【胸糞】「家事は誰がやるんだ」余命3カ月の妻に夫が放った暴言。75歳女性が“死出の旅”に夜逃げを選んだ理由【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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「夜逃げ屋日記」01画像提供:宮野シンイチさん

子どものころから漫画が好きで、ユーモアあふれる漫画を描いている宮野シンイチさん(@Chameleon_0219)。X(旧Twitter)にて公開された『夜逃げ屋日記』は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話をもとに描かれた人気漫画だ。

今回は、投稿されているなかから「末期がんの高齢女性」のエピソードを紹介するとともに、著者に依頼者が余命3カ月だと知ったときの心境を聞いた。

02画像提供:宮野シンイチさん

03画像提供:宮野シンイチさん

04画像提供:宮野シンイチさん


※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

「家事は誰がやるんだ」夫の残酷な一言


今回の依頼者は朝倉ミツコさん(75歳)。病院で末期がんと診断され、全身に転移しているようで年齢的にも完治は難しい状況だという。ミツコさんは夫に病気のことを話すが、返ってきたのは耳を疑う言葉だった。

「家事は誰がやるんだよ。早いうちに家政婦を探しておいてくれ」

妻の体調よりも、自分の世話をしてくれる人間がいなくなることを心配する夫。ミツコさんは返す言葉を失った。今回の依頼者が高齢者だということを社長から聞いて、驚く宮野。ミツコさんの妹がインターネットで夜逃げ屋を見つけ、妹名義で借りたアパートに引っ越す手はずを整えていた。

「冬服はもう着ない」死を見据えた荷造り


ミツコさんは50年、夫は70年以上この家に住み、地域の人と根深いコミュニティがある。よそ者は長居すると怪しまれるので、社長は「素早く終わらせるぞ」とスタッフに声をかける。

インターホンを鳴らすとミツコさんが出迎えてくれ、スタッフは中へ入ると早速作業に取りかかる。冷蔵庫は妹に借りる予定なので、置いていくとのこと。そして、ミツコさんは洋服を整理しながら、ぽつりとつぶやいた。

「冬服…もう着ることないだろうな」

多くの依頼者は夜逃げしたあとの長い人生をどう生きていくか考えながら荷物を運ぶが、ミツコさんは自分がもうじき亡くなることを考えながら、荷物を運んでいる。今回はこれまでと違い、不思議な夜逃げだと感じる宮野であった。

生きるためではなく「死ぬため」の夜逃げ


朝倉ミツコさんが余命3カ月だと知ったとき、宮野さんはどう感じたのだろうか。

「作中にもあるとおり、普段は依頼者さんも、依頼を受けた社長も、本人が夜逃げしたあとの長い人生をどう生きるかに焦点を当てて動くんですが、明らかにそうではないので違和感はありました」

これから始まる新生活ではなく、終わらせるための時間。「ただ、依頼者さんが自分の最後をどう生きたいかを考えた結果だと思うので、『自分は社長の指示に従って動くのみ!』とは思いました」


取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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