「家にいたのに不在票を切られた」「指定したなら家にいて」再配達の有料化で勃発する配送トラブル。元配達員が語る物流のリアル【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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再配達の有料化1画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

宅配需要が急増するなか、トラックドライバーの残業時間規制が強化された「2024年問題」が物流業界の課題として注目されている。配達時間の減少による荷物の遅延や物流の停滞が懸念されるなか、再配達の負担も大きな問題だ。宅配の現場を描くゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さんの漫画『運び屋ゆきたの漫画な日常』から、再配達問題のリアルと著者の考えを紹介する。

再配達の有料化2画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

サヨナラ便1画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)


家にいたのに不在票を切られ、再配達料を取られた


著者のもとには「再配達や時間指定を有料化したほうがよいのではないか」という意見が寄せられるという。現場でも指定時間に不在のケースがあり、指定したなら在宅してほしいと感じるのが本音だ。しかし著者は、ゆくゆくは有料化せざるを得なくなるかもしれないが、現状ではメリットより顧客が離れるリスクのほうが大きく、宅配会社も踏み切りにくいと推測する。現場の視点からも「家にいたのに不在票を切られ、再配達料を取られた」といったトラブルが間違いなく起こるという懸念があるそうだ。現在は宅配ボックスや置き配など受け取り方法が多様化し、客の意識も「なるべく再配達させないように」と大きく変わってきている。著者はこの方向で努力を続ければ、個人的には有料化しなくてもよいのではないかと語る。

再配達を依頼していないのに荷物が届く現象の裏には、配達員の事情が関係している。なるべく翌日に荷物を持ち越して仕事をきつくしたくないという思いから、営業所へ戻る途中に配れなかった荷物を届けることがあるのだ。著者はこれを「サヨナラ便」と呼んでおり、家の前を通って電気がついていたら伺うこともあったという。

再配達を可能な限り減らす工夫


また、営業所から30キロほど離れている地域など、再配達のために戻ること自体が難しいケースもある。都市部では想像しにくいが、地方では配達員と住民の信頼関係のなかで成り立つ独特の配達スタイルも存在するそうだ。再配達の有料化については賛否が分かれているが、私たちにできる対策として宅配ボックスの活用やアプリでの日時調整などが挙げられる。物流の負担を減らすためにも、再配達を可能な限り減らす工夫が一人ひとりに求められている。


取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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