温泉だけじゃない!アートからグルメまで、見どころ満載の大分県を体験してきた

東京ウォーカー(全国版)

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九州の東に位置する大分県は温泉の源泉数、湧出量ともに日本一。別府や湯布院をはじめ数々の人気温泉地を有し、「おんせん県」の愛称でも知られている。だが、楽しみはそれだけではない。新名所や体験スポット、グルメなど魅力がいっぱい。湯布院や別府はもちろん、大分県の見どころを編集部員が体験してきた!

豊かな自然に囲まれた町「湯布院」には注目スポットがめじろ押し

由布院駅正面には双耳峰が美しい由布岳がそびえる

ホームに足湯!改札がない?ユニークな由布院駅

JR九州・久大本線の「由布院駅」が湯布院の玄関口。ホームからも由布岳の雄大な姿が眺められ、旅気分を盛り上げる。注目は1番ホームの足湯(200円)。駅のホームに足湯があるのはとても珍しいそう。旅の疲れを癒やして、これからの観光に備えよう。

由布院駅ホームの足湯


建築家・磯崎新が設計した駅舎は、黒で統一されたシックな空間。高さ12メートルの開放感あるロビーが出迎えてくれる。そして駅の正面には、湯布院の象徴と言える由布岳がそびえたつ。

もうひとつ訪れたいのが、駅の隣にある由布市ツーリストインフォメーションセンター「YUFUiNFO(ゆふいんふぉ)」。観光情報の入手や辻馬車やレンタサイクルの申し込みなどといったサービスを受けられるだけでなく、ちょっとした休憩にもおすすめ。2階やテラス席からは由布岳が望め、旅に関する書籍などを閲覧するのもOK。建築家・坂茂設計の建物は、木をふんだんに使用したアーチ柱の連続が個性的で、見るだけでも価値ありだ。

木のアーチが特徴的な「YUFUiNFO」


由布岳に寄り添う現代アート「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」

由布院駅から徒歩約15分。のどかな風景の中に現れるのが、日本の現代アーティストの作品を集めた「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」。建築家・隈研吾設計の建物で、焼杉を使った黒い外壁は木の温かみが感じられる。

現代アートの旗手の作品がそろう「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」

色彩豊かな村上隆の作品群(C) Takashi MurakamiKaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.


展示作品を最大限に生かすよう設計された展示室には草間彌生や村上隆らのアートが並ぶ。アーティストの力やエネルギー、思考まで感じさせるような作品群に思わず見入ってしまう。屋外展示には奈良美智らの立体作品が。由布岳と作品の調和も見もの。

奈良美智の「Your Dog」(C) Yoshitomo Nara 2017


朝霧が幻想的な金鱗湖

朝霧に包まれる金鱗湖

今回の大分訪問で、一番印象的だったのがこの「金鱗湖」。池底から清水が湧出するとともに、周辺からもきれいな水が流れ込み、1日2回ほど湖の水が丸ごと入れ替わるといわれる、透明度の高い湖だ。

金鱗湖の中に立つ天祖神社の鳥居

特に見頃は冬の早朝で、湖面に朝霧が立ち上りとても幻想的。訪れた日は気候条件がよく、朝霧におおわれた湖面に朝日が差し込み、神々しささえ感じるほどだ。この朝霧は湖水と外気の温度差によって生じるもので、温泉の湯が流れ込む湖だから起こりうる現象。朝霧の発生は天候や気候条件に左右されるが、少しがんばって早起きすればこの時期しか見られない、美しい風景に出会える。

奥の茅葺屋根は金鱗湖の湖畔にある混浴の共同浴場「下ん湯(したんゆ)」

湖の周囲は遊歩道が整備されていて、10分ほどで1周できる。歩を進めるごとに表情を変える湖の絶景は必見。初夏の新緑や秋の紅葉の季節も違った表情が見られるので、ぜひ訪れてほしい。

風情豊かな街並みをそぞろ歩き「湯の坪街道」

由布院駅から約10分。土産店やギャラリー、飲食店などが軒を連ねるのが「湯の坪街道」。由布岳に調和した景観を作るため、景観条例に基づいて建物の高さを抑え、色合いも抑えた町並みが一体感を醸し出し、情緒満点。

由布岳を正面に眺められる湯の坪街道には多彩な店が並ぶ

店舗は地元の醤油を売る店から大分名物の唐揚げ、プリンなどのスイーツ、木工細工のギャラリーまで多種多様。のんびり歩くのが楽しい。

由布院おすすめグルメ「山家料理 湯の岳庵」

今回のランチは「湯布院御三家」と言われる高級旅館「亀の井別荘」の敷地内にあり、金鱗湖にも近い「山家料理 湯の岳庵」で。2023年11月にリニューアルしたばかりのお店は、歴史を感じさせる店構えにモダンな内装で落ち着いたたたずまい。

季節の味わいをバラエティ豊かにそろえた「湯の岳庵」の湯の岳膳(3000円)


メニューはバラエティ豊かで、季節のメニューが多彩に並ぶ湯の岳膳(3000円)やおおいた和牛と九州産黒毛和牛を贅沢に使った炭火焼きビフテキ丼(3630円)、冠地鶏焼膳(2970円)など3000~5000円の価格帯でランチが食べられる。そのほか、地元産のシイタケを使った炭火あぶり椎茸(数量限定・1430円)や鯉の洗い(770円)、すっぽんの唐揚げ(2970円)といった一品料理も豊富。地ビールやワインなどもそろう。敷地内には「バー山猫」や「茶房 天井桟敷」「西国土産 鍵屋」などもあり、ゆっくり時間をとって滞在したいスポットだ。

大分名物の和スイーツ・やせうま(650円)は小麦粉を練った“だんご”にきな粉と黒蜜をかけて食べる。こちらも「湯の岳庵」で提供している


おすすめ土産「theomurata CHOCOLATIER」

こちらも湯布院御三家に数えられる旅館「山荘 無量塔」のセレクトショップ「theomurata(テオムラタ) CHOCOLATIER」は地元大分の素材や良質のクーベルチュールチョコレートを使った手作りショコラを販売。新しい由布院土産として注目を浴びている。

カラフルなパッケージが並ぶ「theomurata CHOCOLATIER」のショーケース


ヘーゼルナッツショコラやマカダミアショコラ、カボスショコラなど、13種類がそろうビーンズショコラ(各850円)は筒形のパッケージもカラフルで、自分用にも買いたくなる。本当は全種類買いたかったが、ぐっとこらえて今回はヘーゼルナッツショコラとマカダミアショコラの2種を購入した。

コンクリートの打ちっぱなしがスタイリッシュな「theomurata CHOCOLATIER」。ギャラリーやカフェも併設する


そのほか玉露や碾茶などを使った茶葉ショコラやマカロンといった菓子も。茶葉ショコラ(3種・各1620円)の容器は茶道で使う棗(なつめ)のような形でこちらもかわいい。さらに店内には、柚子胡椒や粒マスタードといった調味料、器や箸などもそろう。

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