本田望結主演映画『きさらぎ駅 Re:』が6月13日に公開!「続編から観てもおもしろい構成になっている」
東京ウォーカー(全国版)

本田望結さんの主演映画『きさらぎ駅 Re:』が2025年6月13日(金)から全国にて公開される。本作は2022年に公開された映画『きさらぎ駅』の3年後を描く続編となる。本田さんに、出演への想いや撮影の裏側について伺った。

明日香のピュアさや優しさが物語の中でしっかり活かされている
――前作を演じてみて、いかがでしたか?
前作では、宮崎明日香のすべてのセリフに意味が込められていたと感じました。明日香が発する言葉によって周囲が動き、物語が進んでいく展開が多かったと思います。観客から見れば、「現実にこんなよい子はいない」と思うほどよい子でしたが、続編ではその“よい子”という設定が前提となって物語が進むため、前作でそのキャラクターを貫き通してよかったとあらためて感じました。
――続編の制作が決まったと聞いたときの気持ちは?
「続きがあったらおもしろいな」とは思っていましたが、続編は完全に異世界の話になると思っていたので、うれしさよりも「明日香は元の世界に戻ったのに、また出演できるんだ!」という驚きのほうが大きかったです。脚本を読んでみると、明日香のピュアさや優しさが物語の中でしっかり活かされていて、明日香の登場に納得できました。
――続編の撮影はいかがでしたか?
「続編の壁」を感じました。前作が好評だったからこそ続編が決まったわけで、現状維持のレベルでは満足してもらえない、乗り越えなければいけないというプレッシャーを、キャストもスタッフも全員が共有しながら撮影していました。
前作ではホラー要素だけでなく、登場人物の人間性にも大きな反響があったように思いました。続編の脚本を読んで、「人間性」に重点が置かれていると感じたので、ただ怖がらせるだけのホラーではないなとさらに実感しました。

――前作を観ていない方には、どう楽しんでもらいたいですか?
そこは本当に大切に話し合いました。前作を観てくださった方には、続編は自信を持って楽しんでいただけると思います。一方で、前作を観ていない方にどうやって続編から入ってもらうか、とても意識して制作しました。スタッフさんの熱量もすごく感じましたし、私たちも全力でそれに応えました。だから、続編から観てもおもしろい構成になっていると思っています。
――本田さんと同じく、明日香も17歳から20歳になっていますね。
はい。前作では私自身も高校生でしたが、今は演じる明日香と同じ20歳。変に“大人っぽく”しようとせず、等身大で自然に演じられたので、演じやすかったです。

「またあの“きさらぎ駅節”ができるんだ」とワクワクしました
――同じ演技を何度も繰り返すのはどうでしたか?
「きさらぎ駅」は、そういう部分が前作でもおもしろかったので、続編でさらに進化した演技ができるのが楽しみでした。脚本を読んで、「またあの“きさらぎ駅節”ができるんだ」とワクワクしました。同じシーンでも、疲労感や気持ちの変化をどう表現するか、その“微妙なズレ”を調整するのが楽しかったです。やりすぎると単純になってしまうので、変化をつけることを意識して演じました。
――今回も線路を走ったり、山中でのシーンやバトルなど、体力的にも大変でしたね。
前作では制服にスカート、ローファーだったので思うように動けませんでした。でも、それがリアルでおもしろかったです。続編では、明日香自身が「きさらぎ駅」に行くとわかっていて服を選んでいるという設定なので、衣装合わせでは動きやすさを最優先しました。走ったり、足を上げたりしやすい服装だったので、まるで本当に明日香が衣装を選んでいるような感覚で、おもしろかったです。
――続編の明日香は、より凛々しく頼もしく感じました。
正直、あまりに変わって「明日香らしくないかも」と悩むこともありました。でも、3年間の経験で世間に揉まれて、強くなったと信じて演じました。

――「きさらぎ駅」に実際に行ってみたいですか?
生きて帰る方法を知っているので困ることはないと思います(笑)。電車で行けるという設定がすごくリアルで、「起きるはずないけど、ちょっとあるかも」と思わせる絶妙さがあります。うっかり乗り過ごして「きさらぎ駅」に着いてしまう…そんな想像をすると怖いですよね。映画を観た日は、電車で帰るのがおすすめです。帰るまでの間もその世界観を楽しめます。
――ホラー映画はお好きですか?
苦手ですが、つい観てしまいます。特に『きさらぎ駅』に出演してから、ホラーを「作るおもしろさ」を知って、挑戦するようになりました。新しい出会いとして楽しいです。
――最後にメッセージをお願いします。
ここまで読んでくださった方には、“異世界に行く権利”があります(笑)。ぜひ映画館で『きさらぎ駅Re:』を観て、異世界のループを体験してほしいです(笑)。
撮影・取材・文=野木原晃一、ヘアメイク=山田佳苗、スタイリスト=稲葉江梨
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
この記事の画像一覧(全5枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介