JTの新加熱式たばこデバイス「Ploom AURA」と専用たばこスティック「EVO」が発売！4つのモード搭載でより便利に

JT(日本たばこ産業)が2025年5月27日に発表した、加熱式たばこ用の新型デバイス「Ploom AURA」(プルーム・オーラ)と、Ploom専用たばこスティック「EVO」(エボ)3銘柄。2025年7月1日(火)の全国販売に先駆け、5月27日からCLUB JTオンラインショップおよび全国のPloom Shopなどで先行販売がスタートした。

今回は、新たな加熱技術「SMART HEATFLOW」(スマートヒートフロー)を搭載した「Ploom AURA」と、JT初となる加熱式たばこ専用ブランドとして誕生した「EVO」を、Ploom Shop 銀座店で行われた体験会で試喫。使い心地や味わいをレポートする。

新加熱技術を搭載した「Ploom AURA」と、同デバイスに最適化された新ブランド「EVO」

「Ploom」ブランドの最新デバイスとなる「Ploom AURA」最大のポイントは、JT独自の加熱技術の「SMART HEATFLOW」だ。同技術では、たばこ葉の香味を引き出すための最適温度をキープしながら、加熱で発生する雑味や焦げ臭さは抑制する温度コントロールを実現。スティック1本を喫煙する中で、味わいの一貫性を高めているという。スターターキット(2980円)にはデバイス、クリーニングスティック、USB Type-Cケーブルが同梱。

2023年から展開しているデバイス「Ploom X ADVANCED」では、最高加熱温度をたばこ葉の香味を引き出す約320度に向上。「SMART HEATFLOW」はこの吸いごたえを引き継ぎつつ、味のブレをさらに少なくした正統進化と言えそうだ。

また、「Ploom AURA」と同時に発表された「EVO」は、“進化(Evolution)”から名付けられたたばこスティックブランド。濃厚なたばこ葉の味と香りが楽しめる「エボ・ディープ・レギュラー」、たばこ葉の味とメンソール感を両立した「エボ・コールド・メンソール」、甘いベリーフレーバーのカプセルを内包した「エボ・ベリー・クリスタル」の3銘柄で展開する。各1箱たばこスティック20本入りで価格は550円。

いずれも、世界30カ国以上の国々から厳選したたばこ葉のみを使用し、繊細かつ力強い香味をうたっている。「Ploom AURA」以外の「Ploom」シリーズのデバイスにも対応しているが、先述の「SMART HEATFLOW」との組み合わせで味わいを最大限に引き出せるようブレンドしているという。

加熱モードの切り替えで、同一銘柄で3種の味わいが楽しめる

「Ploom AURA」の発表に合わせ、Ploom Shop 銀座店は、1階が「Ploom AURA」の世界観をイメージした内装にリニューアル。2階は「Ploom」が喫煙可能なカフェスペース、地下階には「Ploom AURA」や専用アクセサリー類、「EVO」の各銘柄を展示している。今回は地下階で「Ploom AURA」と「EVO」のコンビを試喫した。

今回注目したのは、「Ploom AURA」が採用した4つの加熱モード「HEAT SELECT SYSTEM」だ。モードごとに加熱の強さ・使用時間・満充電からの使用可能本数が異なり、同じ銘柄でも異なる味わいや楽しみ方を選べるというものだ。加熱モードの変更はBluetoothに接続したスマートフォンなどから専用アプリで切り替えを行う。

スタンダードモードは「すべてのモードの平均をとったようなバランスのよさ」が特徴。使用時間は約5分、使用可能本数は1箱分の約20本と、加熱式たばこデバイスの標準的な設定だ。

ロングモードは使用時間を約6分とし、長くゆったり吸うことを前提に、飽きない味わいを志向したモード。試喫してみると、スタンダードモードよりマイルドな口当たりで、“ながら”で口に運ぶようなシーン、あるいは従来の加熱式たばこの味わいは過剰だと感じる人にフィットするように思われた。

一方、ストロングモードは文字通り、最も吸いごたえの強いモード。使用時間は約3分と短めだが、使用可能本数は約25本と多め。ロングモードの次に体験したこともあり、その差は吸い始めのひと口から明確に体感できた。今回はいずれも「エボ・コールド・メンソール」を試喫したが、ストロングモードではたばこ感とメンソール感がよりハッキリとした印象。約3分の使用時間でも満足感は十二分だろう。

4つ目のエコモードは、1回のフル充電での使用可能本数が約27本と、4モードのなかでも最も多い。強さはスタンダードモードと同等で、使用時間は約3分。隙間時間にサッと吸う場面が多い人は、味わいの好みに合わせてストロングモードかエコモードを選ぶことになりそうだ。JTの広報担当者も「紙巻きたばこでは、たとえば同銘柄でタール値の違うものを買わないと強弱が変えられませんでした。同種のたばこスティックでさまざまな強弱を楽しめるのが、加熱式たばこならではのポイントです」と話す。

デバイスのデザイン面では、丸みを帯びていた「Ploom X ADVANCED」から曲線美は継承しつつも、より縦型に近いスタイルになっている。この変更はユーザーからの声が反映されているそうで、体積も従来モデルから約15パーセントほど減少。手に持ったときの収まりやフィット感は確実に向上したと感じる。「ポケットの中に(たばこスティックの)リフィルと一緒に入っていても、デバイスがライターくらいの感覚になってきました」という広報担当者個人の感覚もうなずける。

“以前のイメージ”がないからこそできた、「EVO」の味わいの追求

紙巻きたばこを選ぶことが多い筆者の感覚で「EVO」そのものの味わいを語るなら、「メビウス」と比べても、トータルバランスのよさでより万人受けするポジションにあると感じた。また、これまでの加熱式たばこスティックに大なり小なりあった、味のくせを感じなかったことも特筆すべきポイント。「SMART HEATFLOW」の雑味抑制の効果とともに、「EVO」自体が従来のイメージに制約されない新銘柄という点も大きそうだ。

たとえば、代表銘柄の「メビウス」であれば、加熱式たばこスティックとしても紙巻きたばこの「メビウス」を“再現”する必要があったはず。その点を広報担当者に聞くと「『メビウス』であれば、(紙巻きから加熱式に移行した)お客様の中に『これはメビウスだ』という感覚を求めるところがあると思います。そういった意味では、『EVO』は“以前のイメージ”がまったくないブランドで、“『Ploom AURA』でおいしく味わっていただくためには”ということだけに集中して作り上げました」と、新ブランドならではの強みを話す。

JTは「Ploom AURA」の発表に際し、「Ploom」ブランド単体での加熱式たばこスティックセグメント内シェア3位から2位への引き上げを掲げている。「Ploom AURA」はまさに、その原動力となるに十分な魅力を秘めた新デバイスと言えそうだ。

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