「だめ…逮捕されちゃう」血まみれの親友から懇願された死体遺棄。孤立出産から始まる衝撃のサスペンス【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
深夜の校庭で血にまみれた親友の杏美から「だめ…逮捕されちゃう」と泣きつかれた主人公は、ある人物へ電話をかけ「死体の処理を助けてくれませんか」と静かに懇願する。10年前に起こった幼女失踪事件の真相を読者とともに追っていくサスペンス漫画『仮門』がSNSで反響を呼んでいる。2023年に第2回朝日ホラーコミック大賞のマンガ部門で大賞を受賞した漫画家の鳩ヶ森(@hatogamori)さんが描く本作について、衝撃の過去が明かされる第7話の制作秘話を聞いた。
第7話では、主人公とその親友である杏美の高校時代の秘密が描かれている。麻衣と杏美は単なる親友ではなく、予期せぬ妊娠で産み落とされた赤ちゃんの遺体を処理した共犯者だったのだ。著者はストーリー展開を考えていた際、女性が1人で出産して逮捕されるニュースが続いていたことから「そこにもう1人女性がいたらどうなるか」と想像を膨らませたという。一緒に犯罪を犯したという単純な話ではなく、子宮を持つ性としての連帯や同情、「これで日常に戻れるはずだ」という愚かな祈りなど、女の友情のひとつの側面として描きたかったと語る。
作中では過去の秘密が「動画配信サイトでの生ライブ」というアイテムを通して杏美の視点で語られる。つらい経験を通して子どもという存在に複雑な感情を抱く杏美の不穏な言動が、主人公の娘の失踪事件に絡むのかどうかが今後の見どころだ。また、序盤に登場したタイムカプセルの缶に強い執着を見せる杏美の真意など、これまで散りばめられてきた伏線が少しずつ回収され解決編へと向かっていくという。
謎解き要素だけでなく、本作には「愛情」という裏テーマが込められているそうだ。真実に向かって加速する幼女失踪事件の結末を、ぜひ第1話から一気に読んで予想してみてほしい。著者が描く『呪いは効くのでしょうか』や『春の夜の友人』などのホラー作品も読み応え抜群なので併せてチェックすることをおすすめする。
取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)
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