2軒目は「驚き」or「狭い」店？　札幌・おばんざいからのハシゴ酒案内

新年が始まっても変わらず寒さが体を震わせる札幌市。体を温めるためにお酒を一杯……。そんな方は大勢いるのではないでしょうか。今回は札幌でも増えてきている、一人でも入りやすいおばんざいと、そのハシゴ先を紹介しますね。

割烹着姿のママがお出迎え。「おばんざい 酒 wine うさぎ」へ

初めに訪れるのは、2016年10月にオープンした「おばんざい 酒 wine うさぎ」。川口泉さんが「ママ」としてもてなしてくれるお店です。「カウンター越しに気軽に話せるような関係性にあこがれたんです」と話す川口さん。割烹着姿でもてなしてくれる姿に、どこか懐かしさを感じます。

カウンターには常時10種類以上のおばんざいが大皿に盛りつけられており、見ているだけでおなかが空いてきます。注文すると川口さんが盛りつけ、カウンター越しに出してくれます。たくさんあるおばんざいの中でもイチオシのメニューが、よく煮込まれた「噴火湾産青ツブ煮」。

噛むたびにあふれ出すツブ貝の風味が人気のこのメニュー。大きなツブ貝はコリコリとした食感とともに、特製タレの味と相まって深い味わいに。

懐かしさ感じる1軒目で心身共に癒されたあなた。次に“ハシゴ”するお店はどこにしましょう?　1軒目とは一転して楽しく盛り上がりたい?　それともこのまましっぽりお酒を飲みたい?　それぞれの気分に合わせたお店を紹介しますね。

目の前で行われる驚きの「生」マジックバー!　

楽しく飲みたい人におすすめの、目の前でアッと驚くマジックを披露してくれる、「スパイスフード＆マジックバー　ツイスター」。実はこのお店、ドリンクを出してくれるのもお皿を片付けてくれるのも、みんなマジシャンなんです!　

店内にはテーブル席もありますが、対面でマジックを披露してくれるカウンター席は特に人気。タネを見破ろうと真剣にマジックを見るも、目の前で披露される驚きの数々……近くで見ても、まったくわかりません！

週末の金曜・土曜をベースに、店内が混雑してくると始まるのがステージでのマジック。テーブルが浮くなど、大掛かりなマジックが特徴。絶対見てみたい人はぜひ貸切での予約をおすすめします(団体利用は20名から)。

交流が深まる、狭すぎる居酒屋「5坪」

しっぽりハシゴ酒がしたい人におすすめなのが、店の面積がそのまま店名になった居酒屋「5坪」。実際の店舗部分は3坪もないという店内にあるのは、5席のみ。なぜこのような狭いお店にしたのでしょう?　店主の吉岡恒太さんは、狭い店内のメリットとして「狭いことでお客さん同士の交流が活発になります。どうしても一声掛けないと、お店から出たり入ったりできませんから」と語ってくれました。お客さん自身もまた狭い店ならではの交流を楽しんでいるようです。

同店の魅力は「狭い」だけではありません。産地から送られる「カキ」がお店の人気メニュー。毎日600個仕入れるというカキは1個105円と驚きの値段。この新鮮なカキを生、焼き、蒸し(蒸しは3個380円)と様々な方法で味わうことができます。この破格値、ほとんど仕入れ値なのだそう。これは広告宣伝などの費用を抑え、「より多くの人にカキを楽しんでほしい」という吉岡さんの思いによるもの。カキ以外にもホタテや厚切りベーコンなども用意されていますよ。

いかがでしょうか?　おばんざいから始まり、マジックでびっくりのバーで楽しく飲むか、しっぽりとカキをつまみにお酒を飲むか。それぞれの魅力が詰まったお店、その時の気分で楽しんでみてはいかがでしょう？



おばんざい 酒 wine うさぎ　■住所：札幌市中央区南6西4-5　タカセビル1F　■電話：011・561・1111　■時間：17：00～翌1：00(LO 24：30)　■休み：なし　■席数：31席(カウンター席禁煙、BOX席喫煙可)

スパイスフード＆マジックバー　ツイスター　■住所：札幌市中央区南5西2-9-2　LC拾七番館1F　■電話：011・563・8332　■時間：19：30～翌3：00(LO)※2017年1月からは~翌1:00　■休み：不定　■席数：40席(喫煙可)　■料金：チャージ2500円(90分飲み放題の場合、チャージ込3500円)

5坪　■住所：札幌市中央区南6西4　■電話：011・551・7220　■時間：18：00〜売切れ次第終了　■休み：なし　■席数：5席(喫煙可)

【取材・文/松山典子(アフェクション)、中山正規(Regular)、　構成/出村聖子　撮影/鑓水 雄介(Green Peace Office)、樫本善太(AMVER)】