【福岡うどん愛】ゴマ味噌派か、カレー南蛮派か。常連が愛する「うどん杵むら」の二大巨頭

2017年12月6日 20:00更新

九州ウォーカー 小島加奈子(シーアール)

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福岡市警固の上人橋通で10年、その後薬院へ移転し早9年。創業より19年、博多でもなく、讃岐でもない、「うどん杵むら」にしか出せないうどんを2代目店主の中山雅弘さんが守り続ける。店内には料理への熱意と、もてなしの心があふれる女将直筆の張り紙。変わらない味と、店が醸す柔らかな雰囲気に惚れ込んだ常連たちが通い続ける。

創業当時から不動の人気。味噌の香りがふわりと漂う上品なゴマ味噌うどん

国産素材から取ったダシに秘伝の白味噌を溶かした「ごま味噌うどん」(880円)は、創業当時からある看板メニュー。かつては冬季のみ提供していた限定ものだったが、“これしか食べない常連さんがいた”ため、通年出すようになった。つるりと喉を通る生麺に対して、自家製の揚げつくねにはレンコンなど歯ごたえのある根菜を入れ、食感にメリハリをつける。最後に柚子の皮を添えたら、味、香り共に繊細な一杯が完成する。

半熟卵と濃厚カレーがとろりと絡む、カレー南蛮うどん

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「ごま味噌うどん」に並び、お客の半数が注文するのが「カレー南蛮うどん玉子入り」(800円)だ。野菜が溶け込む濃厚なカレーに和風ダシを組み合わせ、煮込む。火から外す少し前に落とした卵は、テーブルに運ばれてくるころには絶妙な半熟具合に。コシが強過ぎず、柔らか過ぎない、もっちりとした麺に絡めて召し上がれ。

昼間からしっぽり飲み、シメにうどんを食べるのもあり

うどん店でありながら、酒を提供するスタイルも昔から変わらない。最近では女性の一人客も増えたという。木を基調とする温かみのある内装と、多くはない席数が、つい通いたくなる理由のひとつだろう。カウンターからは真剣に調理と向き合う中山さんの姿がよく見える。「気温や湿度は毎日違うから」と、麺の茹で具合を何度も確認するそのまなざしに、一杯へのこだわりを感じることができるはず。

【九州ウォーカー編集部/文=小島加奈子(シーアール)、撮影=本田純一】

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