「キラキラネームは親からの最初の暴力にもなる?」忖度なしの痛快コメントにスカッとする【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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昨今の社会問題に対し、忖度のない鋭い言葉で切り込むコメンテーターのエンドウさん。洋介犬(@yohsuken)さんが描く『反逆コメンテーターエンドウさん』は、世の中の理不尽をぶった斬る爽快さが読者に深く響いている。


忖度なしのコメントが救う「言えない」気持ち

少年犯罪とコメンテーターエンドウさん(C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

いじめケアとコメンテーターエンドウさん(C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

過重禁止とコメンテーターエンドウさん(C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA


本作のコンセプトは「こんなコメンテーターがひとりくらいいてもよいのでは」という願いだ。メディアが今の若者をひとくくりにして「心が病んでいる」と決めつければ、エンドウさんは「昔から少年犯罪はバリバリにあった」と即座に否定する。

集団いじめの問題でも、その視点は鋭い。学校側が「被害者の心のケアにつとめる」と定型文のようなコメントを出せば、エンドウさんは「足りない」と一蹴する。「治療すべきは、あんな残虐な行為を平気でしでかした加害者の方」という言葉は、隠蔽体質の組織に風穴を開けるものだ。

こうしたエンドウさんの人気の理由は、鋭さだけではない。私生活では愛妻家であり、私服がひどいといった人間味のあるギャップも、読者の心を掴むポイントとなっている。

キャラクターが独り立ちする「アドリブ」の魔法


作者の洋介犬さんによれば、エンドウさんの外見は評論家の須田慎一郎さんがモチーフだ。中身は古代中国の政治家をイメージしているが、実はきっちりとした筋書きがあるわけではないという。テーマに沿ってキャラがどう答えるか、アドリブで出た結果を整理して描いているのだ。

「作者の思想を言わせているだけ」という批判に対し、洋介犬さんは「彼が作者の意見と真逆のことを言い出すことも多い」と語る。キャラの思想は作者とイコールではなく、シミュレーションから生まれる予測不能な反論こそが本作の魅力なのだ。

制作において最も苦労するのは、セリフの削ぎ落としだ。直感的にわかる言葉にするため、第一稿からセリフ量を3割は削っている。議論の目的は「どちらかの勝利」ではなく「みんなにとってよい結論が出ること」だとエンドウさんは説く。多種多様な意見に触れ、研磨していく。そんな真の議論の場を、エンドウさんは今日も提供し続けている。


取材協力:洋介犬(@yohsuken)
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