スキンケアに新たな選択肢を。「東京美肌堂」を立ち上げたLATRICOの挑戦
東京ウォーカー(全国版)
ドクターズコスメも発売。スキンケア業界を変えたいという野望
東京美肌堂を運営する一方で、LATRICOは2023年11月にドクターズコスメブランド「Bi&DR.(ビアンドディーアール)」を立ち上げた。


「医薬品を服用するといっても、効果がすぐに出るわけではありません。長くじっくり取り組んでもらうことが大事です。個人差がありますが、肌のターンオーバーには約1~2カ月かかると言われているので、効果が出るまでには少なくとも3カ月程度はかかると考えられます。一方で、より早くお客様に効果実感を得てもらうためにも、良質なコスメの利用は有効だと思っていて、オリジナルのドクターズコスメの開発にいたりました」
発売をスタートしたのは2種類の美容液。肌の色調にアプローチする「メディトラセラム」とテクスチャーにアプローチする「メディビタジェリー」だ。
「今回美容液を販売しましたが、いきなりすべてのスキンケア用品をBi&DR.のものにしてくださいというのは難しいと思っていて、もともとのスキンケアにプラスして使っていただくことを想定しています。どんなスキンケアをされている人でも、どんな肌質の人でも、どちらかを挿し込んでもらえれば、悩みのない肌を目指せるというコンセプトで作っています。提携クリニックの先生がたに開発面で大きな協力をいただいていて、実際に使ってくださった先生からも、使用感がいいとのお声をいただいています」
肌悩みを抱えた人と向き合ってきたLATRICO。その中で作り上げたドクターズコスメとあって、今後さらなる展開を見込めると濱口さんは期待している。
「化粧品の国内市場規模は2〜3兆円と言われています。中でもスキンケアの歴史はとても長いですが、それでいてプレーヤーの数は非常に多い。大手の有名ブランドから小さなメーカーまでさまざまです。こんなに成熟したマーケットでこんなに寡占化が進んでいないというのは、お客様の悩みに対して誰もクリティカルな解決ができていないということだと思うんです。ブランド力や容器のデザインなどの勝負になってしまっているところもあると感じます。我々は、医療・医師との連携を生かして、本質的にお客様の肌悩みにアプローチする商品・サービスを提供していきたいと考えています。そうすることで、長いスキンケアの歴史の中で変革を起こしていきたいというのが野望です」
LATRICOが掲げるミッションは「世界中の知恵を集め、『カラダの悩み』を抱えるすべての人の“なりたいワタシ”を叶える」。医療にテクノロジーの力を用いることで、「カラダの悩み」を解決していきたいという。
「体の悩みって人間の根源的な悩みです。医療とITの組み合わせによって悩みの解決に近づけることってたくさんあると思うんですね。最初に取り組んだスキンケアという領域がこの最たるもの。そのぶん悩みも深くて、我々が解決できた数というのもまだたかが知れていますが、東京美肌堂もサービススタートしてまだ4年目ということで、これからまだまだ伸ばしていけると思っています」
濱口さんによれば、オンライン診療のサービスは出てきているが、スキンケアに特化しているものは珍しいのだそう。「お客様の肌悩みを解決することに全力を注いでいるので、ドクターズコスメの開発や医師のカウンセリングスキルの引き上げだとか、有効なことは何でもやります。これは我々の強みでありユニークさだと思います」と濱口さん。東京美肌堂が今後どのように肌悩みにアプローチしていくのか目が離せない。
取材・文=西連寺くらら
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