100万部突破→本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』がWebtoon化!作画・松岡佳由が語る葛藤と挑戦

東京ウォーカー(全国版)

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2023年本屋大賞を受賞し、累計100万部を突破した凪良ゆうさんの傑作『汝、星のごとく』。心を揺さぶる繊細な心理描写と、切実な恋を描いた本作が、6月9日よりWebtoonとして配信開始された。

Webtoon版を手がけたのは、ヤングジャンプ「アート・オン・リンク(作画/紫彗冷泉先生)」「悪魔が死んだ日」、STUDIO ZOON「暴君の妃に転職しました」などで知られる松岡佳由さん。作画とネーム構成を担当し、縦読み形式ならではの表現で新たな『汝、星のごとく』の魅力を紡ぎ出している。

本記事では、STUDIO ZOON制作のWebtoon版『汝、星のごとく』の配信開始を記念し、松岡さんにインタビューを実施。原作へのリスペクトや、縦読み化に込めた工夫、そして表現者としての思いを語ってもらった。

重厚で繊細な物語にものすごく惹き込まれました(松岡さん)

ーー『汝、星のごとく』の原作が本屋大賞を受賞し、100万部を突破した大ヒット作ですが、Webtoon化の話が来たとき、どのように感じましたか?

【松岡佳由】こんなに大きな作品を縦読みに…?とまったく想像できませんでした。おそらく初めての試みであるということと、私が描けるのだろうかと不安と緊張しかありませんでした。けれど、すぐに重厚で繊細な物語にものすごく惹き込まれました。いろいろな不安要素を置いて、担当さんにお返事し、真っ先に1話ネームを送ったのを覚えています。Webtoon好きの読者の方にも『汝、星のごとく』をぜひ読んでいただけたらうれしいです。

――Webtoon化にあたり、原作の魅力をどのように忠実に再現し、またWebtoonとして新たにアプローチした点はどこですか?

【松岡佳由】原作にあるセリフの重たさや強さなどが、キャラの表情に出るように努めました。暁海と櫂の対比なども意識しています。新たなアプローチかはわかりませんが、暁海と櫂の表情をあえて見せていないシーンを大コマにしたりしました。また、Webtoonは大きく間を空ける表現が多いのですが、「間を空けすぎない」ことを意識し、会話や繊細な心理描写が続く場面では、テンポを損なわないように気をつけています。

――作画とネーム構成を担当されているなかで、特にこだわったキャラクターはいますか?

【松岡佳由】やっぱり櫂かなぁと思います。暁海視点で見る櫂の雰囲気だったり、見た目や暁海といるときの表情の変化などにはこだわりました。


――シーンについてはいかがでしょうか。

【松岡佳由】こだわったシーンはたくさんありますが…1話のバスのシーンです。暁海はずっと笑顔もなく、不安な表情なんですが、櫂のさっぱりしてるけど寄り添うような言葉に、初めて表情が少し崩れます。前後のやり取り含めて、2人の関係性が見えてくるところなので。

――Webtoonという形式で配信することに対して、漫画としての表現や進行のペースに工夫を加えた部分はありましたか?

【松岡佳由】ワンスクロールごとに展開していくようなイメージで描いていました。Webtoonであまりしないような構図なども入れてみたり、会話の終着点までが長くなりすぎないように気をつけたりしています。一章は女性誌的なイメージ、二章は少し青年誌寄りのイメージで表現しています。

――読者に向けて、Webtoon版『汝、星のごとく』をどういった視点で楽しんでほしいと考えていますか?

【松岡佳由】暁海と櫂、2人を中心に構成させていただいてます。読みやすさも含めて、着彩演出など視覚的にも楽しめると思います。2人の物語を、ぜひ最後まで見届けていただきたいです。

2023年度本屋大賞受賞作/凪良ゆうさんの最高傑作『汝、星のごとく』(講談社)


(C)凪良ゆう/講談社 (C)松岡佳由/STUDIO ZOON
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