“うんこ”というパワーワードで累計1000万部突破の「うんこドリル」!勉強ドリルの枠を超え企業、行政がタッグを組むワケ
東京ウォーカー(全国版)
行政や企業とコラボ!「うんこ啓発ドリル」
うんこドリルは現在、行政や企業とコラボレーションを行い、“生きるための知識”がつまった『うんこ啓発ドリル』シリーズを刊行している。2020年の開始から2年半でシリーズ累計650万部を突破するなど、こちらも勢いを見せている。このドリルを展開するきっかけとなったのは、行政とのやり取りだった。
「うんこドリルのキャラクター『うんこ先生』を学校教育の場に広げる方法を考えていました。子どもの遭難事故を受け、弊社から消防庁さんのほうに『一緒に啓発活動をしませんか?』と打診し、救急活動のPRのチラシを制作しました。それが評判になって、金融庁さんと一緒に子どもに向けた『うんこお金ドリル』を作ることになりました。こちらをとある金融系のメディアに取材していただき、『日本の金融教育はこんなにすごいことをしている!』と話題になりました」


金融庁とのコラボ冊子から人気に火がつき、国や自治体、そしてさまざまな企業から「一緒に作りませんか?」という声がかかるようになったという。これまで行政や企業は子どもへの啓発活動をしたくてもちょうどいい媒体がなく、依頼先が見つからなかったという実情があった。しかし、そこにうまくうんこドリルが合致したことで、お金や健康、安全などについて学ぶ教材『うんこ啓発ドリル』というシリーズが作られることになった。
このドリルでの一番のこだわりは、クライアントが伝えたい情報をうんこ先生を交えたわかりやすいストーリー展開に落とし込んでいるところ。内容構成やイラスト、デザインなどの制作はすべて社内で行っているそうで、何度もメンバー内で「本当に楽しめる内容になっているかどうか」を検討して制作をしているのだという。駒井さんは「これからもさまざまな団体にお声がけいただき、全方位的な啓発活動をしていきたい」と啓発ドリルの展開を話す。


そして、今後もうんこドリルシリーズ全体の制作を積極的に行っていきたいと、駒井さんは意気込む。
「まずは目標である1000万部を達成することができましたので、次は10周年にむけてがんばっていこうと思います。10年、20年と時が経過するとともに子どもたちも成長し、うんこドリルで育った世代が親になる未来がやってきます。その際に、次世代の子どもたちが親御さんと一緒にドリルで勉強してもらえたらとてもうれしいです。親子2代、3代でドリルを使っていただけるような世の中にしたいです!」

「うんこ」という子どもたちが喜ぶキーワードを盛り込んで、学ぶことの楽しさを提供しているうんこドリル。これから生まれて勉強を始める子どもたちにも、学びの大切さをユーモアを交えて伝えてくれるだろう。日本中のすべての子どもが、うんこ先生と一緒に勉強する日は近いかもしれない。
この記事のひときわ
#やくにたつ
・「おもしろい」「楽しい」という目線が商品開発には不可欠
・ブランドやシリーズは縦、横、ナナメに展開することが大事
・ものごとの掛け算は新しい需要や価値を生み出す
取材・文=越前与
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