アウトドアメーカー主催のキャンプイベントの魅力とは?キャンプ未経験者がコールマンの「The Coleman Camp 2025」に行ってみた
東京ウォーカー(全国版)
アウトドアブランドのコールマンが、自社主催の宿泊キャンプイベント「The Coleman Camp 2025」を2025年11月1日から11月3日の3日間にわたり、千葉県君津市の「ホウリーウッズ久留里キャンプ村」にて開催した。家族やグループ、はたまたひとりで思い思いに楽しむイメージが強いキャンプでのイベントとはどんな内容なのか。キャンプ未経験の記者が、現地を訪れて感じたThe Coleman Campの模様をお届けする。
まるでキャンプ場の縁日!多彩なアクティビティが登場
The Coleman Campは、コールマンが毎年開催しているキャンプイベント。毎回異なるキャンプ場を会場に、事前申し込み制の宿泊キャンプを募集し、会場でフードブースやワークショップ、子どもから大人まで楽しめるコンテンツを提供するという内容だ。
今回の会場となったホウリーウッズ久留里キャンプ村は、豊かな樹林を活かした景観やツリーハウスが魅力のキャンプ場。入り口にはウッドベースのイベント看板やコールマンの大型ロゴ、コールマンのファブリックをパッチワークで作った幌を被った荷馬車が置かれ、どこか秘密基地のようなワクワクを感じさせた。
記者が訪れた初日の15時時点で、キャンプサイトにはすでに多くのテントが張られていた。約60組、約200人が参加した本イベントには全国から定員の倍以上となる約130組の応募があったそうで、首都圏だけでなく甲信や関西から参加したグループも見られた。
キャンプサイトと道1本隔てたところに、本イベントのコンテンツ広場が展開されていた。各ブースでは、焚き火ワークショップ、テントのパーツを使ったウィンドチャイムつくりワークショップといったアウトドアならではのワークショップや、会場でコールマンブランドの商品を購入し、その場でデザインを施せるオリジナルボトル作りやシルクスクリーンプリントなど、さまざまな体験を実施。
焚き火ワークショップでは複数のグループが同時に火起こしをスタートし、トライポットに吊り下げられた花火に火をつける速さを競うタイムアタック対決を開催。初対面のグループ同士がライバルとなり「なかなか火がつかない…」「あっちのグループに負けちゃう!」と焚き火に熱中する姿はこうしたイベントならではの光景だ。
また、飲食ブースには米国食肉輸出連合会協力のウェルカムバーベキューや、吉祥寺のラム酒専門バー「SCREW DRIVER」、天王洲アイルのクラフトビール醸造レストラン「T.Y. HARBOR」が出店。持ち込み食材がメインのキャンプ場で、専門店のこだわりの一品が味わえるのもイベントの魅力と言える。
来場者には「ミッションカード」が配られていて、会場内のコンテンツを体験するとスタンプが集まるミッションゲームも行われていた。お酒を片手にゆったりとくつろぐ人、ワークショップを楽しむ人、愛犬と一緒に過ごす人、はたまたミッションゲームのクリアにチャレンジするグループまで、日中から千差万別の過ごし方が見られたのが印象的だった。
初心者では手を出しづらいガソリンランタン体験も安心。メーカーイベントならではの見どころ
会場内にはストラックアウトや芝の上でのボウリング、テープ状のラインの上を落ちないように渡るスラックライン、さらにウエスタンテイストの射的などが楽しめるアクティビティエリアや、コールマンの2026年新商品展示エリアも展開されていた。
アウトドアグッズを、普段の売り場ではなく、キャンプ場の風景の中で商品チェックできるのもポイントだろう。サンシェードやクーラーバッグのように、日常使いできる製品も多く展示されていた。そして遊び心を忘れず、ローチェアからハイバッグチェア、果ては空気を入れて膨らませるエアカウチまで、コールマンのキャンプチェアを自由に試してお気に入りの一脚に投票するコンテンツも実施していた。会場全体が、さながらキャンプ場で楽しむお祭りの縁日のような雰囲気だった。
夕方には、専門スタッフが仕組みややり方をレクチャーしながら、参加者自らがガソリンランタンに火をともす点灯体験を開催。コールマンイベントの代名詞とも言える定番コンテンツで、初心者ではなかなか試す機会のないガソリンを使ったアウトドアギアを安全に触れられる。刻一刻と暗くなる会場で、参加者たちによって火を入れられたランタンが輝きはじめると、会場の雰囲気も賑やかな日中から一変した。
時間の関係で夜間の内容は取材できなかったものの、会場では焚き火を囲んだイベントや早朝のヨガ体験など、3日間を通じてさまざまな取り組みを実施。普段と違うキャンプの魅力が楽しめるイベントだった。
イベントを通して“ハードルが高いレジャー”のイメージを払拭
イベント会場にてコールマン事業部マーケティング本部ディレクターの根本昌幸さんに、同社がこうしたイベントを展開する理由を聞いた。
「キャンプに興味を持たれていても『キャンプを始めたい、けれど始め方がわからない』といった悩みや疑問を抱える方が多いんです。キャンプをやったことのない方がお店でテントを買って、キャンプ場に行ってデビューするのはやっぱりすごく不安らしいんですね。そういったお話から『テントの立て方や調理器具の扱い方、どうやってキャンプで遊ぶか、みたいなところを教えるイベントを始めたらどうだろう』とはじめたのがきっかけです」
今回のイベントは、年内のコールマンイベントの集大成として、ビギナーからベテランまで幅広いコールマンファンが一堂に会した。その一方でコールマンは、キャンプのハウツーを教えるようなキャンプイベントや、日帰りのデイキャンプイベントのようにキャンプ未経験の人や初心者をターゲットにしたイベントも主催している。2025年5月には、明治神宮外苑総合球技場を会場に都市型の屋外イベント「The Coleman Day Camp 2025」を開催した。こうした日帰りイベントには、宿泊の時間がなかなか取れない、アウトドアで遊びたいけれどキャンプはハードルが高いといった層にも「日帰りでも、外で遊ぶとこんなに気持ちいいんだと体感してもらう」思いがあるという。
「まずは日帰りの場所でアウトドア道具に触れてもらう。そこから始めて、何回か繰り返していくと今度はキャンプで泊まりたくなるんじゃないかな、と思っています。それぞれの製品のいいところを体感してもらわないと購入やキャンプデビューにもつながりにくいですし、イベントでそこを実際に体験してみてくださいという意味もあります」
また、キャンプイベントでは「トラブルも非日常として楽しめる」というポイントもあるようだ。
「自然の中でやっていると、必ずしも晴れの日ばかりじゃないんですが、雨の中のイベントでも『コールマンさんがいてくれたので安心でした。これで自信がつきました』『自分たちだけだったら慌てたかもしれないけれど、スタッフさんや他の参加者もいたので大丈夫でした』と感想を言っていただくことがあります。天気が悪くても、ちょっとした非日常感も味わえるところがあって、みなさんすごくポジティブなんですよ。そういう感想を聞くたびに、イベントを続けていくことでコールマンを覚えていただけますし、ブランドのイメージに対しても信頼感を覚えていただけるのかなと感じます」
最後に根本さんは、キャンプに興味を持つ人に「ハードルが高いレジャーだと思わず楽しんでほしい」とメッセージを送った。
「コールマンでは“手ぶらでキャンプ”みたいなイベントや日帰りのイベントも開催しています。ちょっとでも興味があるのでしたら、やっぱり一度見ていただくことでキャンプの実感が湧くと思います。まずは無理せず、自分に合ったレベルのイベントを選んで参加していただけたらと思います」
イベントならではの魅力や、幅広い層が楽しめる仕組みが整ったコールマンのキャンプイベント。未経験の人がキャンプデビューするきっかけとしてチェックするのもおすすめだ。
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