【ちゃんみな】最新アルバム「CHOCOLATE」と普段の素顔インタビュー at NAGOYA

2016年に開催された、現役高校生たちがMCバトル(フリースタイルラップ)でしのぎを削る「第9回 BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」に出場。以降、2017年にメジャーデビュー、大型フェスへの出演と、シンデレラのようにシーンを駆け上がってきた19歳のちゃんみな。同世代から大きな支持を得る、彼女の素顔を直撃する。

―― 2017年2月に「FXXKER」でメジャーデビューし、今作「CHOCOLATE」がすでに2枚目のアルバム。激動の1年だったのでは？

「テレビや野外フェスにも出演させてもらって、人生が180度変わった1年でしたね。でも、こんな1年になると想像していました。『やっぱり叶ったよね！そうなったよね！』っていう感覚です」

―― 今作「CHOCOLATE」のテーマは？

「そのまま“チョコレート”です。チョコレートって楽しくないですか？まろやかなホワイトとかほろ苦いビターとか、いろいろな味があって選ぶのが楽しい。遠くから見ると同じようなイメージかもしれないけれど、食べてみると違った味が楽しめる。『この曲はウイスキーボンボンだね』とか『この曲はホワイトチョコ』とか、そうやっていろいろなチョコレートを思い浮かべながら制作に臨みました」

―― アルバムを聴いて、そのクオリティの高さと、10代とは思えない大人っぽさに驚きました。

「歌詞はそのときの感情を大切にして書いているから、特別な感覚はないですね。今回はLA(ロサンゼルス)に1週間ほど行ってセッションさせてもらったんですが、有名なエンジニアの方々の力もあって、本当に納得できるアルバムになりました。LAでのセッションはすごくレベルが高くて、心が折れそうになるほど落ち込むこともありましたけど、できることをやり切りました。自分を見つめ直すきっかけにもなりましたね」

―― せっかくなのでファンが気になっていることも質問します！まずはちゃんみなさんの恋愛観について！

「いきなりですね(笑)。アルバムに収録されている『CHOCOLATE』は私の実体験をもとに書きましたが、恋愛っていいことも悪いこともありますよね(笑)。そういうものじゃないですか」

―― では、恋愛で悩んでいる人に向けてアドバイスをするなら？

「チャンスがあるなら、いろいろなタイプの男性とお付き合いしておく方がいいと思います。別に軽い女性になってほしいわけじゃなくて、自分の経験値になって成長できると思うので。思い付きで行動してみるのもいいんじゃないですか。意外とうまくいくことって多いと思うし、うまくいかなくても割り切っちゃえばいい」

―― 高校生のうちにやっておくべきことはなんでしょう？

「制服を着ておくこと！私の学校は私服だったから、今になって『制服着たい！』って思うんですよね。だから、制服を着て、たくさん写真を撮って、行きたい場所へ行くこと！これは中学生に向けたアドバイスになっちゃうけど、ちゃんと学校は選んだ方がいいですね。ちゃんと校庭や体育館があって部活があって…とか。当たり前なんですけどね(笑)。できないことが多いと、卒業してから後悔すると思うので。学校もちゃんと行くべきだし！」

―― 自身のファッションについては？

「ブランドにこだわるよりも、自分が好きな服だけ着るようにしています。『かわいい！』って思った服は大切にするけど、『ちゃんみならしくない』って感じた服は着ない時がありますね。高校生にアドバイスをするなら、『今のうちに足は出しておいたほうがいい』かな(笑)。JK(女子高生)ほど、男性をハッピーにさせる生き物はいないと思いますよ(笑)」

―― ちなみに普段はどんな女の子ですか？

「う〜ん、美奈ちゃんと“ちゃんみな”は分離する部分があって…。“ちゃんみなモード”みたいなスイッチがあるんですよね。スイッチが入るのはメイクかな。“ちゃんみな”は強くてたくましくて私もあこがれている女性像。私の弱い部分が生み出した存在だと感じています。すっぴんの時は美奈ちゃん(笑)。この切り替えは大切にしています」

―― ライブで心掛けていることがあれば教えてください。

「見え方ですね。ステージのセンターから動かないようにするとか、自分のなかで細かいルールを決めています。ストーリー性も大切。ミュージカルが好きなので、音だけじゃなくて目でも楽しめるライブを意識しています。2017年はアウェイと感じる場所でライブをすることもありましたが、そういう時ほど燃えるタイプかも。2018年2月25日(日)には渋谷のTSUTAYA O-EASTでワンマンライブをやります。ぜひとも遊びに来てほしいです！」

―― もうすぐ20歳を迎えるにあたって、新しく始めたいことは？

「ゲイバーへ行ってみたいですね(笑)。どういう世界なのか…すごく興味があります。あと、バッキバキにダンスを踊れるようになりたいですね(笑)。もともとはダンサーからスタートしたので、今は猛レッスン中です」

―― 2017年は大ブレイクしました。2018年に向けて挑戦していきたいことは？

「夢が叶った部分もあるけれど、まだまだ階段を上っている感覚です。目標は“ちゃんみな”というジャンルを作ること。私のことを高校生ラップ選手権で知ってくれた方が多いと思いますが、あんまりジャンルにこだわりたくない。たしかにヒップホップは聴いてきましたけど、ほかの音楽も好きでよく聴くし。みんな、『このアーティストはこのジャンル』とか決めたがるじゃないですか。でも、音楽もファッションもルールに縛られないほうがおもしろいと思うんですよね。『CHOCOLATE』はそういうアルバムになったと感じていますし、皆さんももっと自由に音楽を楽しんでもらえたらと思います」

〈2017年11月30日取材〉【東海ウォーカー】

初野正和