コーヒーで旅する日本/関西編|往復書簡のようにお客との交流を重ねて、日々の一杯が広げる人のつながり。「Re:Coffee Roasters 榛原焙煎所」
東京ウォーカー(全国版)
多くの人とコーヒーの魅力を共有できる場所に
「見た目を含めてとにかく間口を広く、フックを多く作ることを意識して、できるだけ多くの方にコーヒーに触れてもらって、おいしいと思ってもらえたら。カフェというよりコーヒーのアンテナショップという感覚で、いろんな世代の方が来られる場になればうれしい」という松田さん。コーヒーはもちろん、自家製スイーツもそうしたフックの一つだ。
看板メニューのカヌレは、「ちょっと罪悪感がなくなるように(笑)」と、米粉を使ったオリジナル。バレンタインに合わせたチョコレート味など、季節限定のカヌレもあり、手土産としても好評だ。また、土日限定のシフォンケーキや、夏場のかき氷も人気の一品。特にかき氷は、練乳入りのカフェラテをそのまま氷にして、エスプレッソソースをかけた独創的なアイデアが光る。「コーヒー店ならではのかき氷を作りたくて、思いついたのが韓国のかき氷・ピンス用のマシン。液体を瞬間的に薄く凍らせて削る仕組みなので、コーヒーの風味もより活かせられると思って。夏場はコーヒー店は苦戦しがちですが、ここではむしろ夏のほうがお客さんが多いかもしれない(笑)」
開店から1年、趣向を凝らした提案の数々は口コミで広がり、今ではここを目当てに訪れるお客も増えつつある。多くの人々との交流は、松田さんにとって何よりのモチベーションでもある。
「もともと、コーヒーに関わらず、何かをお客さんに提供するのが好きというのが原点にあって。そのなかでもコーヒーは、世代関係なく話すきっかけができるのがいいところ。店名の“Re:”には、返信の意味がありますが、メールのやり取りのように、コーヒーがコミュニケーションツールとなって、お客さんとつながっていければと思っています」
できるだけ店の間口を広げるのも、多くの人とおいしさの共有を目指したいとの思いから。ロースターとしてさらなるレベルアップを図るべく、昨年から焙煎の競技会にも積極的に参加。今後、さらに増やしていきたいと考えている。「焙煎の競技会は、出場することで知識やノウハウが蓄積されて、店の味に直に反映されるので、より力を入れたい。目指すは、奈良県で3人目のJCRCチャンピオン」。将来的には、市街にも姉妹店を作りたいという松田さん。往復書簡のようにお客との交流を重ねる店の、今後の進化を楽しみにしたい。
松田さんレコメンドのコーヒーショップは「THE HOOD COFFEE」
次回、紹介するのは、奈良市の「THE HOOD COFFEE」。
「店主の中村さんとは、カッピングの勉強会などでで一緒になることが多く、普段からよく交流していて、同世代として刺戟をもらう存在です。豆の通販や間借り店舗でスタートして、2024年に念願の自家焙煎コーヒー店を、ならまちの外れにオープンされました。4.5坪ほどの小さなお店ですが、レコードの選曲がいい感じで、中村さんの穏やかな人柄にも癒やされる一軒です」(松田さん)
【Re:Coffee Roasters 榛原焙煎所のコーヒーデータ】
●焙煎機/フジ ローヤル 5キロ(半熱風式)
●抽出/ハンドドリップ(テイスターズ)、エスプレッソマシン(シネッソ)
●焙煎度合い/浅煎り~深煎り
●テイクアウト/あり(450円~)
●豆の販売/シングルオリジン6~7種。100グラム850円~
取材・文/田中慶一
撮影/直江泰治
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