非常識極まりない新人店員がやらかした!怒らせると怖~い、超セレブな百貨店の“外商顧客”とは?【作者に聞いた】

東京ウォーカー(全国版)

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「覚悟しておきなさいよ」と外商顧客から宣戦布告されてしまった…!ゆき蔵(@yuki_zo_08)

「外商顧客」をご存じだろうか?外商顧客とは、簡単に言うと“百貨店の超お得意様”である。ショップ単体のVIP客ではなく、百貨店のVIP顧客を指し、専用サロンがあったり、担当者が付いて買い物時には付きっきりで案内してくれたり…とゴージャスなサービスを受けることができる。自宅まで商品を運び込み、自宅でお買い物をしていただくイメージも強いが、現在ではデパートにお招きする形が主流となっている。百貨店の売上状況が厳しい昨今、外商顧客はとても重要な客層で、百貨店の売上の2~3割を占めるという。外商は百貨店にとって重要な収益源なのである。今回は、自身の体験をもとに描いたという本作「その女性、ストーカー」について、作者であるゆき蔵( @yuki_zo_08 )さんに話を聞いた。

きらびやかに見える百貨店のリアルな裏側を描いた作品

この女性、ストーカー_P388ゆき蔵(@yuki_zo_08)

この女性、ストーカー_P389ゆき蔵(@yuki_zo_08)

この女性、ストーカー_P390ゆき蔵(@yuki_zo_08)

アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵さんが当時の実体験をベースに描いた漫画「女社会の知られざる闇。」は、身バレを防ぐためのわずかなアレンジ以外はすべて事実だという。

まず、全顧客のうち約10%が外商顧客だったという当時について、ゆき蔵さんに詳しく伺うと「お名前は出せませんが、某サッカー選手の奥様や人気女優も顧客でした」とアパレル業界ならではの裏話を教えてくれた。

百貨店に入っているアパレルショップにとって、いわば百貨店は大切なお取引先。本作「その女性、ストーカー」ではそんな百貨店の超VIP客を怒らせてしまうというかなり大変な状況が、テンポよく重すぎない作画でコミカルに描かれている。「滅多にない緊急事態でしたが、80万円分の商品返品に応じれば解決だったのでまだよかった…といった感じです」と語るゆき蔵さん。さらに「私が勤務していた店舗ではないですが、お客様の高級バッグにペンのインクがついてしまってお修理代を数十万を請求された事例もありました」とVIP客が多く訪れるからこそのエピソードを話してくれた。

「粘田さんは危険人物なので、入社させないでください」という現場スタッフの声を無視した人事担当者のせいでリスクを負う羽目になった店長。「粘田さんがミスしたらほかのメンバーが助ける…理想的な形だと思いますよ?」という嫌みのような発言に耐えていた矢先、問題の粘田さんが外商顧客を大激怒させてしまう事件を起こすと、それは最終的に百貨店全体を巻き込む大事件へと発展してしまうのであった…。

百貨店のリアルをのぞき見できる本作、気になる人はぜひ一度読んでみてほしい。

取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)

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