【実話怪談】「大好きだったいとこの葬儀で、あの歌を口ずさんだら…」死者との切なすぎる再会とは?“日常に潜む怪異”【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
「あなたの怪談、聞かせてください――」。どこか懐かしくも不気味なフクロウのキャラクター「水ムー」が、YouTubeさながらのノリで紹介するのは、すべて誰かが体験した「実録」の恐怖だ。
水村友哉(@gontanopoo)さんが手掛ける『
水ムーちゃんねる 隣の晩怖談
』。今回紹介する第7談「出会えてよかった」は、18歳という若さで急逝した最愛のいとこ・めぐちゃんと、当時9歳だった少女・果菜の、死線を越えた不思議な交流を描いている。
葬儀の部屋に響く、二人だけの合唱。いとこが愛した「あの曲」の余韻
横浜に住む女子高生だっためぐちゃんは、カラオケに行くと必ず『出会えてよかった』という曲を歌った。しかし、脳卒中で帰らぬ人となった彼女の葬儀の日。
幼い果菜がめぐちゃんの部屋で日記を見つけ、ふと彼女が好きだったその曲を口ずさむと、どこからともなく、めぐちゃんの歌声が重なって聞こえてきた――。実話ならではの「オチのない、等身大の不思議さ」が、読者の胸に「怖さ」以上の「切なさ」を刻み込む。
「フクロウとしゃもじ」に込められた魔除けの願い。タイトルに隠された意外なオマージュ
本作のタイトル『隣の晩怖談』。勘の良い読者ならピンとくるかもしれないが、あの有名番組『隣の晩ごはん』のオマージュだ。
「身近な怖い体験談ということでタイトルを拝借しました(笑)。ストーリーテラーのフクロウ・水ムーが持っている『しゃもじ』には、古来より魔除けの効果があると言われています。怪異の恐怖から読者を守りつつ語る、という設定なんです」
作者の水村さんは、幼少期に水木しげる先生の作品に魅了され、漫画家の道を志した。その筆致は、怪異の恐ろしさを描きつつも、どこか日常の滑稽さや温かさを失わない、独特のバランスを保っている。
取材協力:水村友哉(@gontanopoo)
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