色白マッチョな腕お化けが「肉まん割りマシーン」と化す。お化けが現実世界の食事を摂取する方法はある？【作者に聞いた】

「手の描き方が美しすぎる！」と話題の漫画家・小菊路よう (@TheeKick) さんが、今回描くのは〈腕のお化け〉の話。

仕事に悩み、疲れてしまった会社員・梅さんがうまく寝つけずにいると、目の前になんとスパダリ(スーパーダーリン)同然の万能マッチョな〈腕のお化け〉が現れた！

梅さんを日頃から助けまくっている腕のお化け・カイさんに何か恩返しができないか…。そんなとき、後輩の潮さんがあるアイデアを持ちかける。

腕のお化けが「肉まん割りマシーン」と化す

――チーズ肉まんを色白マッチョな腕のお化けが真っ二つに割り、梅さんとシェアしているシーンが描かれていました。伸びるチーズが最高においしそうなのですが、食事をおいしそうに描くコツはありますか？

小菊路ようさん(以下：小菊路よう)：ハイライトを目立たせることです。艶や照りやジューシーさなどがライトに当たって、キラッと光るように白いハイライトを仕上げに描き込んでいくと食べ物がイキイキ見える気がします。それは、カラーでも白黒でも言えると思います。

――実体を持つ肉まんを、幽体である腕のお化けが摂取する方法が描かれていました。このスピリチュアルな手法はどのように考案したものなのでしょうか？

小菊路よう：実家では昔から仏壇にご飯をお供えしていたので幽体が何かを摂取するときはこうかな？と自然と出てきました。

――これまで梅さんのために料理を作り続けてきた腕のお化け・カイさんですが、そんなカイさんと一緒に食事をとることのできる喜びを知った梅さんが尊かったです。胃は視えないのですが体に直接吸収されるような感じなのでしょうか？

小菊路よう：これはちょっとナゾですね。幽体になった食べ物もスッと消えていくので胃に入ったのか、はたまたどこか別次元へ行ってしまったのか…。

――結婚した途端、ふくよかになる夫婦を見ているようでした。この話を描こうと思ったきっかけなどあれば教えてください。

小菊路よう：パートナー同士は同じ食べ物を食べていると体型が似てくるとかよく聞きますし、実際自分の父・母も同じタイミングでダイエットしたりだったので、身近な人たちを見ての着想だと思います。

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