学級委員長「なぜバレた?」と一人頭を抱える→転校生の不良女からトップシークレットをバラされたと勘違いした裏ボスの苦悩【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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「話しかけたった!!」と満足げな笑顔墨染清(@sumizomesei)

真面目で優しい学級委員長の海老原に対し、転校してきたばかりの不良女が突然「裏番さんよ」と因縁をつけるシーンから物語は始まる。教室が騒然とするなか、実はこのやり取りの裏には双方に予想外の思惑が隠されていた。本作『殻の向こうのナイショの話』を描いたのは、数々の新人賞を受賞し、現在は『DLsite comipo』で連載も持つ墨染清(@sumizomesei)さんだ。


すれ違う二人の内情

委員長のことが好きで、ただ話がしたかっただけの不良女子墨染清(@sumizomesei)

殻の向こうのナイショの話_p01墨染清(@sumizomesei)

殻の向こうのナイショの話_p02墨染清(@sumizomesei)


不良女は、実は海老原と話したかっただけだった。大阪出身の彼女は「はよツッコんでや」と期待してボケたつもりだったが、舞台は埼玉県。誰ひとりツッコんでくれずクラス中が引いている状況でも、彼女は「ついに話しかけたった!!」とガッツポーズを決める。

一方の海老原は、放課後に一人で頭を悩ませていた。実は彼は本当に「裏番」であり、それがトップシークレットだったからだ。「なぜバレたんだ?」と焦り、よりによって全員の前で暴露されたことに絶望する。この見事なまでの勘違いとギャップが、読者を惹きつける。

キャラクターへのこだわり


墨染清さんは、キャラ作りにおいてギャップを重視したという。海老原は「温和な委員長っぽい裏ボス」、蟹沢は「ヤンキーっぽい恋する乙女」として描き、読者が「かわいい」と感じられるような、嫌な感じのしない造形を心掛けた。

また、作品にたびたび登場する関西弁は、大阪で生まれ育った作者自身のルーツによるものだ。ほかの方言を描きたい欲求はあるものの、最も理解しているのが関西弁であるため、つい喋らせたくなるのだという。

舞台が埼玉県である点もユニークだ。墨染清さんの作品の9割は埼玉が舞台だが、実は一度も訪れたことがない。それでも惹かれるものがあり、自身の描きたい世界観と埼玉のイメージがぴったり合うため、自然と選んでいるのだと明かしてくれた。背景や空気感に込められた作者のこだわりを知ることで、作品をより深く楽しめるはずだ。

取材協力:墨染清(@sumizomesei)

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