末期がんを患う6歳の娘のシングルマザーの苦悩「娘に会えない」看護師は家族の苦悩を葬儀で知る【作者インタビュー】

東京ウォーカー(全国版)

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「看護師」であること画像提供:ナース専科

幼少期から絵を描くことが大好きで、漫画家として活動中のアヤ( @aokitajimaru )さん。現在は看護師・看護学生向けの総合WEBメディア「ナース専科」にて看護師のエピソードを基にした漫画を連載している。今回は過去にウォーカープラスで掲載した2作品を紹介し、著者に本作を描く際に苦労した点についてもインタビューした。

寄り添うだけでは届かない、“患者と家族をどう支えるか”を見つめ直した瞬間

愛娘と実母に会えて喜ぶ患者「看護師」であること 01画像提供:ナース専科

02画像提供:ナース専科

03画像提供:ナース専科

末期がんを患うシングルマザーのBさんには、幼い娘がいた。入院中は母が娘を連れて見舞いに訪れていたが、病状の進行とともに面会は減っていった。Bさんは、自分の代わりに娘を育ててくれている母に想いを伝えられぬまま、この世を去った。葬儀に参列した看護師は、Bさんの娘を懸命に育てる母親の姿を目にする。別の同僚から「娘と孫の狭間で葛藤していたのかもしれない」と聞き、面会が途絶えていた理由を知った。Bさんの気持ちばかりに寄り添い、家族の架け橋になれなかった自分の未熟さを痛感し、看護師としての在り方を深く問い直す経験となった。

もうひとつは、慢性期病院に入院していたALS患者・Mさんの話。顔と指先がわずかに動く程度で、生活のほぼすべてに介助を必要としていた。看護師はコミュニケーションの取り方に悩んでいたが、Mさんは視線入力装置を使い、パソコンで買い物や会話を楽しんでいた。「私は不自由だけど、不幸じゃない。むしろ病気になって感謝しているの」と伝えるMさんの言葉に、看護師の価値観や看護観は打ち砕かれるのであった。

描くうえで苦労した点について、作者のアヤさんは「自暴自棄になる患者さんの気持ちも、娘の側に居たくても孫を守る責任があるためそうもいかないというお母様の気持ちも両方理解できるので、双方の気持ちを上手く漫画から読者様に伝えることができるようにと、表情や雰囲気描写にこだわりました」と語る。

実際に現場で働く看護師たちから寄せられたリアルな体験をもとに描かれたアヤさんの「ナース専科」。命のそばで生まれる“心の記録”を綴った看護漫画を、ぜひ読んでみてほしい。

取材協力:アヤ(@aokitajimaru)

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