およそ20年の時を味わう感動…!「サントリー天然水 南アルプス白州工場」の工場見学ツアーがリニューアル!
東京ウォーカー(全国版)
普段、私たちが何気なく「ゴクッ」と喉を鳴らして飲んでいるサントリー天然水。そのふるさとのひとつである山梨県北杜市の「南アルプス白州工場」が、なんと今年で30周年!それを記念して、工場見学ツアーが驚くほど楽しくリニューアルされた。
「ただ工場を見るだけじゃなく、天然水の世界に没入できるらしい…!」
そんな噂を聞きつけ、期待に胸を膨ませながら大自然に囲まれた白州の森へ。今回は、2026年3月23日に一般公開となった新見学ツアー「天然水の世界へ飛び込もう!サントリー天然水〈南アルプス〉ものがたりツアー」の全貌をたっぷりとお届けする!
大自然のフィルターが育む!南アルプス天然水の「おいしさの秘密」
工場に足を踏み入れる前に、まずは「サントリー天然水〈南アルプス〉」の魅力についておさらいしておきたい。
見上げれば、甲斐駒ヶ岳をはじめとする標高3000メートル級の山々が連なる南アルプス。サントリーがこの豊かな自然に囲まれた白州の地を「天然水のふるさと」として選んだのは、今からおよそ50年も前のこと。良質な水を探し求めて全国を踏破した末に辿り着いた、まさに奇跡の場所なのだ。
実は、今日私たちが口にする天然水は、なんと「およそ20年前にこの山々に降った雨や雪」なのだという!フカフカな土に受け止められた雨は、長い長い年月をかけて地下深くへと染み込んでいく。そして、南アルプスの特徴である白っぽい「花崗岩(かこうがん)」の層をゆっくりと通り抜ける間に、天然のミネラルが程よく溶け込んでいく。大自然が作り出した巨大で緻密なフィルター。これこそが、硬度約30ミリグラム/リットルという、あのまろやかでキレのある清冽な味わいを生み出している最大の秘密である。
サントリーでは、この貴重な水を未来へつなぐため、汲み上げる地下水の水源エリアとなる広大な森を「サントリー 天然水の森」として守り、育む活動を続けている。科学的な調査に基づき、森の保水力を高めるための手入れを行うことで、汲み上げる水よりも多くの水を森に還す「ウォーター・ポジティブ」を実現しているのだ。その自然と共生するスケールの大きさに、圧倒される。
水と自然への愛が止まらない!新ツアーへの期待が最高潮に高まる記者発表会
ツアー体験に先立ち、メディア向けの記者発表会が現地にて開かれた。そこに登壇した2人の言葉からは、水と自然、そして訪れる人への並々ならぬ「愛」と「熱量」がビシビシと伝わってきた!
サントリープロダクツ・サントリー天然水 南アルプス白州工場の工場長・神戸道也さんは、「ペットボトルの元であるプリフォーム、さらにはその原料であるPETレジンから自社で製造することで、安全な天然水をお届けするとともに環境負荷低減にも挑戦しています」と、ものづくりへの並々ならぬこだわりを熱弁。この工場が、水の国際認証である「AWS」の最高位「Platinum」を取得しているという事実も、その本気度を裏付けている。
そして、サントリー食品インターナショナル・ブランドマーケティング本部の佐藤匡さんは、今回のリニューアルの狙いについてこう語ってくれた。
「従来は案内係が主導する説明型のツアーでした。しかし今回は、首都圏からご家族連れで来られる方も多いこの場所で、ワクワク楽しみながら学んでいただきたい。『天然水の世界に飛び込もう』というコンセプトのもと、自ら能動的に体験し、理解を深めていただけるような展示に一新しました」。その言葉通り、今回のリニューアルの最大のポイントは「没入感」と「参加型の体験」。ただ説明を聞くだけでなく、参加者全員が自分の役割を持ち、五感をフルに使って水が育まれる自然環境やものづくりの裏側を学べる工夫が随所に盛り込まれているという。そんなつくり手たちの熱い想いを受け取り、いざ、リニューアルされた見学エリアへ!
いざ、天然水の世界へ!全員が主役になれる体験ツアーへ出発!
ツアーの始まり!「役割カード」を受け取りバスで工場棟へ
見学ツアーのスタートは、ウイスキー博物館から。製造が行われている工場棟へ向かう専用バスに乗るところから始まる。その乗車直前、参加者一人ひとりに配られるのが、今回のリニューアルの目玉である「役割カード」だ。カードは「水担当」「森担当」「安心担当」「生き物担当」「地質担当」の5種類が用意されており、参加者はランダムにどれかの担当に任命される。つまり、ただ案内を聞くのではなく、全員が当事者となってツアー中のクイズや仕掛けに挑戦し、一緒に物語を進めていくスタイルなのだ!誰もが主役になれるこの仕組みに、大人の私でも思わず童心にかえってワクワクさせられる。
役割カードを手にしたあとは、バスに乗り込んで出発だ。車窓から見える豊かな森の景色を眺めていると、ガイドの菊島さんが道中の見どころを教えてくれた。
「場内に多く生えている赤い樹皮の木は『赤松』と言って、この北杜市の市の木でもあるんですよ」さらにバスが進むと、ふわりと芳醇な香りが漂ってくるスポットも。「すぐ隣には白州蒸溜所が併設されていて、あの大きな建物は麦芽庫です。ここではウイスキー造りも行われています」
そして、水についての興味深い話も飛び出した。「サントリー天然水の工場は、ここのほかに奥大山(鳥取)、阿蘇(熊本)、北アルプス(長野)と全国に4つあります。水源の地層によって溶け込むミネラル分が違うので、実は味わいも少しずつ異なるんです」。そんな豆知識を聞きながらのバス移動は、まるで大人の遠足気分だった。
ワクワクのエントランス!巨大ボトルがお出迎え
工場棟に到着しエントランスを抜けると、壁面いっぱいに広がる雄大な山々と、ドーン!とそびえ立つ巨大な天然水ボトルのフォトスポットがお出迎え。
ここで菊島さんから、本日最初のクイズが出題された。「ボトルの裏側に大きな山脈が描かれていますが、この山脈の名前、わかる方いますか?」
「なんとなく、もうわかってますよね」という菊島さんの言葉通り、正解はもちろん、天然水の名前にもなっている「南アルプス」だ。「この南アルプスは、標高3000メートル級の山々が10座も連なってできたとても大きな山脈です。これから、天然水一本一本に込められた思いや、その裏にある物語について詳しくご説明します」と、菊島さんが笑顔で語り、さらにその先にある天然水の物語へと導いてくれた。
ドキッ!「水担当」も驚愕する地球の水の少なさ
エントランスからさらに奥へと進むと、「地球」をモチーフにした展示エリアへ。ここでさっそく「水担当」の参加者に向けたクイズが出題された。「仮に、地球が本当にこの大きさだとしたら、私たちがすぐに使える水はどれくらいでしょう?お風呂の浴槽、バケツ、コップ、それともキャップ?」
水担当の参加者が答えると、正解はなんと「ペットボトルのキャップ一杯よりも少ない、わずか一滴」!
「地球上にある水の0.01%ほどと言われています。普段何気なく使ったり飲んだりしている水ですが、実はこんなにも貴重な存在なんです」と菊島さん。その事実を知ると、一気に水へのありがたみが増してくる。
森の仲間たちを発見!「生き物担当」が大活躍の展示
地球の水の貴重さを学んだ後は、豊かな森に暮らす「生き物の展示」エリアへ。ここでは、白州の森を住処とするさまざまな鳥や昆虫、動物たちの姿が紹介されている。ここでついに「生き物担当」の参加者に出番が!
菊島さんから「今から皆さんには、この展示の中に何種類の生き物がいるのか探してもらいたいと思います。では制限時間は5秒です。(中略)生き物担当の方、どれぐらいいますか?」とクイズが出題された。
生き物担当の参加者が「11」と答えると、「大正解。この展示には11種類の生き物が暮らしています」と菊島さん。さらに「ちなみに、この動物の名前、わかったりします?」との問いかけに「カモシカ」と答えると、「特別天然記念物にもなっているニホンカモシカという動物なんです」と教えてくれた。おいしい水と潤いのある土壌がある環境こそが、この多様な命を育んでいるのだ。
「実はこの南アルプスの自然環境は、国内に10カ所しかない『ユネスコエコパーク』に登録されているほど豊かなんです。森が豊かである証拠に、この周辺にはたくさんの生き物たちが暮らしています」
また、ここで菊島さんが「ちょっと豆知識なんですけれど」と教えてくれたのが、天然水と書かれたラベルの左側に描かれている「ルリビタキ」というかわいらしい青い鳥の存在だ。実はこの鳥、ツアー後半の映像シアターで案内役として登場するだけでなく、「今の季節ですと、場内でも見ることができますので、ぜひ散策の際には見つけてみてください」とのこと。豊かな自然が残るこの白州の森では、運がよければ本物に出合えるかもしれないのだから驚きだ。
水を磨く秘密に迫る!「地質担当」が解き明かす地層の秘密
続いて案内されたのは、水を磨く「地層の展示」エリアだ。ここではまず「地質担当」の参加者に向けた三択クイズが出題された。
「南アルプスに降った雨が、天然水としてこう汲み上げられるまでに、一体どれぐらいの時間がかかっていると思いますか?(中略)じゃあ天然水は、3カ月、4年か20年、どれだと思いますか?」地質担当の参加者が「20年」と答えると、「そう、大正解。およそ20年かけて天然水は育まれています」と菊島さんが笑顔を見せる。
そして、壁に1〜6番までの番号が振られた扉を順に開けていく。最初の扉をパカッと開くと、なんとそこには白州の地層を形成する本物の「花崗岩」が!実際に触れて、そのゴツゴツとした質感を確かめることができる。さらに別の扉を開けると、水が地層を通り抜けることで不純物が濾過され、程よいミネラルが溶け込んでいくという天然水のおいしさの秘密が現れる。ただ見るだけでなはく、自らの手で扉を開け、全員で長い年月をかけて水が磨かれるプロセスの重要性を体験できる工夫が凝らされていた。
「森担当」が起こす間伐(かんばつ)体験
次は、おいしい水を育むためのスポンジのように柔らかな土を作る「森の展示」エリアへ。 ここでは満を持して「森担当」の参加者に出番が回ってくる!菊島さんの「せーの!」の合図に合わせて、森担当の参加者が足元からロールカーテンを引き上げると……木が間引かれる「間伐」の仕掛けがダイナミックに作動!するとどうだろう。薄暗かった森の展示がパッと明るくなり、チュンチュンと鳥たちの鳴き声が響き渡る。
「一見、木を切ってしまうのかと思うかもしれませんが、間伐によって太陽の光が地面まで当たり、下草が育ち、生き物が集まります。その活動によって、土がどんどんフカフカな状態になっていくんです」と教えてくれた。なるほど、豊かな自然は、人の手による丁寧な手入れによって守られているのだ。担当者のアクションで森が活気づく様子に、ツアーの一体感もグッと高まる。
「安心担当」も納得!大迫力の映像シアターと製造ライン
3階へ上がると、かわいいルリビタキが案内してくれる没入感たっぷりのワイドスクリーン映像がスタート!工場を囲む南アルプスの雄大な自然環境や、「サントリー天然水〈南アルプス〉」ができるまでの壮大な物語がダイナミックに映し出される。
まるでルリビタキと一緒に空を飛んでいるような感覚と、本当に大自然の中に身を置いているかのような非日常の体験に、思わず息を呑むはずだ。
映像の後は、ガラス越しに実際の製造ラインを見学!眼下に広がるのは、おなじみの「2リットルボトル」専用の巨大なラインだ(550ミリリットルなどの小型ボトルはまた別の棟で作られているそう)。今回新設された展示台も交えながら、天然水工場での安全・安心なものづくりについて詳しく知ることができる。
目まぐるしく流れるボトルたち。無菌環境で行われる充填工程は直接見ることはできないが、充填を終えたボトルには次々とラベルがスピーディーに装着され、フラッシュをピカッ!と光らせてラベルのズレなどを瞬時にチェック。その後、キャップにレーザーで一瞬にして消費期限がキャップに印字されて段ボールへ箱詰めしていく様は、まさに圧巻のひと言。
機械のすごさもさることながら、ここで最後に「安心担当」の参加者へ向けて驚きのクイズが出題された。「製品の香りや味をチェックする『官能検査員』は、どのレベルまでにおい成分を感じ分けられるのか?」安心担当の参加者も驚くその正解は、「25メートルプールにたった一滴落ちたにおい成分」!さらに、一般的な水道水の検査基準(51項目)を大きく上回る、サントリー独自の「140項目」もの厳しい原水チェックを行っているという。ものづくりの裏側にある、人間の研ぎ澄まされた感覚と妥協なき情熱にただただ脱帽である。
大自然の恵みを味わう!感動の試飲と、白州の森の寄り道スポット
約1時間のツアーを終え、またバスに乗り試飲会場へ。手渡された、キリッと冷えたサントリー天然水。フタを開けて、一口ゴクッ。
……おいしい。
なんだろう、いつも飲んでいるはずなのに、体にスッと沁み込んでいくこの感覚。20年前の雨が豊かな大地に染み込み、花崗岩で磨かれ、多くの人の手と情熱によって守られて、今ここにある。その果てしない物語を一緒に飲み込んでいるような、なんとも言えない感動が込み上げてきた。
ツアーを終えたあとも、白州の森での楽しみはまだまだ続く。併設されたギフトショップでお土産を購入したり、ウイスキー博物館を見学したりするのはもちろん、「Hakushu Terrace」でウイスキーなどをゆったりと味わうのもおすすめだ。自然豊かなバードサンクチュアリをのんびり散策して、森の息吹を感じるのもいいだろう。
見て、触れて、味わって。五感のすべてで「水」の尊さを体感できるサントリー天然水 南アルプス白州工場の新工場見学ツアー。全員が役割を持って参加できるからこそ、見終わったあとの充実感は格別だ。この春は都会の喧騒から離れ、20年の時を超える「一滴の奇跡」を味わう特別な体験へ出かけてみてはいかが?
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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。
取材・文・撮影=北村康行
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