「邪魔なんだよ!畳め!」バスでベビーカーを蹴る男。孤立する母親を救った運転手と乗客の“神対応”にスカッとする【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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ベビーカーでのバス乗車中、突然「邪魔なんだよ!畳め!」と怒鳴られ、ベビーカーを蹴られる――。数年前にSNSで大きな物議を醸したこの実録エピソードをベースに、「もしも、その場にヒーローがいたら」という願いを込めた漫画『バスとベビーカー』が、再び注目を集めている。

作者はイラストレーターの志水吹歌(オカン羊/@shimizoon)さん。理不尽な悪意に一人で立ち向かわなければならない孤独な育児の現状に対し、志水さんがペンで描き出した「スカッとする結末」と、現代社会への切実なメッセージを聞いた。


「ヤベェやつが一切共感されないバス」。理想の連携プレーが守ったもの

バスとベビーカー01

バスとベビーカー02

バスとベビーカー03


実際の事件では、ベビーカーを蹴った男性に同調する空気や、見て見ぬふりをする周囲の視線に絶望を感じるケースも少なくない。志水さんは「赤ちゃんを守る人を一人にさせたくない」という一心で、理想のシナリオを描き上げた。

漫画の中では、座っていた女子高生やカメラが趣味の男性など、乗り合わせた乗客たちがそれぞれ自分にできる方法で母親と赤ちゃんをガードする。そして極めつけは、運転手の毅然とした対応だ。「迷惑行為をしているのはあなたの方です」と、勇気ある降車を促すシーンに、多くの読者から「これが現実であってほしい」「涙が出た」とのコメントが寄せられた。

「見て見ぬふり」が恥ずかしい時代へ。変わりつつある社会の空気


志水さんは、数年前と比べて社会の空気が少しずつ変わり始めていることを実感しているという。

「昔はかばう側が馬鹿にされるような風潮すらありましたが、今は『悪いことは悪い』とはっきり言える人が増えてきたように思います。特に今の若者たちは、モラルやルールを守ることを大切にしていて、躊躇なく手を差し伸べる姿をよく目にします」

一方で、想像力や忍耐力が欠如し、理不尽に怒鳴り散らす人がゼロになることはない。志水さんは「そういう人は変われない」と冷静に見つめつつ、だからこそ周囲の“数”の力が重要だと説く。


取材協力:志水吹歌(@shimizoon)
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