自分の親が店内で騒いでいたら?現代の常識とかけ離れている両親に冷や汗が止まらない【作者に聞く】

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「こんな店、二度とくるか!早く潰れちまえ!!」お寿司屋で怒鳴り散らす父!周囲の冷たい視線が痛い...画像提供:(C)西野みや子

寿司屋の店内で「順番を抜かすな!」と怒鳴り散らし、周囲から冷たい視線を浴びる父親。現代の常識とのズレに気づかず、古い価値観のまま自分たちの正義を主張する親に対し、わずらわしさを感じる娘。西野みや子さん(@miyakokko61)が描く『わたしの親が老害なんて』は、誰の身近にも潜む「世代間の摩擦」をリアルに描き出し、大きな反響を呼んでいる。


昔の価値観を押し付ける、80代の両親という重圧

「わたしの親が老害なんて」10画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA

「わたしの親が老害なんて」11画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA

「わたしの親が老害なんて」12画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA


主人公の栄子は、近所に住む80代の両親の言動に頭を悩ませている。かつては子育てを助けてくれたありがたい存在だったが、今では一緒に外出すれば店員にクレームを言い、そのたびに栄子が謝罪に回る日々だ。「長女の私が面倒をみるしかない」と自分を納得させつつも、周囲から「老害」と呼ばれる存在が自分の親である事実に、やりきれない思いを抱えている。

その影響は孫の代にまで及ぶ。妊娠した娘の美咲がつわりで苦しんでいるにもかかわらず、祖父母は「お祝いだから」と寿司の出前を強行し、「髪を染めるのは赤ちゃんに悪い」と根拠のない持論を押し付ける。栄子は娘の味方でありたいと願いながらも、長年両親から刷り込まれてきた価値観が、自分自身の身体にも無意識に染み込んでいることに気づき、愕然とするのだ。

特別な誰かではなく、自分自身のなかに潜む「老害」


作者の西野みや子さんは、本作のテーマについて「『老害』とは特別な誰かを指すものではなく、私たちのすぐそばにあるもの」だと語る。西野さん自身も、つわりのときに「二人分食べないと」とプレッシャーをかけられたり、無痛分娩を希望した際に「出産の痛みはみんなが通った道」と反対されたりした経験があるという。さらには漫画家として活動を始めたときでさえ、「母親は家事育児を優先すべき」という周囲の声に違和感を抱いてきた。

こうした経験のすべてが、作中のエピソードに生かされている。西野さんは、本作を通じて「『老害』とされる人たちの背景を知ることで、私たちもまた同じ道を歩まないように、自省するきっかけになればうれしい」とメッセージを寄せた。自分たちの信じる「よかれと思って」という善意が、相手を追い詰めていないか。物語を読み進めるうちに、現代を生きる誰もが無視できない課題が見えてくるはずだ。

取材協力:西野みや子(@miyakokko61)

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