親の期待に応えられない自分がみじめで「ごめん」。謝る娘に父母が言った「くだらない」の意味とは【作者に聞く】
東京ウォーカー（全国版）
自身がうつ病になったときのことを描いた「入社1ヶ月でうつ病になった話」や「元カレに浮気された話」などのエッセイ漫画や、オリジナルキャラクターのきょうりゅうさんが登場する創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」などをSNSやブログで発信しているはんなみ(@yowai_daihyo)さん。つらい経験を赤裸々に描いた作品に、「救われた」「私だけじゃなくて安心した」「休む勇気が出ました」などのコメントが寄せられ、優しい絵のタッチに癒やされる読者も多い。
ウォーカープラスでは、はんなみさんがこれまでに体験したり、感じたりしたことをベースに描かれた創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」を完全リメイクし連載中。SNSやブログで発信してきたストーリーを踏襲しつつも、新しいエピソードを入れ込みながら展開していく。
第13話となる今回は、同居するきょうりゅうさんと一緒に久しぶりに実家をおとずれた女性(せつな)が、お父さんやお母さん、妹に“期待に応えられなくて”ごめんと謝るシーン。家族からは意外な反応があり、戸惑うせつなだったが―。作者であるはんなみさんのコメントと共に紹介する。
勇気を出して話してみて気付くこと
――せつなは家族に「(実家に)顔を出さなかったこと」「大学に行かなかったこと」「仕事のこと」を謝りますが、せつな自身、本当はどうしかったという気持ちがあるのでしょうか？
「親の期待に応えたかったけどできなかった、それをいつまでも悔やんでしまっています」
――きょうりゅうさんやお父さん、お母さん、妹に「くだらない」と言われたせつなは、どのような思いだったのでしょうか？
「心底驚いています。せつなは、みんな自分に失望してるとずっと思っていたので」
――せつなの「ごめん」に家族みんなが言った「くだらない」は、この一言にどのような思いが込められているのでしょうか？
「『誰ひとりとしてせつなを責めてなんていない』『だからこそせつなが思い詰める必要なんて微塵もないよ』。そんなみんなの思いが込められています」
――実家を出てから、初めて家族の気持ちを知ったせつなは、どのような気持ちなのでしょうか？
「きょうりゅうさんの言う通り、勇気を出してよかったと思っています。きっと背中を押されなければ、せつなはこの先も実家を訪れることはなかったと思うので」
今回の話で読者のみなさんへ伝えたいことを尋ねると「今回のせつなのように、ある日突然人生の歯車が変わっていくことって誰しもあると思うので、それを起点と活力にして自分の人生を少しずつ歩いていけたらいいなって。そんな気持ちが皆様に届くといいなと思っております」と話してくれた。
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