【肩こりと仕事のパフォーマンスに関する調査】52%が仕事中に肩こりを感じているが、約半数が対策なし。その理由は?
東京ウォーカー(全国版)
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今回取り上げるのは、「肩こりと仕事パフォーマンスに関する調査」。肩こりのような「欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康上の要因が理由で生産性が低下している状態」をプレゼンティーズム(疾病出勤)と言う。そんなプレゼンティーズムの健康コストが高いことが判明するなか、今まで見過ごされてきた働く世代の「からだの不調」に着目した今回の調査について、パナソニック株式会社の担当者に話を聞いてみた。

――今回の調査の意図や狙いについて教えてください。
2017年の厚生労働省保健局の調査(※)によると、健康関連コストは意外にも、症状の軽いプレゼンティーズムがアブセンティーズム(健康問題で仕事を欠勤している状態)をはるかに上回ることが判明しています。これまで企業は従業員の欠勤や休職を減らすための取り組みを積極的に実施してきましたが、見過ごされてきたのが働く世代の「からだの不調」。今、あらためて日本でもプレゼンティーズム対策に注目が集まっています。このような背景から、パナソニックではプレゼンティーズムのひとつ「肩こり」と仕事パフォーマンスの関係性とともに、若年化していると言われる肩こりについても調査しました。
※出典:厚生労働省保険局「データヘルス・健康経営を促進するためのコラボヘルスガイドライン」
――今回の調査結果について、注目すべきポイントを教えてください。
まず、「何らかの健康上の要因によって、仕事中に業務の能率が落ちていると感じることはありますか?」とたずねたところ、「頻繁にある」(17%)、「たまにある」(49%)と66%が「ある」と回答しました。具体的に仕事中に感じたことがあるものとしては、「肩こり」が1位(52%)で、半数以上が仕事中に「肩こり」を感じているようです。
一方で、「肩こり改善のために対策を行っていますか?」という質問では、「対策をしている」が52%に対し、「対策をしていない」が45%と意見が二分する形となりました。
また、年代別で見てみると若い世代ほど肩こり改善のために「積極的に対策をしている」ことがわかりました。「積極的に対策をしている」と回答した方は50代 8%、40代 11%、30代 15%、20代 18%という結果となり、20代は50代の2倍以上の方が肩こり改善のために積極的に対策をしており、若い世代の肩こり改善への関心の高さがうかがえる結果となりました。
このように、多くの方が仕事中の肩こりにお悩みであることがわかり、「プレゼンティーズム」の実態が浮き彫りとなりました。
――肩こり改善のための対策や肩こり対策にかける費用など、今回の調査において性別による結果の違いはありましたか?
おおむね違いはなかったものの、男女別での肩こり対策にかける費用では、費用をかけている男性で最も多かったのが1000円未満(19%)に対し、費用をかけている女性で最も多かったのは1000円以上5000円未満(24%)でした。
――今回「肩こりと仕事パフォーマンスに関する調査」を行いましたが、「コリコラン」シリーズの新商品について教えてください。
患部をピンポイントで治療する従来品に比べ、新商品である「コリコランワイド」は12個分の高周波パルスユニットを専門家のアドバイスに基づき、肩まわり全体のコリに最適な位置に配置し、広範囲を治療することができます。
コリの悩みは個人の体調不良やモチベーションの低下にとどまらず、社会全体の生産性低下にも影響する社会課題と捉え、パナソニックは現代社会で頑張る人々のコリの悩みを解決し、パフォーマンス向上に寄与したく、本製品を開発しました。

――最後にメッセージをお願いします。
今回の調査で多くの人が抱えている肩こりが、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすことがわかりました。国民全体の現代病とも言える肩こりの主な原因は、デスクワーク等で長時間同じ姿勢が続くことで、血流が滞り起こるためだと言われています。手軽に血行促進ができるコリコランを活用して仕事のパフォーマンス向上にお役立ていただければと思います。
健康上の要因で業務効率が落ちたと感じたことがある人は約7割。健康上の要因1位は「肩こり」

「何らかの健康上の要因によって、仕事中に業務の能率が落ちていると感じることはありますか?」という質問に対しては、「頻繁にある」が17%、「たまにある」が49%、と66%が「ある」と回答した。

仕事中に感じたことがあるものとしては1位が「肩こり」で52%と半数以上が肩こりを感じていることがわかった。2位以降は「睡眠不足」(48%)や「疲労感」(44%)、「腰痛」(42%)などが続いた。
夕方に肩こりを感じる人が多いことが発覚。同じ姿勢での長時間の作業が主な原因に

肩こりを感じる時間としては、「夕方(15時〜18時)」が47%で最多となり、続いて「昼過ぎ(正午〜15時)」が29%という結果に。終業に近づくにつれ、肩こりを感じやすくなっていることがわかった。

肩こりの原因としては、「連続して長時間同じ姿勢での作業」が66%で最も多くの票を集めた。「姿勢が良くない」(56%)、「首や背中が緊張するような姿勢での作業」(51%)なども半数以上が肩こりの原因として挙げた。
実際に肩こり対策をしている人は半数

「肩こり改善のために対策を行っていますか」という質問では、「対策をしている」が52%に対し、「対策をしていない」が45%と意見が二分する形となった。
年代別で見てみると、「積極的に対策をしている」と回答した人は50代 8%、40代 11%、30代 15%、20代 18%という結果に。若い世代ほど肩こり改善のための対策をしていることがわかった。
肩こり対策にかける費用は?面倒だから積極的に対策を行わないという意見も

肩こり対策にかける費用については、「費用をかけていない」が最も多く25%という結果に。「1000円以上5000円未満」(22%)、「1000円未満」(19%)、「5000円以上1万円未満」(16%)が続いた。
費用をかけていない人が最多となった一方で、毎月肩こり対策に1万円以上かけている人も約2割いることがわかった。

対策を行わない人に理由を聞いたところ、「面倒だから」(36%)、「お金がかかるから」(35%)、「やり方がわからないから」(34%)がほぼ同数で上位となった。
プレゼンティーズムを理解している人は2割にとどまる

これまでの調査で「プレゼンティーズム」の実態が浮き彫りとなった一方で、「プレゼンティーズム」についての認知度を調べたところ、「聞いたことがあり、意味も知っている」と答えた人は20%にとどまり、8割が「プレゼンティーズム」を聞いたことがない、もしくは聞いたことがあっても意味は知らない、という結果となった。
■「2023年肩こりと仕事パフォーマンスに関する調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2023年10月26日(木)~11月2日(木)
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:20~50代の男女
●有効回答:1034名(男性:521名、女性:513名)
※パナソニック「コリコラン」調べ
文=吉田知生
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