ハンズに魅力発信拠点がOPEN!ブームの火付け役が語る「デザインマンホール」の魅力とは?
東京ウォーカー(全国版)
マンホール広報マンが語るマンホールカード制作秘話
今回のHANDS マンホールベース 渋谷に対する熱い想いを語った「マンホール広報マン」の山田秀人さん。10年にわたるデザインマンホールの広報活動は苦難の道乗りだったという。

デザインマンホールの魅力
山田さんにとってデザインマンホールの一番の魅力は「統一感」にあるという。デザインマンホールには、直径60センチという限られたサイズの中でも、自治体の推しが詰め込まれている。どこでもある全国統一のフレームのマンホールなのに、デザインによって歴史や趣を感じることができるという奥深さがあるのだ。しかし、一番の魅力であった「統一感」は、宣伝においては乗り越えるべき壁として山田さんの前に立ちはだかった。
今では人気観光資源のマンホールカードの誕生
「『統一感』の魅力を引き出すには種類が必要でした。」と語る山田さん。型が必要なものは製造コストが高く、複数の種類を作るのが大変。しかも、安価に作ることができないと、手軽に集めてもらえるグッズにはならない。これらの問題に対する解決策として、「マンホールカード」が初めてグッズ化された。山田さんが「安価で複数種類を製造でき、広告費でチラシの代わりに制作し配布できるアイテム」として注目したマンホールカードは、現在では第23弾まで発行されている人気コンテンツになっている。しかし、自治体の理解が得られるようになるまで、多くの努力があったという。
山田さんの情熱が自治体を動かした!
当時、同様のご当地コレクションカードはダムカードしかなく、ダムカードはダムで配っていたのだが、カード配布に自治体の許可の必要はなかった。一方で、マンホールカードは、各自治体が管理するマンホールがテーマで、配布場所も自治体の庁舎や観光案内所などになるため、配布を実現するには各自治体の許可が必要だった。この難題をクリアしたのは、山田さんのデザインマンホールへの愛と情熱であった。当時を振り返り、山田さんは以下のように語った。
「クリアできたのはシンプルに『情熱』です。急がば回れではないですが、結局、1件1件自治体に足を運び、直接会って趣旨を説明しなければ許可をいただけないので、これが最善と考えました。採用後には、各自治体が自分ごととして積極的にPRをしてくれるようになったので、この動きが現在のデザインマンホールブームに大きく影響を与えていると思います」

全国各地、自治体ごとに異なるデザインで工夫がなされている個性豊かなデザインマンホール。観光資源としても盛り上がりを見せるデザインマンホールブームは、HANDS マンホールベース 渋谷の登場によりさらに加速していくことだろう。
ただのマンホールでも、デザインに目を向ければそれはまるで足元に広がる美術品。忙しい日々でも、ふと立ち止まってデザインマンホールの世界に思いを馳せてみてはいかがだろうか?
文=平岡大和
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