【倒れた父…】いざという時のために「親戚LINEグループ」を作れ!ギリギリの限界介護を救ってくれた、日頃のコミュニケーション【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
年末の差し迫った時期、自身がインフルエンザに罹患し高熱にうなされる。普通なら自分の体を第一に休めるべき状況だが、彼女の頭を支配していたのは強烈な焦燥感だった。「入院中の父のオムツのストックが切れる…!」頼みの綱である同居の夫も濃厚接触者となり、身動きが取れない。一人っ子である自分以外に、一体誰が父の世話をするのか。自分が倒れれば、すべてが立ち行かなくなる――。
今回は、右耳難聴や子宮内膜症など自身の体験を漫画で発信しているキクチさん(@kkc_ayn)のコミックエッセイ『父が全裸で倒れてた。』より、限界状況に追い込まれた一人っ子介護のリアルなエピソードを紹介する。
20代での看取り、そして再び訪れた「親が倒れる」日
キクチさんは以前、母親の自宅介護と看取りをテーマにした『20代、親を看取る。』を発表し、複雑に揺れ動く感情をありのままに描き、同世代から大きな反響を集めた。本作『父が全裸で倒れてた。』は、母を看取ってから約2年後、今度は父が病に倒れてしまう物語だ。母の介護・看取りを経たことで落ち着いて対応できることは増えたものの、一人っ子として頼れる家族がいないなか、次々と重い決断を迫られていく。
自分が倒れたら終わり?オムツ枯渇の危機
年末というタイミングでインフルエンザにかかってしまったキクチさん。父が手配の必要な消耗品を届けられないという「極限状態」に陥ってしまった。
キクチさんは当時をこう振り返る。「父の入院している病院は年末年始の面会を禁止にしていました。なので『どうせ会えないなら』と、休むことに専念できたのはタイミング的には良かったと思います。ただ、どうしても消耗品の供給だけは間に合いませんでした」
罹患前に補充をしていなかったため、インフル明けまでのストックがない。看護師に相談したところ、病院で余っているオムツを使わせてくれることになったが、数には限りがあり、ピンチな状況に変わりはなかった。
限界介護を救った「親戚LINEグループ」
オムツや尿取りパッドを届けなければいけないが、夫も動けない。孤立無援のなか、キクチさんはついに親戚の力を借りる決断をする。「正月明け早々に『オムツを届けてほしい』とお願いするのが申し訳なさすぎて…少し躊躇しましたが、ほかに頼れる人がいないので思い切って相談しました」
父が倒れてからキクチさんを支えてくれたのは、母方の親戚だった。昔からお盆や正月に集まり、仲の良い関係を続けていたことがここで活きたのだ。病状の共有や緊急時の対応用に「親戚だけのLINEグループ」を作って連絡を取り合っていたおかげで、今回の緊急事態にもスムーズに対応してもらえたという。いざというときに頼れる存在がいることは、一人っ子介護において計り知れない安心感をもたらした。
取材協力:キクチ(@kkc_ayn)
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