伊豆見香苗×ポップしなないでのコラボ絵本『どっぽん!バスボール』発売!テーマソングでも「温かい気持ちになって」【インタビュー】
東京ウォーカー(全国版)
GIFクリエイターの「#GIFの伊豆見」として活躍する
伊豆見香苗さん
とともに、コラボ絵本『どっぽん!バスボール』を発売した2ピースバンド「ポップしなないで」(Vo. / Key. かめがいあやこさん、Dr. かわむらさん)。今回は、同名テーマソングの配信もスタートした同バンドのおふたりにインタビュー!伊豆見さんと一緒に絵本制作に携わることになった経緯や、楽曲に込めた想いなどを聞いた。
――これまで、伊豆見香苗さんとはさまざまなコラボを実施されていると伺っていますが、コラボ絵本「どっぽん!バスボール」を制作するに至った経緯を教えてください。
【かめがいあやこさん】伊豆見香苗さんは『えっびっ このこ だいっきらい』という絵本を作られていて。私たちもその絵本が大好きなのですが、その出版元の303BOOKSさんと「今度は絵本と音楽を一緒に作って同時にリリースしよう」という企画が立ち上がったみたいなんですね。その際に、ずっと仲良くさせていただいていた私たちと一緒に作るのはどうか?と伊豆見さんが言ってくださったみたいなんです。そこから今回の企画が始まりました。企画がスタートしたときはワクワクしました。そもそも書籍に関わること自体が初めてなので。絵本は小さい頃から大好きだったので、こんな機会に巡り合えてすごくうれしかったです。
【かわむらさん】うん。やっぱり音楽をやっていると、本を出すことってあまりないし、ましてや絵本なんて、より携わる機会が少ないですし。もともと、自分たちは子ども向けのコンテンツなどに関わることも多かったので、絵本というもの自体には潜在的な興味もありました。なのでこの話はめっちゃうれしかったですね!
――「バスボール」をテーマに絵本を作ることになった経緯も教えてください。
【かわむらさん】どんな絵本にしようかっていうところから話し合っていたんですけど、その中で伊豆見さんから、当時伊豆見さんの中で流行っていたというか、ハマっていたマイブームみたいなものとして“バスボール”というアイデアが出てきたんです。しかも結構、伊豆見さんの意志強めで(笑)。「バスボール、すごくいいんですよ!」って。その後、関係者が集まって会議をしたんですけど、みんなも「バスボールよくない?」、「これはいいぞ!」となって、テーマに決まった感じです。
(このテーマに決まって)自分も「いいな!」ってなりました。伊豆見さんっておもしろい人だなと思っていたんですが、アイデアを話し合って行くに連れて、ますます「これはおもしろいな」と。バスボールってお風呂のお湯を一変させますし、溶けたところからなにが出てくるのかワクワクする要素がありますよね。だから、これがテーマになったら「どういう絵本になるんだろう」、「どう展開するんだろう」と楽しみになりました。
――では、おふたりの思い出に残る絵本や、影響を受けた絵本についても教えてください。
【かめがいあやこさん】結構たくさんあるんですけど、すごく思い出に残っていて、本当に気に入って何度も読んでいたのは『こんとあき』(本体1400円+税/林明子 作/福音館書店刊)。小さい頃からとんでもない量を集めているほど、私はすごくぬいぐるみが好きなんですけど、この絵本は、主人公のあきちゃんが、腕がほつれちゃったぬいぐるみのこんを直してもらうために、おばあちゃんのところへ行くっていう話なんです。
子どもだけで電車に乗ったり、いろいろな事件があったり、こんがいなくなっちゃったり…そういうのを乗り越えながらも、こんと一緒におばあちゃんの家を目指す…という話なんですけど、自分がぬいぐるみが好きだということもあって、その絵本が大好きでした。
【かわむらさん】自分は『がまんだがまんだうんちっち』(本体1100円+税/梅田俊作 佳子 海緒 作・絵/岩崎書店刊)がパッと浮かびました。主人公の男の子がトイレを探し回る心理描写、展開がめちゃくちゃおしゃれなんです。昔、引っ越しがあったときに絵本を捨てるってなったんですけど「自分はこれを残したい!」って言いました。最近読んだら、やはり「攻めた内容でおしゃれだな」と。今回、絵本を作らせていただいた身としては、この作品のアイデアとかタイトルからもすごく尖ったものを感じて「かっこいい絵本だな~!」と思いましたね。
――今回、ストーリーや探し絵の仕掛けを考える作業はいかがでしたか?
【かめがいあやこさん】内容を考えているときに、「こんな世界はどうか?」とアイデアを出し合っていくのが本当に楽しくて。リアルかどうかというよりも「なんか楽しそうだな」、「憧れるな」と思う世界をバンバンあげていって。それこそ、かわむらくんは「回転寿司とかいいですね」と言っていたり。入りきらなかったくらい、たくさんのアイデアが出ました。ラフ画の段階からもう伊豆見さんの描き込みの密度がすごかったので、探し絵のアイデアも自然に出てきて。「ぜひやってみたいね」というような感じになりました。
【かわむらさん】見る場所が多い絵本って楽しいと思うんですね。今回みたいにいろいろな世界を楽しめる、情報量が多い絵本で、しかも伊豆見さんの絵を最大限楽しめるってなったときに、ちょっと本筋とは離れたミッションがあるというのは読む人にとってもうれしいだろうなと思いますし、作り手側としてもアイデアを詰め込めるからすごくいいなと思って。探し絵の仕掛けは大賛成でした!
――アイデアを出し合う中で、一番盛り上がった瞬間があれば教えてください。
【かめがいあやこさん】「主人公のキャラクターをこんなふうにしたら、世界がうまく繋がっていくよね」とか、バスボールを通して、物語の展開についてアイデアを出していたときが1番白熱した気がします。
【かわむらさん】「ちょっと飯が出てくるシーンが多いな」とか、そういう感じでバランスを考えているときとかも楽しかったですね。「その世界とその世界は同ジャンルだよね」とか「それは攻め過ぎだろう」とか。
――おふたりが、伊豆見さんからあがってきたラフ画(「お菓子の国」や「おばけの世界」)を初めて見た時の感想を教えてください。
【かわむらさん】伊豆見さんって、制作の超序盤から絵を見せてくれるんですよ。だから、でき上っていく様子をずっと見ていたんですが、色が付いて全体像が見えてきたときには「うわぁ~!すごい!」って、衝撃を受けました。
【かめがいあやこさん】うん、うん。線画から本画になっていって。「やっぱりすごいな」って感動しましたね!
――絵本と楽曲は同時進行で作られたのでしょうか?
【かわむらさん】ストーリーラインが全部できてから、そしてテイストもわかってから曲を作りたかったので、基本的には絵本がほぼほぼ組み上がっている状態から曲を作り始めたんですけど。「こういう曲にしよう」、「こういうジャンルにしよう」、「こういう音色を使おう」というのは、事前に考えていました。
――子どもたちも楽しめる楽曲を作るときに、考えることや、気にされることはありますか?
【かわむらさん】これまで子ども向けの作品に関わったときに気を付けていたことでもあるんですけど、自分たちはもう子どもじゃないので、子どもの目線になった時に“子どもたちの想像力”の下をいってしまうこともあるんじゃないかな?と思っていて。だから、子どもの理解できない言葉を使おうとは思わないですけども、子どもたちの想像力を信頼しようと。チープな言い方になるんですけど、ちゃんと大人でも深みを感じるというか、子どもだましには終わらないようなものを作ろう…というのはすごく意識していますね。
【かめがいあやこさん】歌うときも、作品の世界に合うように…というイメージなので、これは子ども向けの作品だからこう…とかっていうのは、あんまり考えていないですね。
――楽曲『どっぽん!バスボール』に込めたおふたりの“らしさ”のポイントを教えてください。
【かわむらさん】もともと伊豆見さんと、「ポップしなないで」の表現は結構近いというか、そこまでずれていないと思うので、今回、具体的な寄せる、寄せないの話はなかった気がします。それでも、展開のスピード感とか、思い切りのよさとか、エモーショナルな部分とか、感覚がセンシティブな部分とかは似ている気がするので、お互いにそれが共有できていたんだろうなと思いました。今回のストーリーラインも、シンプルではあるんですけど、そういった部分を受け取って温かい気持ちになっていただけたらなという思いはあります。
【かめがいあやこさん】うん、うん。ここに「ポップしなないで」らしさがある!というよりは、伊豆見さんと一緒に作り上げて形になった作品なので、そこを楽しんでいただきたいです。
――“お風呂嫌いも好きになっちゃう”という内容になっていますが、おふたりは子どもの頃、お風呂は好きでしたか?当時どんなバスボールがあれば入りたくなったと思いますか?
【かわむらさん】僕は“一番風呂になにかしらの入浴剤を入れる係”を任されるのがすごく好きでした。入浴剤がお湯に混ざって、グラデーションになっていくのを見たかったみたいです。お風呂の中で固形の入浴剤を手に持って、溶けていくさまを見ているのも好きでした。
【かめがいあやこさん】私は、2種類入った温泉シリーズの入浴剤のうち、“花菖蒲の湯”のほうが好きじゃなかったのを覚えています。子ども心に「渋過ぎる」と思っていて、“花菖蒲の湯”だった日は「今日はこっちか…」と残念がっていました(笑)。お風呂自体は特別嫌いだった記憶もないんですけど、毎回楽しみで楽しみで…ということもなかった。顎まで浸かって、最後10秒数えなきゃいけない…みたいなのは嫌でしたね。
どんなバスボールがあれば入りたくなったかと言うと…、私は、冬至の日に入る柚子が浮かんだお風呂が好きだったので、まるまる乾燥させた柚子にバスボールの粉を詰めて…という、“柚子バスボール”があったらうれしかったかも!
【かわむらさん】僕は、爆発するかのように泡が出る、発泡力があるのがほしかったですね。メントスコーラみたいな(笑)。
【かめがいあやこさん】それ、あったらうれしいね!
――最後の質問になるのですが、ラストは「ポップしなないで」のバンドについてです。10年以上活動を続けてこられた今のお気持ちを教えてください。
【かわむらさん】う~ん、これは10年やってきたことと関係あるのか、ないのかわからないんですけど、活動=ルーティンにはなりたくないなと思っていて。それは、バンドの魅力なども目減りしていくし、周りから見てもおもしろくなくなっていくんじゃないかと思っているからなんですが、だからこそ今回、伊豆見さんと一緒に絵本を作れたっていうのは、すごくワクワクする経験でした。改めて新しいことというのは今後もちゃんと積み重ねていきたいと思いましたし、それができていた今までというのも、すごく楽しい活動だったなと思います。
【かめがいあやこさん】私は「なにが好きで、なにを楽しいと思っているのか」というのを自分でわかっていなかったというか、あったとしても自信がなかったりして、どこか確信を持てていなかったんじゃないかなって思うんですよね。でも10年やってきた中で、活動を通して「こういうことをしてみたいんだ」とか、「こういうことに憧れがあるんだ」というのが、見つかったような気がします。
今回、絵本を作った時にもたくさんの人が関わったんですけど、こういう風に一緒にものづくりをしてくれる仲間のような人たちにやっと出会えたというのも、10年やってきたからこそなのかなと思いました。自分たちがどう変わっていった…とかは思わないんですけど、活動してきたからこそ見えてきたもの、出会えた人たちがいる。その人たちと作品作りができて、いろいろと活動が広がっていくのはすごくうれしいことだと思っています。
伊豆見香苗さんコメント
――最初の「おふろってつまんない」のシーンが伊豆見さんのお気に入りと伺いました。その理由を教えていただけますか?
【伊豆見香苗さん】最初の1ページ目からつまんなそうにしている男の子の顔にかなりこだわりました。ちょっと怒っているような。無理矢理お母さんに入れられたのか。自分からむすっと入ったのか。…など、読んでもらう読者の方がいろいろ想像できるページなんじゃないかな?思っています。
――今回の絵本について、読者の方にコメントをお願いいたします。
【伊豆見香苗さん】お風呂嫌いの方もそうでない方も、大人も子どもも楽しめる楽しい絵本だと思います。楽曲が本当に素晴らしいのでぜひ聴いてほしいです!「どっぽん!」とお風呂にバスボールと一緒に入って歌いながら楽しんでもらえたらうれしいです。
絵本はお風呂上りなど、髪を乾かしてもらってる間にも読んでもらえるような、そんな生活に溶け込んだ絵本になっていたらいいなと思います。みなさん一緒に「どっぽん!」しましょう!
伊豆見香苗さんが制作を担当したミュージックビデオも見逃せない。ポップしなないでのYouTubeチャンネルにてすでに公開されており、絵本の世界観そのままのゆるくてかわいい映像が楽しめる。こちらもあわせてチェックしよう!【ウォーカープラス/PR】
取材・文=平井あゆみ
撮影=樋口涼
(C) KANAE IZUMI
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