生理って我慢しなきゃいけないもの?繊維のスペシャリスト豊島が「Hogaraの吸水ショーツ」を生み出したワケ
東京ウォーカー(全国版)
生理の前後も快適に。吸水ショーツの活用法
女性たちの支持を集めている吸水ショーツだが、なかには「これ1枚で本当に大丈夫なの?」と不安を感じ、手を出せない人たちもいる。実際にHogaraの販売開始当初も、女性消費者から疑問の声が寄せられたそうだ。
「イベントなどに出店した際、『これって絶対に漏れないんですか』『大丈夫なんですか』といったお声をいただくことが多くて。"多い日でも漏れない"といったメーカー側のメッセージが、ユーザーの使い方に影響しているんだなと感じました。Hogaraの吸水ショーツは生理が始まるころや終わりかけの時期に使ったり、多い日はナプキンやタンポンと併用したりしていただくことを想定しています」

女性であれば、「そろそろ生理が来そうだからナプキンを付けておこう…」といったシチュエーションを一度は経験しているはず。生理不順の人であれば、いつ来るか分からず、突然始まってしまって困ることもあるだろう。吸水ショーツは、そういったタイミングで使うのがベストなんだそう。
「おりものの多い日や、軽い尿漏れ対策にも気軽に使っていただけるよう、吸水量は35~40ミリで設定しています。『生理の日のお守りになったらいいな』という想いから、“おまもりショーツ”というコミュニケーションワードを使い、数量限定ではありますがお守り型ポーチをパッケージにしています」
実際に筆者もタンガタイプの吸水ショーツを使用してみたところ、マチの部分がごわつかず、不快感もなく快適に過ごせた。生理用品のかぶれが気になる人にも最適かもしれない。

成長するフェムテック産業の今と、Hogaraが目指す未来
女性の健康課題を解決すべく、急速に発展しているフェムテック産業。経済産業省によれば、世界のフェムテック市場は2025年には年間5兆5億円に上ると予測されている。日本では2023年度時点で700億円を超えており、今後ますます成長する分野だ。
競合他社がひしめく中、豊島のHogaraチームは今後どう進んでいくのか。
「フェムテック分野に関しては、まだ言語化されていないニーズや需要があると考えています。たとえば、更年期で悩んでいる人はとても多いものの、日本では病院に行ったりケアしたりしている女性って少ないと言われているんですね。『更年期は当たり前に来るものだから仕方ない』などの固定観念があるからでしょう。それって問題ですよ、きちんと治療しましょうとサービスや製品を通じて伝え、議論を重ねていくことが、フェムテック産業を活発化させるのだと感じています」

大川さんは、「今はフェムテックと呼ばれていないアイテムでも、女性の悩みが浮かび上がっていけば、フェムテックになりうるでしょう」と語る。
「私たちHogaraのゴールは『ほがらかな明日になること』です。そこに向けて、いろんなチャレンジをしていきたいと考えています。今は女性の課題解決に注力していますが、ゆくゆくは男性も含めた”ほがらかな明日”に向けて、プロダクトやコミュニティを構築していきたいですね」
「これくらい当たり前」で我慢していたことと向き合い、悩みを言葉にして議論する。その風潮が社会に広がっていけば、女性の生きやすさや活躍につながるかもしれない。
取材・文=倉本菜生(にげば企画)
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