「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」苦渋の決断をした母が、10年後にたどり着いた“ある答え”【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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第1話「それは念願の妊娠だったのに」P1(C)Kinu Sakuragi 2025/監修:藤井知行(医療法人財団順和会 山王病院 病院長)

イラストレーターや漫画家として活躍する桜木きぬ(@kinumanga)さんが、自身の死産の体験を振り返り、葛藤や命の輝きをリアルに描いた『わたしが選んだ死産の話』が反響を呼んでいる。連載元のダ・ヴィンチWebで累計1000万PVを獲得して電子書籍化された本作から、第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」を紹介するとともに、著者に作品へ込めた思いを聞いた。

第1話「それは念願の妊娠だったのに」P2(C)Kinu Sakuragi 2025/監修:藤井知行(医療法人財団順和会 山王病院 病院長)

第1話「それは念願の妊娠だったのに」P3(C)Kinu Sakuragi 2025/監修:藤井知行(医療法人財団順和会 山王病院 病院長)

第1話「それは念願の妊娠だったのに」P4(C)Kinu Sakuragi 2025/監修:藤井知行(医療法人財団順和会 山王病院 病院長)

【漫画】本編を読む

2人目を考え始めて数年が経ったある日、ようやく念願の妊娠が発覚する。しかし喜びもつかの間、診察で医師から染色体異常の可能性を指摘される。後日の羊水検査で告げられた結果は「18トリソミー」だった。自然流産となることが多く、無事に産まれても生後1週間以内に約60パーセントが死亡し、生後1年まで生存する子は10パーセント未満だという。悩み、もがき、苦しんだ末に、主人公は死産を選ぶ決断を下す。物語はその後も続き、最後には「あの子がいてくれてよかった」という思いにいたるまでが描かれている。

著者は本作を描いた理由について、あまり人には話さない自身の体験を誰かに聞いてほしかったのだと語る。流産や死産の経験者は、同じように事実を胸に秘めている人が多い。この本をきっかけに、気の置けない周囲の人と「実は私も…」と悲しい経験をわかち合い、少しでも心が楽になってもらえたらうれしいと明かす。

本作は悲しい経験談が主軸となっているが、死産を経験したあと10年を生きてどのように感情を消化しつつあるのか、あるいはできないままでいるのかを見届けてほしいという。センシティブなテーマに正面から向き合った、命の記録をぜひ最後まで読んでみてほしい。

※本作は個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。同様のお悩みを抱えている場合は専門家に相談してください。
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