3年半かけてリニューアルした「ジンジャーペースト EX」、試作・試食は100回以上！エビデンスを大事にするヴェーダヴィの製品づくりにかける想いとは？

本格的な冬が訪れ、手足の冷えが厳しくなる季節となった。「しょうが」は体を温める食材として有名だが、その温まる成分を効率よく摂取できる「ジンジャーペースト EX」という製品があるのをご存知だろうか。実際に「ジンジャーペースト EX」を試した編集部員はその効果に驚愕した。お湯に溶かして飲んだところ、体がぽかぽかするだけでなく、みるみるうちに手足の先まで温まったのだ。この製品は一体どのように作られているのか？「ジンジャーペースト EX」を製造・販売するピアス株式会社 ヴェーダヴィ事業部(以下、ヴェーダヴィ)のマーケティング担当者に、開発秘話やリニューアルの背景などについて話を聞いた。

――初めに、ヴェーダヴィについて教えてください。どのようなブランドなのでしょうか？
ヴェーダヴィは1999年に誕生したブランドで、「美しさを支えている土台は、健康なカラダと健全なココロである」という理念のもと、女性に多いお悩みや心身の不調を自然の力でサポートしたいという想いから、ジンジャーペーストやマヌカハニー、ハーブティー・健康茶、オーガニック化粧品など、美容や健康に欠かせない製品を研究開発して、全国23店舗のヴェーダヴィショップやオンラインなどで販売しています。

店頭ではお客様一人ひとりにヒアリングを行い、コンディションやライフスタイルに応じた提案をすることを大切にしています。加えて、すべての製品をテイスティングできるようにしています。健康食品は習慣化することが重要なので、事前に味見して続けられそうかどうかを確認していただき、安心して購入いただけるようにしています。

――では、「ジンジャーペースト EX」についてお伺いします。まずは製品の特徴について教えてください。
「ジンジャーペースト EX」には大きく3つの特徴があります。1つは、しょうがの辛味成分であるジンゲロールとショウガオールがダブルでとれる機能性表示食品となっていることです。エネルギー代謝と末梢血流をよくすることで、冷えやすい手の指先まで抹消体温を保つ効果があります。

2つ目は、熱帯産のしょうがを使用していることです。しょうがの辛味成分であるジンゲロールは温めると、ショウガオールという成分に変わります。国産のしょうがよりもジンゲロールが多く含まれている熱帯産のしょうがを使用することで、製造の過程で加熱した際にジンゲロールの成分を残しつつ、より多くのショウガオールを含ませることができます。

3つ目は、GI値が低く糖質が吸収されにくいリンゴ果汁を使用していることです。砂糖だと糖質が吸収されやすくて気になるというお客様がけっこういらっしゃったため、GI値が低いものを厳選しました。

――しょうがの成分は産地によってかなり変わるのでしょうか？
そうなんです。熱帯産のしょうがに比べ、国産のしょうがはまろやかです。辛味成分のジンゲロールが多いと辛くなるのですが、研究所で国産のしょうがと熱帯産のしょうがの成分を測ってもらったところ、熱帯産のしょうがのほうがジンゲロールを多く含んでいることがわかりました。そのため、「ジンジャーペースト EX」では熱帯産のしょうがを採用しています。

“リニューアル”にかけた月日は約3年半。妥協しない製品づくり

――「ジンジャーペースト EX」誕生の背景やきっかけを教えてください。
実はもともと「ジンジャーシロップ」という製品が創業近くに発売されており、2015年にもう少し成分を濃くした製品「ジンジャーペースト」を発売しました。それをよりお客様の声を取り入れ改良しようということで開発されたのが今回の「ジンジャーペースト EX」です。

――開発で苦労されたことや大変だったことを教えてください。
体が温まるのに必要な成分量を、おいしく食べてもらえる味にすることです。私たちはおいしさや食べている実感を大事にしているため、サプリメントではなく“食品”であることにこだわっているんです。1回分(小さじ1杯強)の中に必要な量の成分を入れるとなると、辛さで食べにくくなってしまうという課題がありました。

それを毎日食べられるくらいおいしく仕上げることにかなり苦労して、試食も試作も100回以上繰り返し、完成までにかかった時間は約3年半。やっとお客様のモニターチェックでも満足いただけるものを開発することができ、2023年7月に発売を開始しました。

また、「ジンジャーペースト」は瓶タイプだったのですが、「ジンジャーペースト EX」から軽くて使いやすいチューブタイプに変更しました。その際にチューブタイプでも出しやすいよう、ゆるすぎず硬すぎない絶妙な粘度を自然由来のもので実現したというのも、非常に大変なポイントでした。

――リニューアルに3年半もかかっているのですね。
実は従来品の「ジンジャーペースト」もすごく人気で満足いただいていた製品で、不満などもあまり聞こえてきませんでした。しかし本当にそうだろうか、今のままでいいんだろうか？ということで、まずは不満を探るところから始めました。ユーザーさんへのヒアリングや店頭、アンケート経由でいただいた声を参考にリニューアルに着手しました。ひとつ何かを変えると、ほかにも変えなければいけないところが出てきて、とことん納得する形を追求した結果3年半かかりました。もっと早くできそうな感じがしますよね(笑)。

――購買層について教えてください。
購買層としては、50代女性の割合が一番高く、全体の30％ほどを占めます。そのくらいの年代の方は自分の健康に対する意識が高く、うれしいことにリピートしてくださる方もたくさんいます。長い方ですと、従来品の「ジンジャーペースト」発売当初から8年ほど愛用しているという方もいらっしゃいますね。

――生まれ変わった「ジンジャーペースト EX」発売後の反響はいかがでしたか？
「指先まで温まる」「朝起きてすぐに摂取すると体がポカポカする」「ちょうどいい味で糖質カロリーも少なくなってうれしい」「とにかく朝食のヨーグルトが進む」など、すでにたくさんのお声をいただいています。

「自分の本来の強さを活かして健康や美しさを保つ」温活の魅力とは

――貴社が考える温活の魅力を教えてください。
「冷えは万病のもと」というのはよく耳にしますが、実際、体が冷えると血液循環が悪くなり体のだるさや肩こり、むくみといった症状が起こりやすくなります。さらに体が冷えると内臓も冷えるため、女性特有の不調や免疫の低下などさまざまな不調のもとになります。また、代謝が悪くなることによって肥満や肌の乾燥、くすみ、抜け毛にまで影響し、美容にも悪影響を及ぼします。

つまり、体を温めることはこれらの不調を起こさないこと。健康や美しさの土台を作ることはとても大切なことで、自分の本来の強さを活かして健康や美しさを保つということが温活の魅力だと思います。

筋トレやウォーキング、流行りのホットヨガやサウナも温活のひとつですが、お客様の中にはそうした活動の前に「ジンジャーペースト EX」を摂っているという方もいて、汗の出方が変わるという声を多くいただいています。毎日の運動を習慣化するのは大変ですが、「ジンジャーペースト EX」なら普段飲んでいるドリンクや食事に加えるだけなので手軽で継続しやすいと思います。

――人気の食べ方や、おすすめの組み合わせはありますか？
乳製品ととても相性がいいのでヨーグルトや牛乳、ミルクティーに入れていただくのがおすすめです。もちろんシンプルにお湯割りや、夏だったらソーダ割りもさっぱり飲めますね。変わり種ですと、アイスクリームにかけたり、お味噌汁に隠し味的に入れていただくと温まるだけでなく、コクが出てよりおいしくなります。

――最後に、ヴェーダヴィの今後の野望を教えてください。
世界中から厳選した、健康や美容にいい自然素材を活かした製品で、お客様のセルフコンディショニングをサポートするブランドでありたいという信念のもと、開発・販売を行っております。またヴェーダヴィでは、今回の「ジンジャーペースト EX」のように少しずつリニューアルを繰り返して改良しながら長くお客様に愛される製品づくりを目指しています。

特にエビデンスが大事だと思っていて、たとえばお客様が持つお悩みに対してどういう素材が有効なのか調査し、その素材を世界中から厳選。研究所で試作したものを、そのお悩みをお持ちの方に試していただき、効果が実感できることを確認してから工場で製品化するという工程を踏んでいます。もともと「ヴェーダヴィ」は、サンスクリット語のVeda(科学)とフランス語のVie(生命)を合わせ、「生命を科学するブランドでありたい」という意味を込めてつけられた名前です。これからも、エビデンスに基づいて効果を実感できる製品づくりを続けていきたいと思っています。

この記事のひときわ# やくにたつ
・効果を実感できるまで改良を繰り返すことで長く愛される製品ができる<br />・ユーザーの体感や声を製品づくりに活かす<br />・イメージではなく、エビデンスに基づき最適な素材を選定する

取材＝山本晴菜、文＝土屋梨夢

【ヴェーダヴィ　ジンジャーペースト EX】
販売価格　　：4104円(税込)
サイズ・容量：240g