コクとキレが両立!宮城で食べたい淡麗系ラーメン5選
東京ウォーカー
「何となく今日はラーメンが食べたい…」そんな時、今の気分にピッタリのラーメンを編集部がピックアップ!あっさり、だけどしっかりとしたコクとキレが両立する淡麗系ラーメン。いつでも食べたくなるような中華そばを極めた一杯とも言える、宮城で食べたい淡麗系5選を紹介しよう。
黄金に輝く鶏油と鶏スープの旨味が重なる至高のラーメン
鶏100%のスープで知られる名店などの経験を経た店主が、満を持して仙台に開店した「嘉一」。老鶏のみでスープを取る手法が、最初はなかなか安定せずに苦労の連続であった。試行錯誤を経てたどり着いた今の嘉一のスタイルは、仙台において唯一無二の存在である。嘉一の成功以降、多くの鶏ラーメン店が宮城県内に現れたのもそのあかしといえる。

しかし、鶏スープの店が増えた今も、鶏を最大限に生かしたパイオニア的存在の嘉一の人気は相変わらず高い。青森県産の歯応えとコクのある鶏を使い、さらに老鶏の大きなものにこだわっている。
その老鶏を8時間煮込んで取るスープやコリコリした食感が残る鶏チャーシューなど、鶏の魅力が最大限引き出されているのだ。食べ進むほど、嘉一の鶏へのこだわりの大きさ、強さを感じずにはいられない。

大きな老鶏だからこそ出る濃い鶏油とトッピングのチャーシューが旨味を感じさせる「中華そば」(700円)。鶏の旨さを際立たせるためスープに酢を加え、まろやかな味わいに仕上げている。
■ラーメンデータ<麺>中太・丸・縮れ/製麺所:非公開・160g<スープ>タレ=醤油・仕上げ油=鶏油/濃度:こってり○○●○○あっさり/種類:鶏ガラ
無化調の淡麗中華妥協のないラーメンがここに
屋号にある「麺匠」の名のとおり、若き麺匠・沖田朋佳氏の心血を注いだラーメンが味わえる名店「麺匠ぼんてん」。無化調を貫く姿勢から、ラーメンの食材に使われる添加物にも気を配り、生産地に足を運ぶなどして仕入れを行う。醤油は埼玉「弓削多」の吟醸純生醤油、塩はベトナムの天日塩「カンホアの塩」など、調味料にはことに徹底的にこだわる。

メニューは醤油らーめんと塩らーめんが柱。非加熱処理の醤油ダレを使った醤油ラーメンは、深みのあるスープの色に比してなんとまろやかなことか。また塩ダレはなく、カンホアの塩とスープのみで作る塩らーめんの滋味あふれるおいしさは、究極のシンプルさが生む珠玉の一杯だ。このほか、麺のおいしさを堪能できるつけ麺(810円)や、通年味わえる冷やしらーめん(800円)などもあり、いずれも高い技術を感じられる。

「味玉らーめん」(810円)は調味料にこだわったシンプルな淡麗系ならこの一杯。種鶏や豚骨、煮干し、カツオ節などを使用して丁寧に作られたスープは、魚介の香ばしさと旨味が存分に引き出されている。麺は細麺への変更も可能だ。
■ラーメンデータ<麺>中太・丸・縮れ/製麺所:羽田製麺・150g<スープ>タレ=醤油・仕上げ油=煮干油/濃度:こってり○○●○○あっさり/種類:丸鶏・魚介(煮干)
銘柄豚を使いリニューアル土日限定の麺
利府街道沿いは、人気ラーメン店が多い激戦区。そんな場所に11年に移転した「あまのや」は、あっさり系中華そばの定番店である。

鶏ガラは使わず鶏挽き肉を一定時間煮込んで作る清湯スープは、旨味が深く優しい口あたり。中華料理店での経験がある店主ならではの技が光る一杯だ。火を落とし、味をなじませた清湯スープに合わせるのは、昆布やソウダガツオ節などの魚介スープ。これもまた滋味深い味に仕上げている。
こうしてラーメンの完成形を描きながら作られたダブルスープが、あまのやのラーメンの土台になる。合わせる麺はとことん食感の軽いストレートの細麺で「水晶麺」と呼ばれる。淡麗系スープに合わせた、絶品の淡麗な麺。あまのやのスープの、これ以上ないパートナーといえる水晶麺が淡麗スープとともに、今日も食べる者を魅了する。

「銘柄豚の特製 中華そば」(1000円)はまろやかスープにジューシーな銘柄豚を豪快にトッピング。炙ったチャーシューは香ばしいだけでなく、肉の旨味たっぷりで、いいアクセントになっている。
■ラーメンデータ<麺>細・角・ストレート/製麺所:非公開・150g<スープ>タレ=醤油・仕上げ油=香油/濃度:こってり○○○●○あっさり/鶏挽き肉・丸鶏+魚介(節系)
10種類もの魚介が醸す美しい淡麗系ラーメン
多くのラーメン店で経験を積んだ店主が、満を持して自らの味を世に問いかける「中華そば 一休」。緻密なバランスで作られた魚介と鶏ガラのダブルスープが下支えするラーメンは、どの味においても輪郭がしっかりとしている。

北海道産小麦「ゆめちから」で打ったストレート麺は、小麦がほのかに香り、歯切れもよくスープとの相性がいい。かつて限定メニューだったレモン塩中華は、見た目の意外性、そして酸味と旨味が高いレベルで融合した人気メニューで、今や店の看板商品になった。現在も季節によって登場する限定メニューは人気が高い。

すっきりとしたいなら酸味が効いた「レモン塩中華そば」(650円)がおすすめ。レモン約1個分のスライスが丼に敷きつめられたビジュアルが衝撃的。レモンは酸味を少しずつスープに落としていくので、食べ進むにつれ、酸っぱさが増していく。
■ラーメンデータ<麺>細・角・ストレート/製麺所:非公開・130g<スープ>タレ=塩・仕上げ油=鶏油/濃度:こってり○○○●○あっさり/種類:鶏ガラ+魚介(節系)
厳選素材を使いこなした千変万化のスープ

「麺房 大喜」は店主が納得した素材だけを使って作るラーメンが評判。鶏ガラ、ゲンコツなど18種以上もの食材を煮込む動物系スープ、そして焼アゴを柱とし5種類以上の素材から取る魚介系スープ、このダブルスープを駆使した定番メニューが「海」、動物系のみのスープで作ったメニューが「山」。
どちらかを好みで選択するのが大喜流。いずれのスープでも繊細で妥協のない味が楽しめる。この味を求め、多くのラーメンファンが訪れるのも納得。またスタッフの接客が心地よいのも大喜のよさのひとつだ。

「海・醤油ワンタンメン」(870円)は、岩手県産奥州いわいどりをベースに2種類の昆布を加えた動物系と、焼きアゴ(トビウオ)メインの魚介系のダブルスープ仕立て。魚介の香味油が独創性を高めている。【ラーメンウォーカー編集部】
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