“使い捨てない”が当たり前に。湘南からはじまる、やさしい循環

東京ウォーカー(全国版)

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「スタバで、こんなことまでやってるんだね」 そんな驚きの声が、ふわっと広がった湘南の夏。スターバックス コーヒー 湘南 蔦屋書店では、7月から8月にかけて「スターバックス タンブラー チャレンジ」が行われた。合言葉は、“使い捨てない”をあたりまえに。堅苦しさは一切なし。むしろ、やさしくてあったかい空気が、店内と地域をじんわり包みこんでいた。

ワークショップに参加してくれた田村さんファミリーの姉妹。「ゴミの問題がカードゲームで学べるのはいいこと」と、一緒に参加したお母さんも関心を寄せていた

「CLEAN LOOP PROJECT」では、ワークショップとタンブラー利用の2つのコンテンツを展開


カードゲームでリサイクル体験。にこにこ笑顔のワークショップ

2025年7月20日、8月2日・3日の3日間限定で開催されたのが、カードゲーム「リサイクルマスター」の体験ワークショップ。 海洋ごみやリサイクルの仕組みをカードゲームで学べるというもので、子どもたちはもちろん、大人も夢中に。テーブルを囲んだ参加者たちは、わいわい、にこにこ、時々「へぇ〜!」と声をあげながら、楽しそうに手を動かしていた。

カードゲームで遊びながら、ゴミ問題やリサイクルについて学んでいく

【写真】日本プロサーフィン連盟のプロジェクト「ReWave」が開発した海洋ごみ学習カードゲームを使用。「ごみカード」と「リサイクルカード」を組み合わせ、新しい「プロダクトカード」を集めていく


「海の近くに住んでいるから、環境のことはもともと気になっていて。ゲーム形式だったから、子どももすごく楽しんでました」。そんな感想が、あちこちからぽろぽろとこぼれる。なかには「サーマルリサイクルって初めて知った!」と、びっくりした顔を見せる人も。最後は、リサイクル堆肥と植物の種がプレゼントされた。

“持ってくる”だけで、“つながる”という体験に

そして、このプロジェクトの主役が、マイタンブラーやマイボトルの利用促進だ。

7月19日から8月17日までの1カ月間、今まで通りタンブラーを持ってお店に訪れた人もいれば、初めてタンブラーを手にレジに並んだお客さんもいた。レジの横には、やさしい言葉で描かれたPOPや、ストーリーが詰まったメッセージ。そこに添えられた笑顔が、ふんわりと背中を押してくれる。タンブラー利用が一定数を超えると、街や施設に堆肥や植物の種が贈られるという仕組み。自分の行動が、どこかで緑につながっていく。その実感が、なんとも言えずうれしい。

タンブラーはスターバックスのタンブラーでも、家で使っているものでもOK!


近所に住む男性は、「毎日のコーヒーをタンブラーにするだけで、誰かのきっかけになれるなら、いいですよね」

そう言って、さらっと笑った。特別なことじゃないけれど、そこにはたしかな“つながり”が育っていた。

タンブラーを利用することで、堆肥とベビーリーフの種がプレゼントされた


“リソースポジティブ”な未来に向けて、湘南から静かに始まるアクション

この取り組みを引っ張っていたのが、ストアマネージャー(店長)の金(キム)さん。

「どうしたら心地よく届くのか、パートナー同士で何度も話しました。どんな言葉ならスッと伝わるか、どんな声がけなら受け取りやすいか、みんなで何度も考えて」

自分たちがマイタンブラーを使っている姿を、自然なかたちでお客様に見てもらう。そうやって少しずつ、やさしい行動の輪が広がっていった。

ストアマネージャーの金さんは、「湘南の海を愛している方が多いので、もともとサステナブルに関する意識が高いんです」と、地域性も明かしてくれた


「たとえば、タンブラーの利用が自然と広がって、『今日はペーパーカップを使っていないね』と感じられるような日があったらすてきだな、と個人的には思っていて。もちろん、ペーパーカップだけでなく、プラスチックカップやストロー、牛乳パックなども含めて、スターバックスではさまざまな資材の見直しに取り組んでいます。リソースポジティブに向けて、これからもできることを探していきたいです」

そんな未来を想像しながら、金さんはちょっぴり照れたように笑っていた。

やさしい循環は、湘南の街と一緒に育っていく

このプロジェクトが動き出したのは、今年の春。マーケティング本部の高橋さんが、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)を運営する志波さんに、ふと声をかけたことがきっかけだった。

今回のスターバックス タンブラー チャレンジを提案したマーケティング本部の高橋さん(左)と、Fujisawa SST コンソーシアムの志波さん(右)


「街のためにできること、何か一緒に考えませんか?」。そんなひと言から始まった対話が、少しずつ少しずつかたちになって、スターバックス タンブラー チャレンジが生まれた。

Fujisawa SSTは、もともと工場だった土地を再生してできた“スマートタウン”。住宅だけでなく、学校もお店も福祉施設も、まるっと一緒にあるのが特徴だ。人が暮らし、学び、支え合うこの街には、自然とサステナブルな考え方が根付いている。スターバックスの想いと、街の文化がふんわりと重なったのも、そんな土壌があったからかもしれない。

「地球のために、よりも、“自分の街のために”って思えるほうが、ぐっと行動しやすくなる気がして」。そう話す高橋さんは、湘南 蔦屋書店ではグラスやマグカップを使うお客様が多いことに触れ、「サステナブルが日常のなかに自然にある」と感じていたそう。今回の取り組みも、そんな街の空気とぴたりと合っていた。

「環境意識の高いこの街で、また新しい取り組みができたら」と、今後の展望も語ってくれた高橋さん


志波さんの言葉にも、やさしさがにじむ。「ビーチクリーンのように、時間をとって取り組むのももちろん大事です。でも、スターバックスさんのように、ひとりでも、ふらりとできる“ワンアクション”がある。それって、本当に素晴らしいと思うんです」

志波さんは、「スターバックスさんが、このFujisawa SSTに出店していることで、湘南に愛着を持った人たちの居場所が生まれるなど、すごくいろいろな面でメリットがある」と話してくれた


たとえば、タンブラーをバッグに入れて出かける。そんなちいさな習慣が、いつのまにか循環の輪をつくっていく。

やさしいアクションは、無理をせず、できることから。湘南の街と、スターバックスと、そしてそこに集う一人ひとりが、少しずつ、一緒に動き出していた。

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