「妊婦アピール?」「自慢なの?」社員証にマタニティマークを強制した上司のせいで、職場の標的にされた日【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
緊急時や公共交通機関で、周囲に妊娠中であることを知らせる「マタニティマーク」。特に外見からは判別しにくい妊娠初期の妊婦にとって、命を守る大切な印のはずだ。しかし現代では、このマークを付けていることで嫌がらせを受けたり、「幸せアピールだ」と歪んだ解釈をされたりするケースが後を絶たない。
わたす(@watasu_55)さんが描くセミフィクション漫画『マタニティマークを付ける?付けない?』は、約9年前の自身の壮絶な実体験をベースにしている。職場で「マタニティマークを付けろ」と強要する上司と、それを「自慢」と断じる同僚。ハラスメントの嵐に晒された当時の心境と、作品に込めた願いをわたすさんに聞いた。
「社員証に付けろ」という上司の指示。それが地獄の始まりだった
当時、営業職として働いていたわたすさん。妊娠を報告すると、上司から「重いものを持たなくていいように、周囲に分かりやすく社員証にマタニティマークを付けなさい」と指示を受けた。
「『私、妊婦です!』と大声で宣伝しているようで、強い違和感がありました。当時は社内に他に妊婦もおらず、目立つのが嫌で反抗したのですが……」
上司が良かれと思って(あるいは管理のために)行った通達をきっかけに、周囲の態度は豹変する。先輩社員たちから「妊婦様?」「自慢してるの?」と執拗な嫌味を言われるようになり、過酷なマタニティハラスメント(マタハラ)の日々が幕を開けた。
「どうしてこんな思いを…」 9年前の痛みを、今あえて形にする理由
「母子手帳と一緒に『カバンに付けてね』と言われたから付けていただけなのに、なぜ攻撃されなければならないのか。不思議で仕方がなかった」と振り返るわたすさん。
本作を描き始めたのは、これから出産に臨む女性たちに「自分にとっての正解」を考えてほしいという思いからだ。「今はSNSの普及もあり、当時ほど露骨なハラスメントは減っているかもしれません。でも、マタニティマークを『免罪符』のように捉える偏見は根強く残っています。私の漫画を通して、ご自身でしっかりと考え、納得できる答えを出せる手助けになれば嬉しいです」
マタハラ、パワハラ、セクハラ……「負の連鎖」を乗り越えて描く続編
本業の歯科助手を務める傍ら、Instagramで育児や義母とのバトル漫画など、クスッと笑えるエッセイを発信しているわたすさん。しかし、本作が描く過去の職場環境は「ハラスメントのデパート」だったという。
「今回の話はまだ第1章。この後は第2章、第3章と続き、マタハラだけでなくパワハラやセクハラも盛りだくさんに詰め込んだ内容を予定しています(笑)」
理不尽な経験をエンターテインメントへと昇華させ、誰かの救いへと変えていく。すべての妊婦が安心安全に過ごせる社会を願いながら、わたすさんの筆は止まらない。
取材協力:わたす(@watasu_55)
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