不景気で“就活参拝”が増加!就職&資格試験お守りも人気に

東京ウォーカー(全国版)

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「○○○会社の就職試験に通りますように」「息子が希望の会社に受かりますように」…これは学問の神様で有名な湯島天神(東京都文京区)の境内、絵馬かけにかけられた願いの数々だ。入試突破を願う絵馬の中に、これらの文字も並んでいる。湯島天神では就職活動がうまくいくことを願う“就活参拝者”が年々1割ほど増加。就職や資格試験のためのお守りもあり、近年は月平均3000人に授与している。不況を反映して、就職活動に“神頼み”をする人が増えているようだ。

湯島天神は学問の神、菅原道真を祀る神社。“天神様=試験”というイメージから、以前から国家試験などの突破を目指す参拝者はいたが、禰宜(ねぎ)の押見さんによると「新卒者だけでなく、再就職の方も多い」と言う。就活をする本人だけでなく、家族や友人が影ながら願って絵馬をかけていくことも多いそうだ。

「就職守」(700円)は参拝者の要望で、15年ほど前から置くようになった。数年前に資格試験突破を願う「資格勝得守」(700円)の授与も開始。最近は就職守をしのぐ人気で、国家試験以外にもさまざまな資格試験で訪れる人が多いと言い、資格を持って就活を有利に進めたいという人々の心が垣間見える。

就職活動の際には入社のための“試験突破”を願い、もともと学業や勝運のご利益がある神社で参拝する人が多い。湯島天神のほかにも、勝運のご利益があり就職や出世祈願に人気の「平塚神社」(東京都北区)でも参拝者が増え、「就職御守」(600円)も今年に入り、例年よりも多くの人に授与しているという。また、この時流から新たに就活お守りを置く神社も登場。学問の神様を祀る「前鳥神社」(神奈川県平塚市)では、「不況の中、就職活動中の方々の希望の光となるように」と、「就勝守」(500円)の授与を今年の3月から開始した。

「生活のためと切実な思いで職を探される方も多くいらっしゃいます。お参りしていただいて、少しでもすがすがしい気持ちで就活に望んでいただければ」と、前出の押見さん。2008年のリーマンショック以降の不景気で、失業率も高い現在。2011年度の新卒採用も“超氷河期”と目され、企業の約47.5%が正社員採用をしないというデータ(帝国データバンク調べ)もある。神社に届く願いには、そんな世相が切実に反映されている。【東京ウォーカー】

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