最新の工具をサブスク・レンタルで!若手大工のスキルアップに貢献する「レンツール」が掲げるミッションとは

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今回取り上げるのは、ユーザーが気軽に工具をサブスクリションまたはレンタルで利用できるサービス「レンツール」。近年、若手大工の離職率の低さや、新たな大工のなり手が不足しているといった課題があるなか、このサービスは工具の初期導入費用を抑え、若年層の入職のハードルを下げることで、これらの課題解決への貢献が期待されている。新たに誕生した工具のサブスクリプション・レンタルサービスのアイデアやおすすめポイントについて、担当者に話を聞いてみた。

工具のレンタル/サブスクサービス「レンツール」


――「レンツール」を始めた理由や目的を教えてください。
「レンツール」は、サブスクリプションまたはレンタルによって工具を使用できるサービスです。工具の初期導入費用を抑えることで若年層の入職のハードルを下げ、大工人口の減少という社会課題の解決に貢献します。また、さまざまな工具を試す機会を提供することで、若年層大工のスキルアップをサポートし、定着の支援につなげていきます。

――どのような方に向けたサービスなのでしょうか?
ターゲットは、入職したての若手大工や、新製品などを試し、自身のスキルアップにつなげたい大工、新しい工具の導入を検討している工務店などになります。工具の確保に困っていたユーザーのサポートを目指します。

――「レンツール」のイチオシポイントを教えてください。
ポイントは「サブスクリプション」「レンタル」を必要に応じて選べることです。サブスクリプションでは「必要な工具を初期にそろえたい」というニーズ、レンタルでは「この現場でだけ必要」「新製品をちょっと試してみたい」というニーズに対応します。また、Web上で工具の検索・予約が完了し、指定した現場に工具を配送できることもポイントです。返却も現場への集荷依頼が可能となっています。

――このサービスのアイデアはどのようにして生まれましたか?
マックス株式会社の社内ビジネスコンテスト「第1回新規事業創出プロ」にて生まれたサービスです。数名のチームごとに、さまざまな視点から新規事業を検討しました。その際、「若手大工の離職率が高い。新たに大工になる若者が少ないため、家を建てる担い手が不足し、日本の住宅市場が崩壊してしまう」という課題を捉え、それを解決するためのサービスとして「レンツール」の基盤となるアイデアが生まれました。
※事業化したあと、2023年に「株式会社レンツール」として独立

――「レンツール」の開発で苦労した点があれば教えてください。
当初予定していたプロジェクトで調査をすすめると、想定していたメインPRポイントは、求められている地域や期間が限定的であることがわかり、あらためて考え直すことに。しかし、同時に「気軽に工具を使える」というニーズが想定以上に求められていることがわかりました。そこで、当初のプロジェクトから「気軽に工具を使えるサービス」にピボットしました。その過程で「本当に方向転換していいのか」や「ほかのサービスとの差別化ポイントとは」などたくさん迷いましたが、そのたびに現場に通い、ユーザーと話しながら軸を明確にし、推進することができました。

――最後に、読者やユーザーへのメッセージをお願いします。
このまま大工さんの減少に歯止めがかからなければ、住宅が本当に建たなくなってしまいます。住宅建築の担い手である大工さんをサポートする取り組みを、もっと大きなうねりにしたいと考えておりますので、同じ志を持つ方は、ぜひレンツールまでご連絡いただけますと幸いです。

レンツールのミッションは、「若手大工が増えることにより住宅市場が活気づき、いい街づくりが加速する社会の実現を目指します」。工具の費用負担を抑えることで若手大工のサポートを行い、大工人口の減少という社会課題の解決への貢献を目指します。

「レンツール」事業化の背景とは?

国勢調査によると2020年の大工人口は29万7900人と、2015年の35万3980人から15.8%減少、2000年の64万6767人から約半減しており、大工人口が急減。また、大工人口の約30%が65歳以上であるなど高齢化も進んでおり、今後、住宅の建築や修理などに影響を及ぼす可能性がある。

そんななか、2021年に行った社内ビジネスコンテスト「第1回新規事業創出プロ」にて生まれたサービスが「レンツール」だ。若手大工の高い離職率、新たな大工のなり手不足といった課題を解決し、“住宅市場が活気づき、いい街づくりが加速する社会の実現”を目指すべく事業化し、2023年9月より多摩エリア限定でサービスを開始。2024年4月から関東1都6県にて順次開始する。

「レンツール」の特徴

「レンツール」には主に以下の特徴がある。

「サブスクリプション」「レンタル」の2種類のプラン
・「サブスクリプション」プラン
「必要な工具を初期にそろえたい」などのニーズに対応した、最短1カ月~36カ月の長期利用サービス。提供する製品は新品となっている。満期の36カ月が経過すれば、利用者に所有権が譲渡される。

また、通常使用下で修理が必要になった際の工具の回収・修理・代替機の手配など、修理にまつわる費用もすべて含まれるため、予想外の出費が発生しない。

【画像】「サブスクリプション」プランのお支払い金額例


・「レンタル」プラン
「この現場だけ必要」「新製品を試してみたい」などのニーズに対応した、最短2週間~6カ月のスポット利用サービス。提供する製品は中古品で、支払いは利用日数に応じた料金の一括前払いとなっている。

Webサイトで、必要な工具を検索し、簡単に予約、受け取り、返却が可能
本サービスを利用することで、工務店は、現場の状況に応じてさまざまな工具を低コストで社員大工に試させることが可能。また、若手大工は、高額な工具の購入に費用をかけず、多様な工具を試しながらスキルアップできる。

工具の受け取り、返却は、利用者が指定した現場(住所)で可能
Web上で工具の検索・予約が完了すれば、指定した現場や住所に工具を配送できる。返却の際も現場への集荷依頼が可能となっている。

ユーザーの状況に合わせてプランを選ぶことができる工具のレンタル/サブスクリプションサービス。個々の現場だけでなく、その先の“いい街づくりが加速する社会”までを見据える「レンツール」の、今後の広がりが楽しみだ。

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