注目の新スポットにいよちゃんが登場!デジタルとリアルをかけ合わせて熱を生む、ハオハオチーの戦略
東京ウォーカー(全国版)
数々の想定外も「SNSの世界のように」柔軟にクイックに対応
いよちゃんとのコラボイベント以外では、どんな“デジタリアル”を考えているのだろうか?
「まだ、いよちゃんとのイベントを通じてどれくらいの人が来てくれるのかなどを測っている段階なので、もっと仕掛けていきたいと思っています」と井上さん。ハオハオチーでは店舗の公式SNSとして、TikTokとInstagramを運営しているが、当初予定とは違った形での運用になっているのだそう。
「実は、最初の予定では普段からインフルエンサーに店頭に立ってもらおうと思って、店作りをしていたんです。ところが、直前になって予定していたインフルエンサーの方が辞退されまして。人を立てられないということで、公式SNSは裏方の人が運営するアカウントという形で整えていくことになりました。ただ、結果的にこのアカウントは自由度が高く、動画作りでの仮説検証ができるアカウントになったので、思わぬ副産物でしたね」
井上さんによれば、TikTokは上下のスワイプで動画が切り替わっていくため「1秒で視聴をするかどうかの判断されてしまう」とのこと。最初の2秒でどれだけ惹きつけられるかが肝心で、そのためにさまざまなノウハウがあるという。数多くの大手企業のSNSアカウント運用も行っている株式会社Leading Communicationとしては、自社所有のアカウントがあることで、ほかの業務にも活かせるということだろう。
SNS運用以外にも、ハオハオチーの想定外はあったという。
「当初は、原宿近辺で働く20代、30代のオフィスワーカーをターゲットにハオハオチーを考えていました。なので、飲み物もアルコールをメインにしていたんです。ところが、いざオープンしてみると想像以上に若い方も多く来店してくださって。アルコールだけではよくないということで、フルーツ飴を入れたタンフルソーダがメニューに加わることになりました」


想定外はあるものの、ハオハオチーという新規ブランドだからこそ対応ができているという。
「既存のブランドの場合、それまで培ってきたイメージやコンセプトからぶれたことができないということがありますが、ハオハオチーは新しいブランドですから、“こうしなければならない”ということがありません。柔軟かつクイックに動けるというのが強みになっていますね。SNSと同じように、時代の流れに合わせてお店のことも変えながら運営しています。Be aliveさんと毎週のようにミーティングを重ねて、メニューもどんどんブラッシュアップしていきたいと思っています」
柔軟かつクイックに対応というのは、店舗の公式アカウントの運用方法についても当てはまる。

「おもしろい子が従業員に入ってきたらその人を軸にした形に変わるでしょうし、インフルエンサーでバイトをしたいという子が出てきたらその子を軸にして運用すると思います。SNSでバズを生み出せば、どんな層も取り込めると考えています。そのために、いろいろなことに挑戦していきたいです」
オープンして2カ月。想定外という困難はありつつも、“デジタリアル”を体現すべく変化をし続けるハオハオチー。その姿は「創造施設」を目指すハラカドという新スポットを象徴しているのかもしれない。
取材・文=西連寺くらら、撮影=三佐和隆士
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