【完全ガイド】九州唯一!長崎「ポケモン×工芸展」見どころ徹底解説と展望・食・歴史を巡る1日満喫プラン
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東京ウォーカー(全国版)
長崎県長崎市の長崎歴史文化博物館では、開館20周年記念事業として「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見ー」を九州唯一の会場として開催中だ。会期は2025年12月7日(日)までで、10月20日からは一部展示内容を変えて後期展示も始まっている。本記事では、編集部スタッフが実際に現地を訪れ、人間国宝の作品から初公開の新作まで、本展の見どころを徹底解説!さらに、展覧会とあわせて巡りたい長崎市内の観光スポットを組み合わせ、夜景・グルメ・歴史を満喫できる1日プランも紹介する。
「ポケモン×工芸展」とは?
幅広い世代に愛されているポケモンを、日本の工芸が持つ深い美意識と表現の豊かさ、そして精巧な技術で表現すると、どのような新たな価値と化学反応が生まれるのか?そんな問いに答えるべく、人間国宝から若手まで20人の作家が、それぞれの視点と技法を駆使し、本気で挑んで作り上げたポケモンの姿を見ることができる展覧会。2023年3月に石川県金沢市の国立工芸館での開催を皮切りに国内外を巡回している。
開催意図
若い世代にも工芸の世界に興味を持ってほしいという想いから、全く新しい取り組みとして株式会社ポケモンと国立工芸館が意見を出し合い、作家の選定からアプローチの手法にいたるまで綿密に練り上げたこの展覧会。参加した作家には、表面的なポケモンらしさよりもそれぞれの作風や思想を優先してもらい、本気で作品作りに挑んでもらったのだそう。工芸作家がポケモンと正面から向き合うことで、新しい発見を得ることが多かったことから、「美とわざの大発見」というサブタイトルが付けられた。
長崎会場の特徴
今回の巡回展で、九州唯一の開催地に選ばれたのは長崎歴史文化博物館。
博物館広報担当の早田さんは「通常のほかの展覧会に比べて若い方や家族連れがとても多い。特に最近ポケモンを好きになった小さいお子さん連れの姿が目立つ。福岡方面から来られる方も多いが、海外からのお客様も比較的多い。ドイツから来られた方もいた。西九州新幹線の開通により、福岡から長崎に来やすくなったのも大きいのでは」と話してくれた。
福岡を経由して九州観光の一環として訪れることができるのも、アジアに面した港町として栄え、たくさんの観光名所を抱える長崎ならではの特徴だ。
3つに分けられた展示テーマ
今回の展覧会は「1、すがたー迫る!」「2、ものがたりー浸る!」「3、くらしー愛でる!」の3つのパートで構成されていて、それぞれの章に合わせた約90点の作品が展示されている。
第1章、すがたー迫る!
各作家が日ごろから向き合ってきた金属、土、木などの素材研究と、長年の鍛錬による優れた技術を投入し、ポケモンのフォルムや皮膚、毛並み、しぐさや表情にいたるまでその成果が抽出されている。
会場に入って最初に目に入ってきたのは、現代彫金作家の吉田泰一郎による《イーブイ》《シャワーズ》《ブースター》《サンダース》。細かい彫金部品で表現されたポケモンたちの毛並みは、実はそれぞれのタイプで形が異なる。素材は全て銅だが、タイプに合った着色方法が取られている。イーブイはノーマルなので銅そのまま、シャワーズは「水」溶液で緑青(青)に、ブースターはバーナー「火」であぶって急冷することで緋色(赤)に、サンダースは「電気」を通して金メッキを施している。あまりにも細かく表現されたそのすごさは、実際に目の前でよく見てみるとよりわかりやすい。
「ポケモン×工芸展」のキービジュアルにも使用されているのは、同じく吉田泰一郎さんの作品《ミュウツー》。ポケモン初のゲームソフト『ポケットモンスター 赤・緑』 に登場して以降、多くのファンに愛されているミュウツーは、定抜き鏨(たがね)で抜いた約80種類、2万個を超す金属パーツによって構成されている。まさに今回のポケモン工芸展を象徴する作品だと言える。
第2章、ものがたりー浸る!
作家たちは工芸の素材と技を携えて、想像のフィールドを駆け巡り、作品を介してポケモンと工芸の2つの物語を行き来することができる。
約900本のレースで構成された、テキスタイルデザイナー須藤玲子さんのインスタレーション作品《ピカチュウの森》。その名の通り、レースにはさまざまな表情のピカチュウが配置されている。中に1匹だけ色違いのピカチュウが隠されているので、ぜひ探し出してみてほしい。
展示物のなかでも異質の存在感を放っていた、漆作家・田中信行さんのインスタレーション作品《無題》。漆塗りでできた、高さ2メートルを超える作品。撮影のため照明を明るくしているが、実際の展示は暗い室内にぼんやりと浮かび上がる様が、ポケモンのわざ「かげうち」のように見える。
工藝美術家・池田晃将さん作の《未知文黒御影茶器》。まるで古代文明の遺跡のように謎めいた模様をよく見ると、さまざまな形態のアンノーンの姿が。実際に見てみると、あまりの細かさに驚嘆の息が漏れる作品だ。
第3章、くらしー愛でる!
生活のシーンをよりよく、美しく整え、活力を与えてくれる工芸。器や着物、装身具などを舞台にポケモンたちが活躍する。
会場内で最もポップな存在感を放つのは、陶芸家の桑田卓郎さん作の《タイル(ピカチュウ)》《カップ(ピカチュウ)》《ボウル(ピカチュウ)》。壁一面に並べられた金色のタイルはもちろん、カラフルな色彩とピカチュウの顔がマッチしたカップとボウルは、より生活になじみやすい美術品として来場者から販売を希望する声も多いのだとか。ピカチュウファンにはたまらない逸品だ。
陶芸家・桝本佳子さんの新作《アローラナッシー/松皮手壷》。信楽焼の装飾技法の一つ、松皮手を用いてアローラナッシーの表面の質感を表現したのだそう。躍動感があふれるアローラナッシーの表情に目が引かれる。
これだけはおさえたい!長崎会場の3つの見どころ
(1)長崎初公開の新作と後期から展示を開始した着物作品
今回の長崎展で初めて公開された陶芸家・今井完眞さん作の《ドラパルト》。《フシギバナ》同様に細部までこだわった作りと色使いが圧倒的な存在感を演出。今にも本当にドラパルトが動き出しそう。
染色家、小宮康義さん作の江戸小紋。一見、普通の江戸小紋だが、それぞれの柄をよく見てみると、そこにはポケモンの顔が。
紅型(びんがた)宗家16代、城間栄一さん作の琉球紅型。
城間さんは今回、琉球紅型で繰り返し用いられてきた吉祥文様「雷」(子どもの成長を願って用いられることが多い)を独自のデザインに昇華させ、そこに珊瑚礁(リーフ)に生きる生き物たちを描いている。なお、この作品には「紅型」と「藍型」の二つの型染めの技術が詰め込まれている。
(2)九州にも似たホウエン地方を表現した有田焼
陶芸家・葉山有樹さん作の《超古代ポケモン玉盌》に描かれているのは、ホウエン地方の伝説のポケモン、カイオーガ、グラードン、レックウザ。「荒波の中で威厳を放つ姿がとてつもなくカッコイイです」とイチオシしてくれたのは、物心付いたときからのポケモンファンだという広報担当の早田さん。
(3)人間国宝の技で命を吹き込まれたブラッキーたち
重要無形文化財「彫金」保持者であり、人間国宝に認定された桂盛仁さんによる帯留とブローチのブラッキーたち。金属でありながらも繊細な丸みがつややかに表現されている様は、まさに国宝級。彫金の奥深さと桂盛仁さんの卓越した技術力に圧倒される。
「ポケモン×工芸展」の思い出を形に
世界に一つだけの作品を手に入れるチャンス
本展に《フシギバナ》を出品している今井完眞さんの作品《フシギダネ》が、10点限定で抽選販売される。ポーズ、表情、模様など、1点ずつ異なる10体はそれぞれ無二の作品。応募はこちらの
抽選応募ページ
から。
応募期間:2025年10月24日~12月7日(日)24時
当選発表:12月9日(火)
販売価格:35万2000円
やはり見逃せない「ポケモン×工芸展」開催記念グッズコーナー
館内のグッズコーナーでは、本展の開催を記念したグッズや、ポケモンセンターオリジナルグッズの販売が行われている。展覧会でしか手に入らない貴重なグッズが多いので、手に取って思い出の品として購入してみては。(ポケモンセンターオリジナルグッズは全国のポケモンセンターで販売されている商品と同じ)
「ポケモン×工芸展」と一緒に楽しめる!長崎1日満喫ルート
長崎歴史文化博物館が位置する長崎市には、近代化の礎となった産業遺産や、長崎ならではの歴史や文化を感じさせるスポット、感動的な夜景など多彩な見どころがある。「ポケモン×工芸展」とともに楽しめる長崎市内の名所を目的ごとに紹介しよう。
【歴史に触れる】眼鏡橋
長崎歴史文化博物館から車で約5分
長崎市内に流れる長島川にかかる「眼鏡橋」は、国の重要文化財であるアーチ形の石橋。その名の通り、橋桁のアーチと水面に映し出されたその姿が繋がるとあたかも1つの眼鏡のように見えることからその名で呼ばれるようになった。400年近い歴史を誇り、日本三名橋の1つにも数えられる眼鏡橋は、長崎の歴史を感じさせる代表的なスポットの1つだ。
離れたところから橋全体を捉えた写真を撮りたいのはもちろん、水位が低ければ橋のかたわらに備えられた階段を降り、眼鏡橋を見上げたり、水際を散策もできる。さらに護岸には綺麗なハート型の石が混ざっていて、恋愛成就のパワースポットとしても注目されている。
【歴史に触れる】出島
長崎歴史文化博物館から車で約7分
1636年(寛永13年)に築造された人工島である出島は、江戸時代の鎖国政策の中でヨーロッパとの貿易を続け、日本の近代化を語る上で欠かせない場所。1951年から復元整備計画が立ち上がり、平成に入り本格化。2017年に出島表門橋が完成。昔のように歩いて出島に出入りすることができるようになった。
現在は「カピタン部屋」(商館長居宅)や水門など建物の復元が進み、和洋折衷の異国情緒漂う19世紀当時の出島の面影を体感できる観光スポットとして人気を集めている。復元された建物内部では、当時の生活を再現した居室や出島や復元工事にまつわる展示、ミュージアムショップなどが公開されている。出島の全景を1/15スケールで再現した屋外の「ミニ出島」模型や、着物レンタルサービス「出島ホッペン」を使って和装での出島散策も見逃せない。
【異国情緒・味覚体験】長崎新地中華街
長崎歴史文化博物館から車で約8分
オランダとの貿易をはじめヨーロッパとの結びつきのイメージが強い長崎は、中国との貿易でも栄えた土地。中国からの貿易品の倉庫が建てられた埋立地がルーツの長崎新地中華街は、日本三大中華街の1つに数えられる。
東西南北あわせて約250メートルの十字路に飲食店や商店が立ち並び、それぞれの道の入り口には中国の伝統建築で建てられた門・牌楼が構え、足を踏み入れるワクワクをかき立てる。本格的な中華料理や点心・スイーツはもちろん、長崎名物のちゃんぽんや皿うどん、中華食材のお土産など味やメニューも千差万別。食べ歩きやショッピングにもおすすめだ。
【異国情緒・歴史に触れる】グラバー園
長崎歴史文化博物館から車で約11分
長崎港を見下ろす南山手の丘に位置するグラバー園は、旧グラバー住宅、旧リンガー住宅、旧オルト住宅の重要文化財を中心に、幕末から明治に日本で活躍した外国人の洋館を移築・復元した観光スポット。居留地時代の雰囲気を色濃く残す園内は、各所で明治の長崎の歴史や文化に触れられる。園内各所を彩る花々や、稲佐山や長崎港に囲まれたロケーションも魅力だ。園内では、レトロ衣裳体験やオープンカフェなどもあり、思い思いの時間を過ごすことができる。
【夜の絶景】稲佐山山頂展望台
長崎歴史文化博物館から車で約17分(※展望台へは駐車場からロープウェイまたはスロープカー)
“鶴の港”と称され、「世界新三大夜景」の1つにも認定されている長崎の夜景。中でも、稲佐山からの眺望は夜景観賞では欠かせないスポットだ。3階建ての展望台からは、360度の大パノラマで市街地や港の夜景を眺めることができる。
麓から山頂をゴンドラが結ぶ長崎ロープウェイや、2020年に開業したスロープカーの車窓をゆっくりと流れる夜景も見どころ。「INASA TOP SQUARE」と名付けられた山頂エリアでは、長崎出身のパティシエが手掛けるケーキが味わえるカフェスペースや無料休憩所を備え、ゆったりとくつろげる。
取材を終えての感想
取材前は、ポケモンと工芸の融合と聞いても今ひとつピンと来なかった私たち取材チーム。しかし、実際に現地で目にしてみるとその圧倒的な技術力と表現力にただただ驚くばかりで、元々余裕を持っていた取材時間も気づけばギリギリ一杯に。もちろん今回紹介したのは、数ある作品の中でもほんの一部だけ。まだ見ぬ作品に出合いに、ポケモンが好きな人はぜひ一度訪れてみては?
開催概要
会期:2025年9月12日~12月7日(日)
会場:長崎歴史文化博物館(長崎県長崎市立山1丁目1番1号)
時間:10時~18時(最終入場17時30分) ※11月7日(金)〜9日(日)のみ20時閉館(最終入場19時30分)
休館:9月16日、10月6日、20日、11月4日(火)、17日(月)、12月1日(月)
料金:【当日券】一般1900円、高校生・中学生1500円、小学生1200円、小学生未満無料【平日夕方券】一般1700円、高校生・中学生1300円、小学生1000円 ※平日夕方券の販売は当日会場のみ(月~金の16時以降の入場が対象。祝日および振替休日を除く)
チケット販売:ローソンチケット・ローソン各店(Lコード:81733)、長崎歴史文化博物館窓口 ※前売り券、プレミアム券の販売は終了
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※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
取材・文=田崎紀之(「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見ー」取材)
写真=梅木啓志(パンフィールド)(「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見ー」取材)
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