タイパ重視のZ世代に人気!ノックいらずで文字が書ける「思考を止めない」シャープペンの開発担当者に話を聞いてみた
東京ウォーカー(全国版)
「オレンズAT」誕生のきっかけと、「AT」に込められた想い
ーーもともとあった「オレンズネロ」から、新しく「オレンズAT」を作ろうと思ったきっかけは何ですか?
【大澤成】「オレンズネロ」の発売をきっかけに、自動芯出し機構を持つシャープペンの需要が増加していました。ただ、価格が少し高く、金属を削り出すため量産のしづらさというデメリットも持ち合わせているんです。そこで、金属製ボールチャックと同時開発していた樹脂製チャックを復活させて「オレンズAT」の開発を再開させました。
ーーATの企画が生まれてから製品化されるまで、どれぐらいの期間を要したんですか?
【大澤成】厳密にいうと「オレンズAT」の開発は、金属ボールチャックの開発と同じになるので、2015年ぐらいから7年ぐらいかかっています。ただ、開発の壁が高く、途中で開発が止まっていた時期もありました。
ーーネーミングの由来も独特ですよね。「AT」にはどういう意味があるのですか?
【小中真哉】「AT」は、オートマチック テクノロジー(Automatic Technology)の略になります。「AT」なので、素直にオートマチックでもいいのかなと思ってはいましたけど(笑)。実は、最初から“これが次世代のスタンダードになる”ということで、ネーミングはオレンズ〇〇にするって決まっていたんです。

ーー“思考を止めない”というキャッチコピーも、機構と同じくらいユニークですよね。この意図についても教えてください。
【小中真哉】シャープペンの特徴的な行動は、ノックして芯を出すことです。しかし、「オレンズAT」では、書き始めに一度ノックするだけで、書き続けることができます。“思考を止めない”という言葉は、その特徴から、ボールペンのように途切れることなく書き続けられるという思いを込めて選ばれました。つまり、ノックをしないという行為がどう影響するかという点に焦点を当てています。このキャッチコピーは、書き続ける際のスムーズさと、中断されない思考の流れを象徴しているのです。

ノックいらずで文字が書ける話題の「オレンズAT」について、その特徴と開発の裏側に隠された知られざる苦労について語ってくれた大澤さんと小中さんの両氏。今後、「オレンズAT」はトレンドという枠を超え、デザイン性や機能性を受け継ぎつつ、次世代も多くの人々を魅了し続けていくであろう。
取材・文=北村康行、撮影=オオノマコト
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