよう中辛口に仕上げています。またさまざまなお料理にも活用できます。

北条ワインでの製造方法は、北条砂丘産甲州種を醗酵途中でぶどうの甘味を少し残し、醗酵を強制的に止めます。その後、約3~4カ月間加温し、長期タンク熟成をしたもの(アンバー)と、タンク熟成の中でも1番熟成期間が長く、質がいい物をコニャック樽、シェリー樽でさらに熟成させ、その後各樽の個性を活かし、バランスをみてブレンドしたソル・アンバーと2種類があります。


――日本ではまだほどんど造られていない酒精強化ワインを新たに製造しようと思ったきっかけを教えてください。
もともとアンバーという商品がございましたが、ここ近年、試飲販売等で多くのお客様に試していただきました。その際、想像していた以上にお客様からの反応がよかったため、もっと喜ばれるものを造りたいという思いから、さらにいろいろと試行錯誤を重ね、ソル・アンバーという商品の販売を開始いたしました。
――酒精強化ワインの販売において苦労したことはありますか?
販売していくにあたっては、長年酒精強化ワインの認知度が低いままで理解していただく際にも苦労があり、現在も認知・理解浸透には苦労しています。ただ、一度飲むとハマってリピートされるお客様もいらっしゃいます。
――ユーザーへのメッセージをお願いします。
珍しいタイプの希少なワインです、時を重ねた分、味わい深いワインになっておりますのでぜひお試しください。
酒精強化ワインについて
「酒精強化ワイン」は、醸造過程でアルコール(酒精)を添加することでアルコール度数を高め、味わいにコクとボリュームを持たせたワイン。世界的にはスペインのシェリー、ポルトガルのポートワインやマデイラワイン、イタリアのマルサラワインなどが有名。そんな酒精強化ワイン、通常のワインより保存性が高く、独特の風味やコクを楽しむことができるのが特徴だが、日本ではまだほとんど造られていない。

そんななか、新たなチャレンジとして「酒精強化ワイン」の製造を行っているのが北条ワイン。北条ワインの酒精強化ワインは、マデイラ方式で製造されており、加熱によって意図的にワインを酸化させるため、抜栓後も品質の劣化が少ないのが特徴で、長い歴史を誇る北条ワインならではの古酒(リザーブワイン)を使い、マデイラ方式を取り入れた独特の風味とコクは、北条ワインでしか造れない唯一無二の個性的なフレーバーとなっている。

文=吉田知生
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