捨てないで!食べきれない食品をファミマに寄付。ファミマフードドライブ、実施店舗4000店到達
東京ウォーカー(全国版)
ファミリーマートが地域における食品ロスの削減と食支援を目的に展開する「ファミマフードドライブ」。2021年4月の取り組み開始から、2024年10月21日には4000店舗を達成し、2024年8月末までに寄付された食品の累計は270トンを突破した。今回はファミマフードドライブが誕生した経緯や支援モデルについて担当者に話を聞いてみた。
――「ファミマフードドライブ」とはどのような取り組みですか?
ご家庭にある食べきれない食品を店舗にお寄せいただき、地域でこども食堂などの活動を行うNPOといった協力パートナーを通じて、食支援が必要な方々にお届けする、地域の食支援と食品ロス削減の取り組みです。2024年10月末時点で全国47都道府県の4000店を超えるファミリーマート店の店頭で受付しており、フードドライブとして国内最大級のネットワークを構築しています。
――「ファミマフードドライブ」に寄付した食品は実際にどのような流れで必要とする人の手に渡りますか。
各店舗へ定期的に食品回収に来ていただいている協力パートナーを通じて、地域のこども食堂で食材として利用いただいたり、ひとり親家庭や病気で就労が困難な家庭など、食支援が必要な方の元にお届けしたりしています。ご家庭からの寄付だけでなく、最近は取り組みに賛同いただいた企業からの余剰品や備蓄品の寄付も増えています。
――「ファミマフードドライブ」のアイデアはどのようにして生まれましたか?また、その実現に向けて苦労した点はありますか?
我々は企業理念として「あなたと、コンビに、ファミリーマート」を掲げており、いろいろな方とコンビになっていくという想いを大切にしております。そのような想いを元に、サステナビリティ活動では、地域社会を「ファミリー(家族)」と考え、地域の皆様に寄り添い、持続可能な未来づくりに貢献するために、特に地域の未来を担う子どもたちへの支援に力を入れて取り組んでおります。代表的な活動として、店舗のイートインスペースを活用して開催する「ファミマこども食堂」や、店頭募金を通じた地域のこども食堂への助成金プログラム等がありますが、新型コロナウイルスにより人を集めて食事をすることが難しくなった時期に店舗でできる新たな食支援はないかと模索していたなか、愛知県の一店舗で取り組んでいた事例を参考に展開を開始することとなりました。また、この活動に日本全国に店舗拠点のあるファミリーマートが展開することで、誰もがいつでも気軽に食支援に参加できるという、コンビニならではの身近さという特性を活かした多くの方を巻き込んだ取り組みにできるのでは、とも考えました。
ファミマフードドライブを店舗で開始するには、加盟店の賛同はもちろんですが、店舗に寄付された食品を定期的に回収し、必要な方に配布いただく協力パートナーが必要不可欠となります。協力パートナーの開拓にあたっては、これまでファミマこども食堂により築き上げたネットワークを活かし、地域ネットワーク団体や社会福祉協議会の皆様のお力添えによりたくさんのパートナーに手を挙げていただくことができました。また、箱を置くだけで負荷なく参加できる、加盟店に「地域で役に立っている店舗」という実感を持ってもらえるような活動になるよう、仕組みづくりに留意したほか、加盟店が集まるイベントでのお披露目や社内外でファミマフードドライブを告知いただけるような活動には積極的に手を挙げて参加しその様子を発信するなど、加盟店や現場の理解促進にも力を入れました。
――「ファミマフードドライブ」に持ち込むことができるものを教えてください。
賞味期限が2カ月以上ある、未開封の常温の食品を受付しています。
――各店舗での実施状況はどちらで確認できますか。
ファミリーマートホームページにて、ファミマフードドライブを実施している店舗を公開しています。ぜひご家庭や職場の近くで実施している店舗がないかチェックしてみてください。
実施店舗をチェックして、家で食べきれない食品を近隣のファミマフードドライブに寄付しよう!
文=土屋梨夢
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