「家に居場所がない」夫 vs 「協力して」と怒る妻…!すれ違う夫婦がコミュニケーション術で家庭を変えた「あきらめない家族」の作り方【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
「もう限界だ」――。睡眠不足の中、子どもを乗せた自転車とともに転倒してしまったあの日。イラストレーターのハラユキさん(@yukky_kk)にとって、それは単なる不注意ではなく、ワンオペ育児という構造上の無理が爆発した瞬間だった。
「家族全員がストレスなく過ごすにはどうすればいいのか?」という問いへの答えを探し、国内外の多様な家族を取材して辿り着いた著書『ほしいのは「つかれない家族」』。夫婦の認識のズレを解消し、持続可能な家庭を築くためのヒントを紹介する。
「見えている世界が違いすぎる」夫婦の深い溝
夫は長時間労働で育児は他人事、妻は終わらない家事に疲弊して常にイライラ。そんな「あるある」の状況下で、ハラユキさんは夫と腹を割って話し合うことを決意した。
そこで浮き彫りになったのは、驚くほどの認識のギャップだ。妻が「もっと協力してほしい」と叫ぶ一方で、夫は「家に帰ると冷たくされる」「居場所がない」と疎外感を感じていた。ハラユキさんは、「あきらめる方が楽かもしれない。でも、疲弊した育児環境は子どもにとってもリスクになる」と、あきらめないことを選んだ。
「私たちは」が魔法の言葉。当事者意識を育てるコミュニケーション
夫に「当事者意識」を持ってもらうため、ハラユキさんが提案するのは主語の工夫だ。「私が」「あなたが」という一人称ではなく、「私たちは」「わが家は」という主語で話すことで、家庭の問題を共通の課題として捉え直すことができる。
また、解決策を一方的に押し付けず、相手の意見を仰ぐことも重要だ。時短家電の導入や、定期的な夫婦デートなど、国内外の「仲が良さそうなカップル」が実践している工夫を取り入れ、少しずつ家庭の風通しを良くしていったという。
「みんな苦労している」という救い。幸せをあきらめない覚悟
ハラユキさんは日本だけでなく、フランス、スウェーデン、オランダなど、世界中の家族を取材した。そこで得た最大の収穫は、「うまくいっているように見える夫婦も、必ず険悪な時期を乗り越えて努力している」という事実だった。
「どうしてもダメなら別れる覚悟」を持って、それでもパートナーと向き合う。その強固な意志が、相手を動かす力になる。ハラユキさんは「家庭の幸せをあきらめないでほしい」と、今まさに悩んでいる読者へエールを送る。
取材協力:ハラユキ(@yukky_kk)
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