「孤独が一番体に悪いのね」OLの会話に心がえぐられた40代独身男。一念発起して向かった合コンの顛末【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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孤独にならないための予防線_P001(C)國里

「人間関係のストレスが健康寿命に関係する」「結局、孤独が一番体に悪いのね」。昼休みにOLたちが交わす会話を、40歳独身のサラリーマンである岩倉はそっと聞いていた。國里さんが描く本作は、孤独を恐れる中年男性の葛藤と不器用な出会いを描いた物語だ。

たまたま昼休みにOLたちの会話が耳に入ってきた(C)國里

孤独にならないための予防線_P003(C)國里

孤独にならないための予防線_P004(C)國里


彼女も親友もいない岩倉は、会話を耳にして「自分は誰からも愛されていないのではないか」と気づき激しく動揺する。「俺も誰かに愛されたい」と一念発起しマッチングサイトを開くが、「怖いのは女の子だけじゃない、おっさんだって怖いんだよ」と早くも心が折れかけてしまう。そんなとき、若い後輩から「おじさん好きの子がいる」という合コンに誘われる。怪しみながらも参加した彼を待っていたのは、理想とは全く違う想定外の出会いだった。

作者の國里さんは、本作で描きたかったテーマとして「やさしくないほうが生きるのは簡単だ」という言葉を挙げる。人は誰しも愛されたいという気持ちを抱え、他人にやさしくするときに見返りを求めてしまう。見返りを一切求めず自分勝手に生きるほうが楽だが、その先に待つのは孤立である。孤独を避けるためにも、人はやさしく生きる必要があるのだと作品を通して語りかけている。

おじさん好きの女子に対して極端なシミュレーションを繰り広げる岩倉の姿には、彼の不安や自己防衛が凝縮されている。これまで自分からやさしさを差し出せなかった彼だが、合コンで出会った相手を心配するという形でやさしさを言葉にし、年齢や性別を超えた新しい関係性を築いていく。國里さんは、そうした相手を1人でも持つことが孤独の予防になると語る。SNSやpixivでも活動する著者が描く、不器用な大人の一歩をぜひ見届けてほしい。


取材協力:國里
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