佐藤日向、本多劇場上演の舞台「笑わせんな」に出演!「私はくすぐられるほうがいい」
東京ウォーカー(全国版)
「現代の社会の中で寄り添える部分がある作品になっていくんじゃないかなと」
――今は台本を読んだ段階なんですね。衣装合わせはされたんですか?
【佐藤日向】衣装合わせも顔合わせもこれからになります。ビジュアルやティザーも、作品の印象をあまり与えない撮影の仕方でした。チューブトップを着てお洋服の印象を与えなかったりとか、出演者全員がじわじわ笑っていくっていうのが、いろいろな場面が繋がっていくようなティザー映像で、だからこそこれってどういう舞台なんだろうって思うような期待感に繋がるような内容になっています。
【佐藤日向】お客さんにあまり情報を与えず、かつ興味が惹かれるというか、タイトルは「笑わせんな」となっていながらみんな笑ってるけど、これはどういう笑いなんだろうとか思わせてくれるような内容です。どんなキャラクターなのかもあまり情報を与えていない状態なので、お客さんも想像が膨らむんじゃないかなと思います。
――僕も公式サイトを見てそう感じたひとりです。佐藤さんが思うこの舞台の最大の見どころを教えてもらえますか?
【佐藤日向】私が台本を読んだ段階ではどこをブラックコメディとして表現していくんだろうっていうのは、オクイ(シュージ)さんの演出だったりとか、演者のみなさまの演技プランっていうのが絡み合って見えてくる部分なのかなと思うので、見どころの一番はそこだなと思います。
【佐藤日向】美容室に見えて実は地下?みたいな場所が2個あり、メインとしては美容室が私たちが演じる場所になるとは思うんですけど、そこの二面性と、そのくすぐぐりとくすぐられるっていう部分の二面性みたいなところと、普段の自分と、普段見せたくない自分の二面性という部分にフォーカスを当てていくのではないかなと私は思っています。
【佐藤日向】きっと現代を生きるみなさんの中にも、この人には見せてる自分とこの人には見せない自分みたいなのがあるっていう部分では、現代の社会の中で寄り添える部分がある作品になっていくんじゃないかなと。
――観てる人がきっとみんな自分と重ね合わせて、自分はどっちなんだろうなって思う要素があるんでしょうね。話は変わりますが、今回は本多劇場にて上演、下北沢といえば、劇場も多くすごくエネルギーに満ちあふれた街ですよね。今回この作品も2024年度下北沢演劇祭参加作品になってますが、下北沢にはよく行かれますか?
【佐藤日向】実は下北沢にはあまり行かないんです。下北沢に稽古場があって行くことはありましたけど、これまでは馴染みがなかったかもしれないです。TikTokを見てると下北沢の喫茶店の朝メニューとかおしゃれな食べ物がすごく流れてくるんです。だから公演期間中に入ったら開拓したいなと思っていてすごく楽しみです。
――いつも役者のみなさんに聞いているんですけど、大量の台詞をどうやって覚えていますか?
【佐藤日向】私は台本が1回頭に入ってからじゃないと、どうやって読もうという段階にいけないので、大枠は立てるんですけど、すごく見て、ここにこの言葉があるんだなっていうのを覚えてから、正面を向いてつらつら言っています。
【佐藤日向】言えなかったところを○で囲っていって接続詞は□とかにして、頭ん中でこの辺に○があったってことはこの接続詞が苦手なんだなと思い出すようにして、それが体に馴染んできてからやっと台詞を言うという段階にしています。家で写真みたいに覚えています。
【佐藤日向】どんなときでも台詞が出るようにしてから稽古に行かないと、掛け合いになったときに出てこなくて詰まっちゃうことが多いので、一旦できるような状態にしてからにすることが多いですね。
【佐藤日向】台本を外すときが怖いですが、外したときの苦手な言葉とかに、“が”だったのか、“ので”だったのかとか、何か2文字だったのか1文字だったのかっていうのを、ぱっと思い出すために色で思い出せるようにしてますね。○が1個だったら絶対“が”だとか、2個だったから“ので”とか、そういう覚え方をしてます。自分で言うのもなんですけど変な覚え方です(笑)。
――自分なりの覚え方を見つけるまでにいろいろ試行錯誤されてそうですよね。
【佐藤日向】隠して覚えていくというのも試してみたんですけど、1行覚えても、次の1行が飛んじゃったりとかしてあんまり私に合わなかったので、先ほどのやり方で覚えてます。

――最後にメッセージをお願いします。
【佐藤日向】久しぶりに出演させていただくストレートプレイが「笑わせんな」ということで、本多劇場にも初めて立たせていただくんですけれども、笑っていいのかなと思う瞬間があったりとか、自分の感性に問いかけてくるような作品になっていると思うので、自分にとってそれが笑えるのか笑えないのかというのは生でぜひ体感してほしいなと思います。ぜひ劇場に笑いに来てほしいです。
――ありがとうございました。
【佐藤日向】ありがとうございました。
撮影・取材・文=野木原晃一
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