都心から広がるカーシェア文化。東京在住のZ世代は半数が車を「いらない」と回答
東京ウォーカー(全国版)
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今回取り上げるのは、僕と私と株式会社が実施したZ世代の車に対する意思調査。車の持ち方、使い方が変わりつつある今、調査からわかることを担当者に聞いてみた。

――今回の調査を実施した意図や狙いを教えてください。
Z世代は車に興味がないとよく言われますが、それはなぜなのか、どうすればZ世代が車に乗りたいと思うようになるのかを探るために実施しました。
――調査の注目すべきポイントを教えてください。
車にどのようなイメージを持っているか聞いたところ、「交通事故が怖い」「お金がかかる」といったマイナスイメージが上位に挙がりました。特に事故に関しては、メディアやSNSで事故や煽り運転などの映像を目にする機会が増え、ネガティブなイメージが植え付けられたことも要因だと考えられます。
――Z世代の車や免許に対する考え方を教えてください。
Z世代は1990年代後半から2010年ごろに生まれた世代を指しますが、今のZ世代はまだ若者です。そのため、お金がない方も多く、欲しいと思っても買えない方がまだ多くいるかと思います。また、都市部と地方では所有願望や免許所有率が異なります。
――今後の車の保有・利用方法はどのようになると考えますか。
都心部では地方よりもシェアの文化が普及しているように感じます。バッテリーやクルマなど、サステナブルな面でもシェアカーの需要はより増えてくるかと思います。
――読者へのメッセージをお願いします。
SNSが普及し、テレビ離れが進行したZ世代がクルマに触れ合う機会は、残念ながら事故のニュースも多いように感じます。未来のターゲットにはなりますが、日本の産業の中心を担うクルマに関するポジティブなニュースが広がればと思います。
東京のZ世代の半数が車を「いらない」と回答
「車は欲しいですか?」という質問に地方のZ世代は64.1%が「欲しい」という回答だったのに対して、東京のZ世代は47.9%が「欲しい」と回答し、「いらない」と回答した人が半数以上だった。

お金があったら車が「欲しい」と考えるZ世代
「お金が自由にあったとしたら、車は欲しいですか?」という質問に対しては、「欲しい」と回答したのが東京のZ世代で60.3%、地方のZ世代で75.6%という結果に。車の購入費や維持費などのコストが、車を「いらない」と思わせる原因になっていることがわかる。

Z世代のカーシェア/レンタカーの利用状況
東京のZ世代は4割強、地方のZ世代は3割強がカーシェアリングやレンタカーの利用経験ありと回答。地方においては、家族や友人に車を所有している人も高くわざわざレンタルする必要性がないという事情がうかがえる。

車の免許は必要に応じて?
車の免許を「持っている」と回答したのは、東京のZ世代が44.4%、地方のZ世代が59.3%。対して、ミレニアル世代の場合は、東京在住であっても61.5%が「持っている」と回答。ミレニアル世代までの「とりあえず免許を取っておく」という考えから、「必要に応じて免許を取得する」という考えへと変わりつつあるのかもしれない。

Z世代の車に向けるイメージはマイナス
車のイメージに関する質問では、東京・地方ともに第1位は「交通事故が怖い」。続いて、「購入・維持にお金がかかる」「よく知らない」などの回答が続いた。車に乗る機会が少ないことや、メディアやSNSで事故や煽り運転などの映像を目にする機会が増えたことも要因だと考えられる。

カーシェアやレンタカーなど車の保有・利用方法が多様化するなかで、今後の車は私たちにとってどのような存在になっていくのだろうか。
文=土屋梨夢
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