【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル！】「関西だけ別の番組」は、 関西局の自己主張の強さ!?

「三宅裕司のいかすバンド天国」（TBS系、1989年2月～1990年12月）。40歳以上の方で、この番組を見たことがない人、知らない人は多分関西人だ。

「イカ天」は第二次バンドブームの火付け役となった話題の番組だった。だが関西地区では、2007年12月末のスペシャルを除き、一切放送されなかった。

それには理由がある。当時、TBS系のMBSでは、同時間に「板東英二のわがままミッドナイト」を生放送していたのだ。こちらも超人気番組で視聴率も飛び切り高かった。ただもちろん、関西では熱きファンたちからの「イカ天」を放送しろ！という声が、MBSに数多く届いていたことも事実だ。全国でほぼ同じ番組が放送される中、関西でだけ別の番組が放送されることは今もある。関西局の番組制作能力の高さ、自己主張の強さ？のなせるワザか。

9月26日に放送された「ブラックマヨネーズ結成20周年特別番組 逆襲の3軍！～青春時代1軍やったヤツら、そらみたことかSP」。青春時代1軍のたむらけんじが、3軍だったブラマヨに向けた「ま、いま芸人としては全然負けてるけどナ」のまっすぐな言葉が光った。同時間、フジ系の全国放送は「潜在能力テスト」。若林正恭（オードリー）司会によるクイズバラエティだった。タイトルがシュッとしてる。シュッとしてるも関西ローカル言葉。やっぱ関西ええやん！（笑）