この「オエオエ地獄」はなに?5年間の苦悩…突然の吐き気に襲われた女性が、パニック障害と診断されるまで【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

幸せに暮らしていたデザイナーの種さん。ある日突然、激しい吐き気に襲われ、理由もわからぬまま〝オエオエ地獄〟と称する発作に5年間苦しむことになる。その原因はパニック障害だった。自身の体験を描いた漫画『パニック徒然日誌』がSNSで反響を呼んでいる。今回は、「なかなか治らない奇病」をテーマに、漫画に込めた思いなどを著者・種真希さんに聞いた(前編)。
※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。似た症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧にはご注意ください。
「そのうち治るだろう」…謎の発作が続く地獄の日々




父親が亡くなった直後、突然強烈な吐き気の発作に襲われた種さん。当初はパニック障害だとは知らず、「悲しみによる一時的なショックに違いない、そのうち治るだろう」と考えていた。しかし、葬儀後も症状は改善せず、一過性のものだと楽観視していた種さんを不安にさせた。
この謎の発作で一番困ったのは、何でもないときに突然発作が起きることだ。もともと体調が悪いのなら心構えもできるが、普通にスーパーで買い物をしているさなかに、突然視界が歪み、呼吸困難に陥る。
冬に発症してから、気づけば1年近くが経ち、体調も少しずつ落ち着いてきたが、それはこれから長く続く苦しみの序章に過ぎなかった。
「しんどすぎて病院に行けない」…横になっても治まらない発作
漫画に「やっと一時間くらい外に出られるようになった」とあるように、最初のころはほぼ寝たきりだったという種さん。横になっていても常に薄い吐き気や倦怠感があり、身体を起こすのもつらい状態だった。外に出られなかったことで困ったこととしては、「『病院に行く』のができなかったことです。かといって、救急車で運ばれるほどの症状でもないという地獄…!ただ、もうしんどすぎて、病院に行こうという気力もなかった」と、当時の苦悩を語る。
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