「大阪・関西万博」に台湾の最新技術が集結！パビリオン「TECH WORLD」に注目

2025年6月10日

関西ウォーカー

連日、盛況を博している「大阪・関西万博」のなかでも人気を集めているパビリオン「TECH WORLD」。台湾の民間企業・玉山デジタルテック株式会社による出展で、「世界をつなぎ、より良い未来の暮らしへ」をテーマに、台湾の最新テクノロジーを駆使した展示やインタラクティブ体験を通して、台湾の自然や未来の生活を体験できる。

「五感」で楽しむテクノロジー展示

「TECH WORLD」は、ライフ・ネイチャー・フューチャーの3つの劇場を通じて、「人と人、人と自然、社会と社会が共に良くなる」というコンセプトを伝えるパビリオン。3
つの劇場のエッセンスとデジタル技術や立体映像技術を融合させた展示で、来場者は視覚・聴覚・嗅覚・触覚・感性の「五感」で楽しめる内容になっている。

デバイス560台を使用し、生命の営みが織り成す物語を表現する映像ショー「ライフ劇場」。デバイスがスクリーンと連動した圧巻の映像表現には、最新マルチメディア技術が駆使されている。台湾には固有種の蝶が多数生息していて、映像ショーの後、デバイスに触れると蝶がデバイスとスクリーンの間を優雅に飛び交い、幻想的な雰囲気を醸し出す。

360度をスクリーンが囲み、人と自然のつながりをテーマにした「万物共生」の世界を表現した「ネイチャー劇場」。森の香りに包まれる中、映し出されるのは、台湾で最も高い玉山をモチーフにした映像。日本語、中国語、英語それぞれの言葉が波打ち、山から水へと変化する。

「フューチャー劇場」では、先進半導体チップがモザイク状に並ぶモニターに手をかざして、手の動きに反応し、きらめく画面から新たな世界が現れるので試してみてほしい。

また台湾は「蘭の島」とも称され、平地から高山に至るまで多様な地形に美しい蘭が咲き、世界の蘭市場に流通する約3分1が台湾産だという。「ランの道」では、真っ白な蘭のほか、ピンクやブルーに染まったものや万博ロゴがあしらわれたものも咲いている。台湾独自のナノスプレー技術で染められているので、花を傷めることなく、寿命を伸ばす効果もあるのだとか。