【放置子だった私】不倫相手とパチンコデートする母親にいつも「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝り続けた私【作者に訊く】
東京ウォーカー(全国版)
山野しらす(
@shirasu00mori
)さんは、SNSやブログを中心に実話に基づく漫画をいくつも公開している。2024年には「私が放置子だった頃の話」を投稿して注目を集めている。母親は不倫やパチンコ通いなどの日常を送りながら、一人娘を放置子にしてしまうエピソードだ。本作を描いたきっかけや母親の態度、裏話などについて山野しらすさんにインタビューした。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
子供に対して最低限の責任は果たしてほしい
「今だったらあり得ないですよね」と作者の山野しらすさんが語る本作「私が放置子だった頃の話」のさまざまなエピソード。なかでも母親が不倫相手とパチンコデートをするために、5歳の娘を車内で待たせるというエピソードについて山野さんは「何か事件や事故にまきこまれていたらと思うとゾッとします」と心の内を語ってくれた。
SNSやいろいろなメディアでよく取り上げられる"放置子"という単語。その多くは放置子に迷惑をかけられた側の視点から描かれることが多く、山野さんも放置子側の視点からの作品は少ないと感じたのだという。「私の知人が幼少期に放置子だった経験を聞いたことがあったので、その子の視点を通して『放置子』側のストーリーもみなさんに見ていただきたいと思ったことが、この作品を描きはじめたきっかけです」と話してくれた山野さん。
「親になっても自分の人生を楽しく過ごすことはよいことだと思います。ただ、子供に対して最低限の責任は果たしてほしいですね。これは母親だけでなく、本作の父親に関しても言えることですが…」という山野さんの想いは、しっかりと本作に込められているように思う。
身バレや特定を避けるためのフェイク、エピソードの流れがわかりやすくなるよう再構成したりという手を加えながらも、基本実話ベースで展開していく本作。心が苦しくなるような場面でも決して目をそらさずに、社会問題になりつつある"放置子"問題に対し今一度考えてみてほしい。
取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)
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